ハイター(葬送のフリーレン)
はいたー
「あなたの中にも大切な思い出があるとすれば、死ぬのは勿体ないと思います」
「必死に生きてきた人の行き着く先が無であっていいはずがありません」
概要
CV:東地宏樹
かつて勇者ヒンメル達と共に魔王を討伐した英雄。パーティの僧侶を務めていた。
1000年以上生きるエルフのフリーレンから見ても驚異的な能力の持ち主。
その一方で私生活はだらしなく大酒飲みの呑兵衛で冒険中も頻繁に二日酔いになっていた(フリーレン曰く「生臭坊主」)。
とはいえ人類の脅威として君臨した魔王を倒すことに対する使命感はあった模様。
魔力量は直接的に示されてこそいないものの、以下の描写から類推できる。
- フリーレンと初めて会った10代の時点で、ハイターはフリーレンの魔力を「私の5分の1程度」と評している。
- ただし、当時の時点でフリーレンは魔力を抑える修練を積んでおり実際の魔力量は後述の描写からその10倍と推測できる。
- 魔王討伐から80年後、断頭台のアウラはその、魔力を抑えた状態のフリーレンを見て「100年ほど修練を積んだ魔法使いくらいの魔力量で、しかも80年前とほとんど変わっていない」と評している。(実際は1000年以上の時を魔力の制限につぎ込んでいるため、単純計算で10倍)
- つまりハイターの魔力量は当時10代であったにもかかわらず、単純計算で500年ほど修練を積んだ魔法使いと同格の魔力量を誇っていたということになる。アウラが500年ほど修練を積んだ魔族であることを考えると、あくまで単純計算の上ではあるが、七崩賢の一人であるアウラと同格の魔力量を持っていたということになる。
やはりというか規格外の実力の持ち主である。
本編中の活躍
魔王討伐後は聖都に栄転し出世するが、晩年は聖職を退いて山奥の秘境に隠棲しつつ戦災孤児のフェルンを引き取って面倒を見ていた。この頃には長年の酒が祟って体調を崩しており、禁酒していた。
幼いフェルンの行く末を案じていた彼は、訪ねてきたフリーレンを言いくるめてフェルンを弟子に取らせ4年間魔法の修業をつけさせる。そしてフェルンが一人前に匹敵する実力に成長した後、改めて彼女の旅に同行させるよう言い残してまもなく老衰で死去。
若い頃は前述の通り(私生活、特に飲酒に関することにおいて)パーティーメンバーからも「生臭坊主」と呼ばれるようなだらしなさが目立っていたが、年齢を経てからは誰からも尊敬、信頼される立派な高僧としての言動が多くなり、作中の主要人物でも彼が老齢になってから初めて接したザインが「偉大な僧侶」「優しくて頼りがいのある爺さん」「理想的な大人」と人格に対しても最大限の賛辞を贈るほどになった。その上で「(自分が大人っぽく見えるのは)理想の大人の振りをしてそれを積み重ねてきただけ」とする謙虚さも持ち合わせるなど、後身の為に自らを律することが出来るようになっている。
また、「人(※この世界では人間だけでなく、エルフやドワーフ等の亜人種も「人」「人類」として数えられる)は死んだら無に帰るだけ」とするアイゼンに対して「必死に生きてきた人達の行き着く先が無であっていいはずがない。天国で贅沢三昧していると思った方が都合がいい」と諭すことで仲間達の気持ちを和らげるなど、女神の魔法に長けているだけでなく宗教家としても若い頃から優れた見地を持っている。
なお幼馴染のヒンメルの享年が75~76歳(※作中では76年であることが明記されているが、誕生日の都合上満年齢では享年は75歳の可能性がある為)であることを考えると、ヒンメルの死後20年にフリーレンが訪ね、それから4年後に倒れて程なく死去したので、享年は100歳前後と考えられる。その後、アニメ15話でのフェルンの台詞で「(フリーレンと)旅に出たのは4年前」と明言された為、ハイターの没年も確定した。
まとめると(勇者ヒンメルの死より76年前頃~勇者ヒンメルの死から25年後)となる。
回想では寝坊したフリーレンに舌打ちしたりアイゼンの身体能力にドン引きする等、リアクション担当な部分が多いがヒンメルの仲間だけあって能力は高く、2ヶ月間は無補給無酸素状態でも生存できる女神の魔法をパーティにかけるなど、万能勇者ぶりを見せるヒンメルや人間離れした肉体の頑健さをもつアイゼンにも劣らぬほどの規格外ぶりを発揮し、優れた魔法使いであるフリーレンをして「このパーティには化け物しかいないのか」と言わしめている。
またヒンメルたちを一瞬で幻惑した奇跡のグラオザームの魔法も女神の加護で防ぐことができるなど強い信仰心を持っていた模様。
幼少期から親友であったヒンメルは勿論、アイゼンともウマがあっていたようで、魔王討伐後もハイターは死ぬまで手紙で連絡を取り合っていた。
性格がズボラなフリーレンを叱るのは彼の仕事だったらしい。叱り方(&アフターフォロー)が完全に母親でその𠮟り方はお母さんと称されるフェルンに似ておりそういう所も受け継がれたと思われる。