プロフィール
概要
神託の盾騎士団第二師団師団長。
「死神ディスト」の通称で知られているが、本人はこれを気に入っておらず「薔薇のディスト」を自称する。
ナルシストかつ非常に粘着質な性格で、ジェイドに「ゴキブリ並」と称されるほどの生命力がある。能力的にジェイドには敵わないらしく、彼に捕まっては痛い目に合わされるなど、強敵揃いの六神将の中ではコミカルな描写が多く、憎めない悪役キャラになっている。
しかし、元はジェイドが基本的な理論を構築したフォミクリーを技術として確立させ、さらにマルクトから亡命した際にその技術を持ち出した事が原因でヴァンがレプリカ計画を実現させるきっかけになるなど、ギャグキャラな扱いに隠れがちだが実際は全ての元凶でもある。
譜業技術に長けた科学者であり、音機関が組み込まれた浮遊するソファに座って移動する。アニスが戦闘に用いるトクナガを製作したのもディストでありこれは教団内で孤立しがちだった自分に話しかけてくれたアニスに対する彼なりの見返りである(このためアニスからは「悪い奴じゃないんだけど良い奴でもないんだよね」と複雑な評価をされている)。
ヴァンへの忠誠心から付き従う他の六神将のメンバーとは違い、彼はあくまでも自分の目的のため利害の一致でヴァンと手を組んでいるため、単独行動していることが多い。
本名はサフィール・ワイヨン・ネイス。ケテルブルク出身であり、ジェイドやピオニー、ネフリーとは幼馴染にあたる。幼い頃に教師であったネビリムに愛着を持っており、すでに亡くなった彼女をレプリカで復活させようと目論んでいた。ジェイドを更生させたピオニーのことは気に食わないらしいが、ピオニーからは皇帝としてはディストは犯罪者ではあるものの、今でも大切な幼馴染のひとりと思われている。
幼少の頃はジェイドの子分ポジションで、成人した今も全く頭が上がらない。
アニメ版や漫画版では幼い頃のジェイドとの様子が詳しく描かれており、特に後者では幼少のディストはどれだけジェイドから雑に扱われても彼を嫌う様子は全く見せず兄を咎めたネフリーに泣きながら「ジェイドを悪く言わないで!!」と頼むほどだった。ゲーム本編でケテルブルクのホテルで寝ていた時も寝言からしてジェイドを追いかける夢を見ている場面すらあった。
六神将の中では唯一、最後まで生存した(小説版ではネビリム関連のシナリオが省かれているので、下記の自爆シーンで死亡している)。
終盤では瘴気の浄化を妨害するためルーク達を襲撃し、敗北して自爆したかに見えたが、実は生きていた事がサブイベントで判明する。
惑星譜術の資料を探すなかでロニール雪山で封印されたレプリカネビリムを発見し、目覚めさせようとする。
しかし、復活したレプリカネビリムは理性がなく攻撃を受けて死んだ...かに思えたが、やはり生きておりマルクト軍に連行される。
アニメ版ではレムの塔での戦いでジェイドの秘奥義ミスティック・ケージを食らい空中に投げ出され爆死。ジェイドは「さようなら、サフィール…」とやや寂しげな様子を見せてもいた。
……が、後日談に当たるドラマCD「ラスト・エピソード」でゲーム版同様生存が判明。
マルクト軍に逮捕され牢屋に入れられておりディスト自身は処刑されることを覚悟していたが、ある日突然ジェイドに釈放される。幼なじみを処刑したくはないピオニーの尽力でマルクト帝国の管理下に置かれることになり、迎えに来たジェイドに悪態をつくものの「地上に残されてしまったレプリカ達を生かすためにフォミクリー研究を再開するため」という理由を聞いて驚愕したがピオニーから「わざわざあのジェイドが迎えにきたってことは頼りにされてる証拠」と聞かされていつもの調子に戻りジェイドに助手としてこき使われることになった。
行った所業を考えると賛否は分かれる結末かもしれないが、なんだかんだとお互い憎み切れてはいなかった幼なじみ同士で仕事をすることになったわけなので、殉職した他の六神将と比べ救われているかもしれない。
上記の通り、他の六神将とは言動や目的、他の人物からの扱いなど色々な意味で異なるキャラクターである。
戦闘
物語中に何度か衝突することになるが、本人は直接戦わず、遠距離から自作の殺戮用巨大ロボット「カイザーディスト」を操作して戦う。
六神将で唯一秘奥義も存在しないが、実はゲーム本体には没データとして彼のカットイン(2種類)が収録されている(ファミ通の公式攻略本にその他の没データと共にカットインが掲載されている)。
その他の出演作品
テイルズオブザレイズ
9章後編で登場。「失われた命の復活」の為に救世軍に協力している。復活させようとしているのはおそらく「彼女」。
9章前編で彼の事が示唆されており、マーク・グランプからは「頭のおかしな博士」、ミトスからは「あいつ…雑魚臭がする」と評されている。
ギャグでもシリアスでもいけるため、敵サイドの中では出番はかなり多い。ミリーナは「純粋な人で、酷いことをする時の顔と同じ顔で善い事もできてしまう人」と表現している。
四幻将では、本当の意味で「薔薇のディスト」と名乗る。
長らく敵及びコメディリリーフ的な出番が続いていたが、2020年6月の攻略戦イベントで遂に参戦。原作本編では終始メカを使って戦闘を行なっているので生身での戦闘モーションが描かれるのは今作が初である。
帝国に所属していたものの、自分に黙って技術を流された事から見切りをつけており、情報収集のため一時的にイクスたちと別れ帝国側についていたアッシュ、そして帝国に軟禁されていたアステルと共に脱出し、イクスたちのいる浮遊島にやってきた。ディストを連れてくる事に「ジェイドにバレたら殺される」とルークやティアは渋っていたが、この時点ではどうしようもなく、最終的にはジェイドに押し付ければ何とかなると判断して迎え入れた(勿論その後にジェイドに散々嫌味を言われた)。
その後レプリカネビリムとの一件を経て、ジェイドに雪山に生き埋めで放置される。ジェイドは救世軍に回収を依頼したものの、シンクが断固として拒否した為、救世軍が物資援助と引き換えにナーザの勢力に引き取らせた。扱いは雑ではあるが研究者としては優秀な上、人手不足を補う便利な機械を作ってくれるためナーザたちからはわりと頼られており、後から来たヴァンはディストが馴染んでいるのを見て驚いていた。
使用術技は、メカオタ、フォーリンラグ、ミッソー、ロックオンユー、メカバト、薔薇よお前は美しい、タルロウXX、突きます。、ポイズンフォグ、タルロウダブルローリング(タルロウXXの技変化)、突きます。&ナイスショット。(突きます。の技変化)、ポイズンフィナーレ(ポイズンフォグの技変化)。通常攻撃では爆弾を投げる。
魔鏡技は、「D・スーパーミサイル」「D・バスター」「エキサイティング骨折」。