お前の!
せいで!
残業が終わらないんだよ!!
概要
著:香坂マト/絵:がおう(Pixivアカウント)
第27回第27回電撃小説大賞《金賞》受賞作品。
正しくは『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』。
公式略称は『ギルます』。
電撃文庫(KADOKAWA)2023年12月現在期間既刊7巻。
コミカライズ担当は優木すず。2023年12月現在既刊3巻。
2023年にアニメ化決定。主人公アリナのCVはボイスドラマの高橋李依が続投する。
サイゲ三大緑の悪魔の一角をはじめとする「異世界の冒険者ギルドの受付嬢(の癖に並の冒険者より遥かに強いゴリラ)」が主役の作品。
スキルに始まりMMO風味のロールや果てはヘイト値の概念まで存在する、
実になろうライクな作品だが昔ながらのコンテスト受賞作品であってweb小説ではない。
あらすじ
タイトルの通り。…ではあれなので、もう少し詳しく説明したいところだが
有給惜しんで死地をゆき、
残業憎んで神をぶつ。
愉快でイカれた受付嬢よ。
安定だと?
くはは。
お前ほど
冒険している者は
他におらぬ。
世界観・用語
一夜にして滅びたとされる「先人」の大陸に人類が上陸して200年経過した世界が舞台。
先人
今は滅びた大陸の先住民族。だいたいこいつのせい枠。
高度な技術を有し、現存する多くのダンジョンや遺物を生み出したが、ある日忽然と姿を消した。その理由はあまりにも不明で、神の怒りに触れたとしか思えないと一般には言われている。
パーティ
4人制。VRMMOモノのように絶対に4人以上は絶対に不可能と言う訳では無いが、
本世界観の長きにわたるダンジョン攻略の歴史の末、
「迷宮攻略において、多すぎず少なすぎない最適解」が4人とされている。
4人パーティで太刀打ちできないような凶悪な魔物を相手にする際はレイドを編制する。
スキル
何らかのきっかけで人が発現する特殊能力。
人の範疇である「人域(レギン)」、人を超えた「超域(シグルス)」、
そして実在が不明とされている「神域(デイア)」の3つのランクが存在する。
また超域以下は武器をセットで生成するようなスキルは存在しないか、少なくとも一般には知られていない。
魔法
技術。個人の才能に依存するスキルと異なり、
魔杖(ロッド)と適切な訓練さえあれば誰にでも扱える。
敵視(ヘイト)
文字通りのヘイト値。
本世界観ではいわゆる「ヘイトを集める技」は一種の幻術という扱いになっている。
しかし種類と使用者の技量にもよるが、相手が知性ある存在であったとしても
射出された魔法弾や弓矢であれば無理やり引き付けることも不可能ではない。
主な登場人物
主人公。冒険者ギルドの事務所の一つ「イフール・カウンター」の受付嬢。
冒険者ギルド
ライラ
アリナの後輩で新人受付嬢。処刑人に好意を抱いている。腕に魔法陣が刻まれている。
白銀の剣
ジェイド・スクレイド
最強とされる冒険者パーティ「白銀の剣」のリーダー。盾(タンク)役。
神域スキルこそ持たないが、一般的に最強とされる超人スキルを複数保持しており、最強パーティのリーダーの立場に違わぬ実力者。
本編以降アリナにぞっこんで、正真正銘瀕死状態にありながらアリナのために戦闘続行するほどのすとーk…精神力の持ち主。
器用でアリナの残業の手伝いを楽々にこなし人づきあいがもとてもよいが、超人スキルを無駄に活かしてアリナにつきまとい気味。
ルルリ・アシュフォード
ヒーラーの白魔道士。実年齢よりも幼い外見のなのです娘。
かつて「他人の影から回復魔法を撃ってればいい(意訳」という考えの末に仲間を死なせてしまい、そこから改心して白銀の剣まで上り詰めた過去を持つ。
ロウ・ロズブレンダ
後衛(バックアタッカー)の黒魔道士。男性。