図鑑データ
「海防艦、稲木! 鵜来型海防艦、十二番艦です。
町も、人も……私が守ります。この身に代えてもッ!」
稲木に概要ですか!
2023年夏季イベント『船団護衛!輸送航路防衛戦』にて実装された鵜来型海防艦12番艦「稲木」をモデルとする海防艦娘。同イベントではE-3海域の突破報酬と位置付けられている。
容姿か…警戒を厳に!両舷一杯!
瞳の色は茶色で、黒髪を黄緑色のリボンでツインテールにして両肩の前に流し、左の前髪をヘアピンで留めている。
制服は概ね姉の鵜来に準じるが、内に着るブラウスが袖のボリュームが無いものだったり、ニーソックスの代わりにひざ下までのハイソックスとスパッツを着用したりと、細かい部分で差異がある。
そして何より目を引くのが姉と大きく異なる艤装。右腕に革製のアームカバーを通してベルトで固定し、そのアームカバーの上から甲板部分を模した艤装をまるで盾のごとく装着しているのだ。一見すると空母娘のようにも見えるこの姿は、文字通り身を呈して敵機から街を守ろうとした「八戸の盾」の通り名に由来するのだろうか。
このためか、中破時には被弾で外れてしまったらしい甲板を手持ちの盾として使いつつ、背後にある何かを必死で守ろうとする姿を見せる。その「何か」とは…もはや語るまでもないだろう。
この他、手に持っている砲に2羽のウミネコの飾りがついているが、史実における最期の地となった蕪島がウミネコの一大繁殖地となり、八戸市のシンボルとしてウミネコが選ばれていることに由来するものと思われる。
2023年10月11日のアップデートにてハロウィンmodeが実装されており、さっそくコウモリの仮想姿を披露している。
これ以外に、舞鶴で行われたリアイベでは私服姿も見せている。
性格、助かる!
礼儀正しい中にあどけなさを感じさせる鵜来とは異なり、武人を思わせる勇ましさが見られ、タメ口と丁寧語が半々くらいで入り混じる喋り方をする。
史実において進水から沈没までおよそ9か月、休む間もなく船団護衛や対空戦闘に従事していたためか、「守る」という言葉をよく用いている。
母港や放置時にて自身最後の戦いとなった対空戦闘について話しており、関連するワードに言及したり軽く触れたりするのみに留まる艦娘が多い中、なかなか珍しいものとなっている。
出撃時に「モシ船団」あるいは「シモ船団」という単語を口にする。どちらも史実にて護衛対象だったもので、門司~上海を往復する輸送船団だった。
性能だ!戦闘よーい!全力でいく!
姉の鵜来と同じく対潜値が高く、Lv1の時点で【41】。姉には及ばないものの、同じく育成開始のその時点から先制対潜攻撃が可能となっている。
改装時に持参するのは小口径主砲「12cm単装高角砲E型」・機銃「25mm三連装機銃」・爆雷「九五式爆雷」の3つで、爆雷投射機を持参した鵜来と異なり機銃を持ってくる。これも史実を意識したものであろうか。
提督、余談です。
- サービス開始から間もない2013年9月発行の『艦隊これくしょん -艦これ- 鎮守府生活のすゝめ Vol.1』(エンターブレイン)のインタビュー内において田中謙介プロデューサーは「鵜来型は大好きで、特に八戸ではある一隻が、街を守って沈んでいる。必ず出したい」と言及している。また稲木実装時のメンテ後アナウンスにおいても実装が明言される前の段階で『鵜来型海防艦「稲木」が守った八戸』と名指しで言及される程である事から、海防艦「稲木」こそ田中Pのお気に入りの艦であると思われる。その意味において彼女の実装はこのインタビューから10年越しの実現となったと言える。
- ちなみに彼女の実装されたイベントについて、初登場となるE-3の開放がずれ込んだ結果、彼女の実装日は8月9日となり、奇しくも史実の戦没日と日付が一致することとなった。
- 2023年6月作戦報酬として先行実装された「12cm単装高角砲E型改」には、鵜来型の姿をした艦娘の妖精さんが複数描かれており、鵜来そっくりの妖精さんの他に、当時まだ未実装だった鵜来型海防艦2隻目と思しき妖精さんの存在が確認されていた。間接的な形ながら、稲木実装前の顔見せとしての役割を果たしたと言える。