曖昧さ回避
本項では下記の各項目を解説する。
- 畳(敷物) - 和室に敷き詰められる敷物。
- 畳(単位) - 日本の部屋の広さを表す単位。
- 畳(YouTuber) - Youtuberの配信における放送事故の一種。
- 畳(仮面ライダー) - 『仮面ライダー剣』に登場する変身アイテム「オリハルコンエレメント」の非公式の通称。
畳(敷物)
畳(たたみ)とは、日本で古来から利用されている敷物のことである。イグサを編み込んだ畳表で板状の芯材を覆ってある。平安時代には家屋の床は板敷きであり、畳は寝具として使うときにのみ敷かれ、使わないときは文字通り「畳んで」あった。
後世になって座敷には全面に畳を敷くようになった。作法としては畳の縁を踏むことは無作法である。また縁を刀に見立てて、上座に対して縁を立てて敷くことはない。
畳の敷き方には大まかな暗黙のルールがある。例えば四畳半では四辺に一畳ずつ並べ、真ん中の隙間に半畳を置く。ただしこの並べ方は切腹する際に真ん中の半畳で腹を切ったという俗信から嫌う人もおり、その場合は半畳が部屋の角に来るように敷く。なお、家屋の設計寸法は基本的に芯芯寸法(柱や壁の中心線を基準とする)で表されるため、部屋の壁に接する畳はそれぞれ寸法が違う。なのでそういった畳は畳屋に寸法を測ってもらってのオーダーメイドとなる。
畳表は当初は緑色だが、数年経つと白茶けた色に退色していく。そうなったら裏返して退色していない面を表にし、裏面も退色すれば畳表を張り替える(表替え)。もっとも、退色したところで気にしなければ特段問題はないので、畳表が擦り切れるまでそのままにしておくことも多い。
芯材は伝統的には稲藁を使うが、コンバイン(刈り取りと同時に藁を切断してしまう)の普及で稲藁が入手しにくくなった現在は、木質ボードに発泡スチロールを挟み込んだものが主流である。
畳(単位)
畳(じょう)は畳の大きさを単位にした日本の部屋の大きさの単位。和室だけでなく洋室の広さを表すのにも使う。
しかし、畳は本来部屋の寸法に合わせて注文生産されるものなのでサイズは一定していない。大きあの基準としては大きい方から「京間」「中京間」「江戸間」「団地間」の4つが一般的だが、京間の6畳は団地間の8畳に近い。googleの単位計算では京間で計算している。
畳(YouTuber)
YouTubeで生放送配信をする配信者がネタバレや視聴者の部屋凸などを防ぐためにゲームの画面を隠した後、表示し直さずに始める行為のことを指すスラング。
きっかけはVtuberの天開司が前述の行為をやってしまい、画面背景に用いていたいらすとやの畳の画像がずっと映りっぱなしになってしまったことから。
この様子とそれに対する視聴者の反応を切り抜いた物が大きくバズった結果、他の配信者の放送にも上記の状況に陥った際「画面が畳」「畳になってる」などのコメントが流れるようになった。
畳(仮面ライダー)
仮面ライダー剣における変身時に出現する壁のような物体「オリハルコンエレメント」の非公式な呼び名。適合者はこれを潜る事で変身できる一方で、非適合者や怪人を大きく吹っ飛ばしたり、攻撃を防ぐ役割がある為、忍術の畳返しに准えてこう呼ばれる。仮面ライダーカリス以外のライダーなら変身時に必ず発生し、ブレイドとギャレンは初期型のベルトで変身する為に畳に自分から突進して変身するのに対して、レンゲル以降に開発されたシステムのライダーは自動的に変身者の元に戻ってくる仕様となっている。(客演作品だとこの設定が無視される傾向にある。)
また、畳は非公式な呼び名でありながらも、公式側に認知されている呼び方である様子。