概要
仮面ライダーラルクが使用する専用武器で、正式名称は「醒銃ラルクラウザー」。
基本的な設計は、仮面ライダーギャレンが使うギャレンラウザーをベースとしているが、新世代ライダー共通の「A」の意匠が盛り込まれている他、銃身後部のカードホルダー(オープントレイ)がオミットされているなど、ギャレンラウザーと比べて構造が簡略化された部分も見受けられる。
機能・概観
「醒銃」と銘打たれているものの、銃口上部には折り畳み式の弓「バシリスクボウ」が備わり、銃身後部にもハンドル状のパーツが追加されているなど、その概観はどちらかと言えばクロスボウに近い(※)。銃身自体も細身かつ延長されている点と相まって、他の新世代ライダーの武器以上に、元となった武器とは大幅に印象が異なるものとされている。
他方で、銃身上部の「スラッシュ・リーダー」や「フォース・リマインダー・サイト」といった、ラウズカードのスキャンにまつわる機能は引き続き備わっており、AP初期値はランスラウザーなどと同じ5,500に設定されている。
前出のバシリスクボウは、射撃の際には左右に展開した状態とされ、銃口(アローマズル)からはラウズカードから得た力を変換した光の矢を放つことができる。
またボウを畳んだ状態では、弓とその基部が刃として機能し、高周波振動と高熱放射の合わせ技で高い切れ味を発揮する剣として、近接戦闘にも活用される。畳まれた弓とその基部が、その間を繋ぐように配された銃身上部のパーツと併せて、細長い「A」のような形状となるのも剣形態での特徴の一つである。
必殺技
レイバレット
スラッシュ・リーダーにラウズカード「マイティレイ」をリードして発動。
銃口から威力と貫通力を強化した光の矢を放つ。
備考
- 初出となった『MISSING ACE』では、それなりに剣形態も使用しており3体のアンデッド相手に切り結ぶ場面もあったが、後年の『仮面ライダーディケイド』への客演時には、ラルクラウザーは一貫して弓形態としてのみ使用され、格闘戦では徒手空拳で相手に立ち向かっている。また同作ではランスラウザーと同様に、カードをラウズする際の音声も省略されている。
- Webサイト「仮面ライダー図鑑」では、ラルクブラウザーと誤記されている箇所が存在する。
- 本作にはラルクラウザー以外にも、やはり近接戦闘にも対応した弓型武器「カリスアロー」が存在しているが、こちらは大元のシステムが異なることもあり、両者の関連性は作中描写や設定上でも特に明示されていない。