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編集者:宇佐ヒサユキ
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概要

はざまの世界にある「ろうごくのまち」で戦う中ボス。見た目はショーテルのような武器を構えたアラビアンなおっさんで、同じく中ボスの「ミラルゴ」、ザコ枠の「ようじゅつし」「あんこくまどう」と計4種登場する。

 

どうやらギロチンの魅力に取り付かれているらしく、普段は刃をうっとりと磨いており、処刑と聞くやいなや「へい!うひょひょひょー!」と叫んで襲い掛かって来る超デンジャラスなおっさん。

戦闘ではメダパニやザラキーマ等を使うが、この時点ともなれば主人公陣営もそろそろ勇者を擁していてもおかしくないほど成長していると思われ、何とでも対処できるだろう。

しかしコイツの真価はそこではなく、6ターン経過すると使う「ムラサキのひとみ」にある。これは相手全員を耐性無視で100パーセント麻痺させ、全滅判定にするという技で、当然負けイベント故のインチキ技である。

一応、6ターン以内にHPを削り切れば倒せなくはないが、ゾゾゲルのHPが3500なのに対しこちらは7000もあり、上役デスタムーア(計6200)を差し置いてダークドレアムに次ぐ。

更にほとんどの属性に耐性を持ち、メラ・ヒャド・ギラ・イオ・炎・吹雪・岩石系に強耐性(=半減)、バギ・デイン系に弱耐性(ダメージ3/4)、その他の属性はいずれも完全耐性なのでとにかく固い。

マダンテ」を全員でぶっ放す、「バイキルト」や「きあいため」を駆使して物理で粉砕するなどの方法がとられているが、いずれにせよやりこみプレイの領域。

せっかく勝っても負けたことにされて物語が進むのはキングレオゲマゼッペルなどと同じ。ただしこいつ(と、相方のゾゾゲル)にはちゃんと倒した後の経験値が設定されている(他のシリーズの負けイベントのボスには0か1程度しかない)。

その後ろうごくのまちではクーデターが起こり、ようやく牢獄の兵士たちに反撃ができるようになるが、ドグマは眠り薬入りの酒で船を漕いでおり、ゾゾゲルと異なり再戦の機会はない。

しかもアクバーを倒すと勝手に消滅してしまう。

ゾゾゲルよりドグマを倒させてくれよ、と思ったプレイヤーも少なくないだろう。

同じように再戦の機会がない負けイベントボスには『ドラゴンクエストⅦ』のスイフーがいる。

関連モンスター

この系統は外見が人間に似すぎているのが問題なのか、それとも他シリーズの魔導士系モンスターと競合しているのか、本編にも派生シリーズにもほとんど登場していない。

  • ようじゅつし

この系統の最下位種で、ゲントの村周辺に出現する。

ドラゴンクエストⅡ』にも同名のモンスターがいるが、そちらはまじゅつしの色違いである。

メラミ」や「バイキルト」を唱える他、ぬけがらへいを呼び出すこともある。

  • あんこくまどう

心身とも闇に染まり、漆黒のローブを纏う魔道師ジジイ。

天馬の塔やよくぼうのまち付近に出現する。

ベギラゴン」や「ザオリク」を使う他、いかづちのつえやふっかつのつえ等の杖を使った特技を行う。もっとも、コイツが持っているのは鎌状の武器だが…。

はぐれメタルとセットで出てきた場合、こちらがせっかく倒したはぐれメタルを復活させてしまうことがあるが、『ドラゴンクエストⅥ』では蘇った敵の経験値が加算される仕様なので、これを利用して延々とはぐれメタルを蘇らせてもらい経験値を稼ぐことができる。

  • ミラルゴ

魔術師の塔に出現するボスモンスター。

かつてフォーン城の姫イリカに一目惚れし、彼女を鏡の中に閉じ込めて永遠ともいえる長い時間求婚し続けているというやべえやつ。似たようなタイプに妖女イシュダルがいる。

戦闘では2回行動する上にマホターンやベギラゴンを多用する他、ランプのまじんを呼んでくることがあり、思いの他苦戦する…が、実は逐一マホターンを消してやると律義にかけ直してくる癖があるため、それを利用すれば簡単に対処できる。

倒された後も彼女の名を呼んでこと切れるため、一途なのは間違いない。

余談

上述したように負けイベントなため(よっぽどのやり込みが無い限り)勝つことは不可能だが、スーパーファミコン版の公式ガイドブック上巻の紹介ページにはドグマが使うムラサキのひとみで全員を麻痺させてくる記述はあるのだがその後の文章には「ドグマを倒すことが先決だ」という嘘っぱちもいいとこの記述が書かれている。

これを見た初見プレイヤーは間違いなく負けイベントとは夢にも思わないだろうし、何故このような記述が存在していたのかは不明。

編集者:宇佐ヒサユキ
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