アクバー(DQ)
まけんじゃあくばー
大魔王デスタムーアの右腕と評される悪魔で、はざまの世界にある、デスタムーアの邪魔になる人々が投獄される「牢獄の町」の支配者。
また、デスタムーアにとって最も警戒すべき人物の一人である大賢者クリムトの監禁も任されている。
都合の悪い人間を牢に幽閉してはギロチンに掛けて処刑する、自身の気に食わない者は部下であっても平気で処刑するという残虐非道な性格。
囚人たちを「町」とは名ばかりの牢獄へ幽閉しつつ、敢えてコミュニティを築かせながら極悪な圧政を敷くことで、人々を恐怖と絶望のどん底へと突き落として悦楽を得ていた。
そんな中、周りの人々を活気づける不思議なカリスマ性を持った囚人のシスターアンナに目を付け、悪魔の魂を植え付けて自身の妻にしようと目論んでいたところで、潜入調査をしていた主人公たちと対峙することになる。
戦闘においてもかなりの強敵。
「つうこんのいちげき」「じひびき」「はげしいほのお」といった強力な攻撃に加え「ルカナン」や「ザオリク」などのサポート用の呪文も使いこなし、完全2回行動。
しかも部下としてラストダンジョンの雑魚敵であるガーディアンを二体も引き連れている。
部下とあわせ合計4回もの強力な攻撃を仕掛けてくる、ラスボス直前の大ボスとして十分な猛者である。
ガーディアンは倒しても「ザオリク」ですぐ復活させられてしまうためアクバー本体を叩くしかない。
しかしガーディアンは高い攻撃力を持つうえ、(スーパーファミコンのオリジナル版ではガーディアンが1体倒れてスペースが空いたときのみ)厄介なベホマスライムを呼ぶので、(オリジナル版では1体倒して)放置、というわけにもいかない。
そのため正攻法だと「メダパニダンス」でガーディアンの行動を封じたり、ベホマスライムを呼び出す余地を生み出さないようにしたりと工夫が必要で、成否の運によるところもあり苦戦を強いられやすい。
しかし、実はアクバーにはボスモンスターでありながら「マホトーン」が効いてしまうという致命的な弱点がある。
マホトーンで厄介な補助や蘇生を封じたうえでガーディアンを一掃すれば、シンプルに本体の2回攻撃にのみ注力すればよくなり、一気に楽になる。
ただしリメイク版では補助呪文が永続ではなくなりマホトーンが数ターンで切れてしまう仕様となった。
そのうえ画面の関係上、オリジナル版と比べて余裕があるせいでガーディアン二体がまだ健在の状態でありながらベホマスライムを呼ばれるようになった。
そのためオリジナル版以上にガーディアンの対策が重要で、いずれにしても短期決戦を狙うのが望ましい。
ちなみにアクバーを最後に倒すと「きぬのタキシード」を確定でドロップする。
先述の通りシスターアンナに対して求婚しているという背景が反映されたものだと思われるが、こんな極悪な魔物がタキシードだけはしっかり用意している…というのはかなりシュールである。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』から登場。
Sランクの悪魔系モンスターで、デスタムーアの配下としてはムドーに次ぐ高ランク。ちなみに、他の配下はデュラン・グラコス・まおうのつかいがAランク、ジャミラス閣下はBランクモンスターとなっている。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』及び『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』では牢獄の町をモチーフにした「さばきのとびら」のボスを務めており、「お前は魔物をこき使ってひどい目に遭わせただろう」と糾弾してくる。
こいつを配合で作る場合はドラゴンコープスとスライムジェネラルが必要になる。
必ず2回行動できるのが強みだが、鈍足でステータス自体は低め(かしこさだけは高い)。遅いやつから先に動ける「リバース」で補うべし。
ちなみに、『テリーのワンダーランド』では仲間にならないので配合で生み出すことになるが、『テリーのワンダーランド3D』では倒せば仲間になる。その際に「お前が罪を犯さないようについていこう」と監察官のようなことを言うが、+値0で戦力としては全く役に立たないので配合素材にしてしまおう。
Sランクなので普通に素材にすると位階配合の最上位組にしかならないが、『テリーのワンダーランド3D』ではサンダーバードとコイツを配合すれば第一形態のデスタムーアができる。ちなみに第二形態はヒト型モンスター×シールドオーガかタイムマスター、最終形態はデスピサロ×第二形態で作れる。
なお、デスタムーアの最終形態はそれまでと違って「両手」が独立しているため、ミルドラース(人型)かハーゴン×デッドマスカーでひだりて、オルゴ・デミーラorりゅうおう(人型)×デッドマスカーでみぎてを作ろう。
オルゴ・デミーラもミルドラースも位階配合の最上位組で作れる(あとサンダーバードも位階配合最上位のひとつ)ため、素材としての出番は多いはず。
ムドーら他の魔王達に比べると今一つ不遇であり、漫画『ドラゴンクエスト 幻の大地』では、登場してわずか3コマでテリーに瞬殺されてしまったり、『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』では「町の人たちの協力を得て、俺たちはアクバーを倒した」という主人公のモノローグだけで呆気なく片付けられてしまった。これはひどい。
一方、小説『ドラゴンクエストⅥ 幻の大地』ではちゃんとした出番が貰えており、如何にも悪役らしい冷酷さもある。
- キラーデーモン
『ドラゴンクエストⅥ』で初登場。見た目はアクバーそっくりだが、こっちの方が明るい色。
ラリホーマで眠らせたりマヒャドで攻撃してくるが、そこまで強くはない。
- デーモンキング
『ドラゴンクエストⅥ』の裏ダンジョンに登場。紫色。
ザコ枠だが最強クラスの能力と数々の呪文を使いこなす。また、スライム格闘場のチャンプの前座のモンスターとして登場する。
『ドラゴンクエストⅩ』では魔法の迷宮のレアボスの1体に格上げされている。
ちなみに『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』では「合体モンスター」という特別枠で参戦し、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』でドラゴンクエストモンスターズシリーズデビューを果たした。
- ベルフェゴル
『ドラゴンクエストⅩ』で初登場。水色。
「メラガイアー」や「しゃくねつの炎」を使用する。
名前の由来は怠惰と好色を司る悪魔「ベルフェゴール」。
- イグナイト
『星のドラゴンクエスト』に登場するフードをかぶったアクバー。ブラザーフード軍の一角で登場。
「スクルト」や「バイシオン」による補助と、「ベギラゴン」や2連でんげきの攻撃を使ってくる。
- 暴嵐天バリゲーン
『ドラゴンクエストウォーク』に登場。ダークグリーンのカラー。
魔王に仕える四天王の一角で、「バギクロス」や「魔神風」といった風の攻撃を使いこなす。
追い詰められると覚醒して「碧落天バリゲーン」にパワーアップする。