概要
ドラゴンクエストⅦの登場人物。
過去のマーディラスの若いイケメン国王で、魔法に重きを置いた軍事力の拡張を成し遂げ国を繫栄させた人物。
隣国ラグラーズとの戦争では敵味方双方にほぼ死傷者を出さずに勝利を治めたが、ラグラーズの兵士長だけは彼自らが殺めたらしい。
ラグラーズに勝利をおさめた後も力を求める執念は潰えず、究極魔法マナスティスの復活に傾倒し始める。
これは使用すると魔王の如き破壊の化身に姿を変え、大陸を吹き飛ばすほどの魔力が得られるという恐ろしい代物である。
主人公たちはこの魔法を対消滅させるためのもう一つの究極魔法マジャスティスを復活させるため奔走することになる。
彼が魔法に執着するようになったのは、幼い頃の辛い記憶が関係している。
当時幼馴染である少年ディノ(※現在はマーディラスの神父になっている)と少女ルーシアと仲良く遊んでいたゼッペルだったが、侵攻してきたラグラーズの兵士たちに目をつけられてしまった。
その際の揉み合いで兵士に巻き込まれてルーシアが崖から転落死してしまい、更に兵士長は彼女を侮辱するような発言をする。
この時の経験でゼッペルはラグラーズへの憎しみと、「自分にもっと力があれば」という後悔の念を燃やすようになり、魔法の力に溺れてゆくこととなる。
また、兵士長はこの時魔法の力を馬鹿にした発言もしていたため、ゼッペルが魔法に傾倒し始めたのもその反発からと思われる。
全てが終わった後は自分の行いを反省し、「ルーシアはどこかで生きている」と自分の中で納得させ、魔法ではなく絵画にハマり始めることになる。
現代のマーディラスが芸術国家になっているのも、彼の影響と思われる。
戦闘
マナスティスの力により、ヘルビースト系の禍々しい外見の魔物となった。
リビングスタチューと同色だが、リメイク版ではより黒ずんだ色になっている。
二度戦闘になるが、一度目はいわゆる負けイベントで、4万ものHPをもつ。
究極魔法の産物というだけあってイオナズンやメラゾーマといった高位呪文を操り、こごえるふぶきでブレス攻撃、つうこんのいちげきで物理攻撃面も隙が無い。
行動が固定ローテーションなこともあり、アストロンやマホカンタで対策すれば倒せなくもない。
…が、3DS版ではHPが無限化でもされたのか、何をどうがんばっても倒せなくなってしまった。
(※これは彼に限った話ではなく、スイフー等の他の負けイベントボスも同様で、3DS版以降は倒せなくなっている)
二度目はマジャスティスによって弱体化されたバージョン。
イオナズンの代わりにベギラゴンを、こごえるふぶきの代わりにこおりのいきを使うようになる。
弱体化されたとはいえ強力な攻撃呪文を使ってくることは変わりないため、マホカンタやマジックバリアを駆使すると楽になる。