概要
肌の色が一般的な黄色人種(東アジア人)と比較して濃い、黒っぽい、暗い色の人物のこと。
日焼けで一時的に黒くなった状態ではなく、基本的には生まれつき(地黒)の人のことを指す。褐色肌。
色白の対義語にあたる。
日本、中国、韓国などの東アジア圏では「肌の白いことは美形の象徴」という考え方が、白人やペルシアなど他人種との交流が盛んになるより遥か昔からあり(平民の多くが農民であることから日に焼けた肌が当たり前で、肌が白い=日焼けしていないことは貴族階級の象徴である、という考え方もあったと見られる)、日焼けした白人も含め色黒の人や肌を意図的に黒くすることはそれほど人気がなく、2010年代後半ぐらいからは褐色キャラ=ポリコレ枠のような扱いを受けることも少なくない。
しかしながら、外によく出て日焼けしているような印象を与えることからスポーティで健康的というイメージや、日差しの強い南国では褐色肌の人が多いことから、暖かい国の開放的、のんびりとしたムードなどを感じられるとして、黒い肌を好意的に思う人もおり、アグネス・ラムのブーム期や1990年代〜2000年代はサーファーブームやギャルブームの頃には、意図的に肌を黒く焼いている人が多かった。
また、ギャルブームの祖先である安室奈美恵は沖縄県出身で、いわゆる地黒であったことから、彼女に憧れて日焼け肌を演出する人も多かった。
ほかにも暗い色は引き締まった印象を与える(収縮色、後退色)ことから、同じような体つき・顔立ちでも色白の人より色黒の人の方が引き締まって(痩せて)見えると言われており、加齢によるたるみなども目立ちにくいという。→参考
このように、色黒も決して悪いことばかりではない。
色黒の人の肌の色は「茶色」「小麦色」「褐色」「オリーブ色」などさまざまに形容される。
なお、「小麦色の肌」や「オリーブ色の肌」といえば、屋外のスポーツで日焼けしたイメージや、日差しの強い地域の出身のイメージなど好意的な表現として使われることが多いが、「土色(土気色)」というと長年の喫煙や肝臓の病気で肌の色がくすんで黒っぽく見えたり、疲れや精神的なショックで生気を失っていたりする顔色のことを指す。
※該当キャラクターについては「褐色肌」あるいは「黒肌」を参照。