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「つながり」こそが、ボクらの武器。

概要

2009年8月1日公開。

時をかける少女』の細田守が手掛ける初の長編アニメ作品で、長野県上田市を舞台に、冴えない理系高校生の主人公・小磯健二が、武家の名門の子孫で大家族を持つ篠原夏希と、彼女の家族たちが突如世界を襲った危機に対して戦いを挑み、奮闘を描いた物語。

監督の出世作の一つである映画『デジモンアドベンチャー ~ぼくらのウォーゲーム!~』が下地となっており、電脳世界でのスピーディな展開と現実世界でのゆったりとした展開が、絶妙な世界観を演出している。

pixivでは監督つながり、ネットワークでの戦いと言う共通点から、デジモンとのコラボ作品もいくつかある。

また、2010年8月6日には『金曜ロードショー』として、地上波に初登場した。

それを歓迎するイラストも数多く見受けられたことから、地上波初登場に関してはかなり歓迎されていたようだ。

サマーウォーズ放映前と放映後を比べると、およそ150件ほどイラストが増加していた。

作品評価

 作品としての評価はおおむね高く、特にアニメファンからの人気は一様に高い。

 初見でもとっつきやすく、下手に複雑な伏線もないため、構えて観賞する必要のない気軽さと、途中からの展開の熱さ、観賞後の爽やかさが人気の秘訣だろうか。

 ただ、コアな評論家たちからの評価は軒並み低く、"もっと深く掘り込んで作るべきだった"と指摘されている。......まあ、おっしゃることもわかるが、夏休みの娯楽に難解な哲学を求められても困るというもので.......

 一概に素晴らしいとは言い難いかもしれないが、それを以ってなおの人気はやはりこの作品だからこそであろう。

ストーリー

 時は2011年インターネット上の仮想世界『OZ』であらゆるサービスが利用可能になった時代。

 冴えない数学好きの高校生・小磯健二は、夏休みに憧れの先輩である篠原夏希に突然『バイト』と称して夏休みの里帰りに付き合わされることになる。

 ちょっとしたラッキーと思いきや、彼女に家は彼の武田信玄に仕えた地元でも有数の名家で、しかも親戚一同が揃いもそろって各業界のやり手というものすごい大家族だった。さらに、健二は夏希の『エリートな彼氏』という役を演じるよう頼まれてしまう・・・。

 彼女の里についた夜、健二のケータイに一通のメールが届く。内容は『不可思議で膨大な数列』で、数学好きな健二はなにかの問題だろうと考えてそれを解き、送信先へと返信してしまう。

 それが、電脳世界と現実世界を揺るがす一大事件に発展することとなった。

主要キャラクター

小磯健二

主人公。

17歳、東京都内にある久遠寺高校の2年生。物理部に所属する、引っ込み思案で内気な性格の理科系男子。

ふとしたきっかけから憧れの先輩である篠原夏希に誘われ、共に長野県の上田市を訪れる。

数学が天才的に得意だが、数学オリンピックの日本代表戦に敗れ、代表になれなかったことを悔いている。

篠原夏希

ヒロイン

18歳、篠原家の長女。陣内栄のひ孫にあたる。剣道部に所属する校内のアイドル的少女で、健二の先輩。

夏休みにそう祖母である栄の誕生日を祝うために、長野県の上田市に健二を連れて行くことになる。

池沢佳主馬

13歳、栄のひ孫の一人。部屋にこもりがちで暗めなオタク少年に見えるが、じつは格闘ネットゲームの世界的チャンピオンで、電脳世界では「格闘王キングカズマ」を操る達人。世界的な企業をスポンサーにもつ、スーパープレイヤーである。

佐久間敬

17歳、久遠寺高校の2年生。健二の同級生で物理部所属。

その他の登場キャラクターは陣内家を参照。

スタッフ

監督 - 細田守

脚本 - 奥寺佐渡子

キャラクターデザイン - 貞本義行

アバターデザイン - 岡崎能士

OZデザイン - 上條安里

作画監督 - 青山浩行、藤田しげる、濱田邦彦、尾崎和孝

アクション作画監督 - 西田達三

美術監督 - 武重洋二

撮影監督 - 増元由紀大

色彩設計 - 鎌田千賀子

編集 - 西山茂

音楽 - 松本晃彦

主題歌 - 山下達郎僕らの夏の夢

エグゼクティブプロデューサー - 奥田誠治

プロデューサー - 高橋望、伊藤卓哉、渡辺隆史、齋藤優一郎

アニメーション制作 - マッドハウス

配給 - ワーナー・ブラザース映画

製作 - サマーウォーズ製作委員会 (日本テレビ放送網、マッドハウス、角川書店、D.N.ドリームパートナーズ、バップ、読売テレビ放送、ワーナー・ブラザース映画)

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