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万年嵐子の編集履歴

2024-01-19 15:28:03 バージョン

万年嵐子

まんねんらんこ

「アキバ冥途戦争」の登場人物。

「逝ってらっしゃいませ」


プロフィール

身長166センチ
誕生日1963年5月9日(35歳)
血液型O
担当カラー
趣味・特技野球
好きな食べ物ラーメン
CV佐藤利奈
舞台演者野本ほたる

概要

なごみとともに、「とんとことん」に配属された新人。

寡黙で、笑顔を見せることのない(というよりは出来ない)、メイドらしからぬ性格。特技や好物からも、メイドと言うよりは、むしろおっさん臭さの漂う人物。一人称は「自分」

一方で、抜きん出た察しの良さ、手慣れた手さばきなど、掴めないところも多い。また、なぜか紹介のときは、「96番、願います!」という謎の番号をコールしてから名前を名乗る。


人物

かつては、「侍女茶館」でメイドをしていたが、抗争事件で逮捕、15年間収監されており、この度出所し、「とんとことん」に配属された。

抗争など修羅場を潜り抜けてきたこともあり、武器の使い方には手慣れており、特に銃の腕前は非常に高く、格闘を織り交ぜながら並み居る敵を百発百中で撃ち抜く、装填に手間のかかるリボルバーを瞬時にリロードするなどの離れ業を見せる。

素手での力も凄まじく、1話では左腕を銃弾が貫通して出血した状態での二挺拳銃で戦闘をこなしていた他(二挺拳銃は片手で発砲する事になるため、特に利き腕でない方の腕は反動を抑えるのにかなりの力を必要とする)、地下格闘技に参戦した際には軍隊上がりのゾーヤと互角以上に渡り合う圧倒的な破壊力を見せつけ優勝している。

また、後述の刑務所時代の影響か、常に敬語で話す(同輩かつ年下のなごみも例外なく)。

芯の通った人物であるらしく、地下格闘技でも(頭では分かっているが、身体が許さなかったため)八百長せず、本気で戦い、また、調教師佐野みのりによる洗脳にも掛からなかった。


本人は、「とんとことん」という店自体を大事に思っているらしく、なごみ他同僚たちには丁寧な態度で接している。4話では、洗脳を跳ね除けた状態ながら佐野による強引な経営改革に表立って逆らう事は避けていた一方、店から逃げようとしたしぃぽんを捕まえず、逆に逃走の手助けもしようとした。その際には、「この店を守りたい」という主旨の発言をしている。

自分の事よりも、店の事、仲間の事を優先する節が見られるが、逆に店や仲間を貶された時には、多少だが感情的になった様子が見られた。抗争の際も店や仲間への侮辱や暴力に対する反撃という形を取っている。


なお、その名前は他の同系列店舗でも有名らしい。

第4話劇中の、「ケダモノランドグループ」の総会時にて、同系列の他の店の店長たちは、「とんとことん」の靖子を見て、「『とんとことん』に、あの万年嵐子が入った」と噂していた。

さらに、実話系雑誌でも取り上げられていることから、少なくともその界隈では名の知れた人物であることが窺える。


第5話で、36歳の誕生日を迎えたが、店長らからは素っ気ない態度を取られる。そのため、自らバースデーパーティーの準備を行うが、そのセンスは微みょ…個性的なものであった。一方で竜の水墨画を短時間で仕上げるなど、芸術については妙にセンスが高い(それでも、バースデーパーティー、そもそもメイド喫茶の雰囲気に合っていないが…)。

さらに、同じ誕生日であることに嫉妬したメイドシープ店員・薫子に、なごみとともに誘拐される。

このとき、当初は抵抗の意思を示すが、なごみを人質に取られると、あっさりと抵抗をやめている。こうした行動もどんなことがあれ、店や仲間が第一であるという嵐子の姿勢の現れと言える。それ故、店や仲間に迷惑がかかれば、自分を卑下したり、大量のトマトジュースをひとりで飲み干そうとするなど、自分を省みない無茶な行動に出てしまう一面も見せている。

誘拐された嵐子となごみはトマトジュースに(羊とともに)沈められそうになるが、間一髪で「とんとことん」の面々に助けられる。

そして、店員たちが秘密で進めていた生誕祭パーティーで祝われる(前述の態度は、パーティーの準備をしていることを隠すためだった)。そこで、嵐子は歌を披露している。

なお、トマトジュース鍋に監禁された際、なごみに刑務所帰りだということを明かしている。刑務所時代は、誕生日に支給されるドーナツとカフェオレが唯一の楽しみだったとも語っている。


第6話で、「赤い超新星」愛美が出所したことで、ケダモノランドとメイドリアンの間に緊張が高まる。

なごみは、親友となっていたねるらが、メイドリアン系列の店に所属しているため、親友と戦うことになってしまうことを恐れ、「姉妹の契り」を結ぶ。

しかし、嵐子はこれに反対する(理由は後述)。

ねるらがなごみに愛美が襲撃する旨の情報を渡したあと、消息を絶ったことを心配した、なごみの行方の捜索に、嵐子も協力する。

ラーメン屋「怒羅磨」の大将の証言もあり、ねるらを発見するが、同時に密告者狩りをしていた愛美とも遭遇する。

ねるらは「妹」を守るため、「姉」としての筋を果たすため、ドス一本で愛美を仕留めようとする。しかし、実力差は大きく、一方的に叩きのめされる。

なごみは嵐子にねるらを助けてほしいと懇願するが、「ねるらさんが決めたこと」として拒否、静観する。

恐らく、メイドリアンにおける事実上の指導者である、愛美を殺せば、報復によって「とんとことん」は間違いなく潰されるだろうし、ならば、ねるらを助けたとして、遅かれ早かれ「とんとことん」の面々共々死ぬだろうと考え、ここはねるら1人の犠牲に止めようという苦渋の選択だったと思われる。

ねるらの死で、自らの弱さに絶望したなごみは「とんとことん」を辞めた。そのため、なごみがやっていたお散歩を嵐子が買って出るが、ここでも感情が上手く出せず、明るさもないという致命的な弱点を露呈してしまっている。

そこで、「忍者カフェ」の店員となっていたなごみを見つける。嵐子はなごみの接客を受けるが、そこには親友を助けられず、自らの腕の中で死んでいったショックから、完全に弱気になったなごみの姿があった。

そんな中、ついに「とんとことん」は愛美らの襲撃を受ける。少数精鋭の面々は多勢の愛美を翻弄するが、衆寡敵せず、少しずつ追い詰められていく。

しかし、そこに「忍者」――なごみが現れる。そしてなごみの「忍者スキル」の助けを借り、愛美らに怒涛の反撃を見せ、一掃する。

近くの公園に落ち延びた、愛美とみやびをなごみとともに追う。

嵐子は愛美を仕留めようと、銃を構える。しかし、なごみはその前をふさぐ。そして、なごみの説得で改心した愛美は立ち去っていった。

嵐子は立ち去る愛美に銃を向け続けたが、引き金を引くことはなかった。

8話では、「メイドリアン」を「ケダモノランド」が吸収したことを受け、「メイドリアン」改め「ウーパールーパーズ」との親善野球試合が行われた。しかし予想通り、罵倒とラフプレー合戦となってしまう。

そんな中でも、この試合を、ねるらと夢見た、平和なメイドの未来の第一歩にしたいなごみは、敵味方問わず鼓舞する。

その想いを察した嵐子は、進んでフェアプレーに努めようとした。

最終的に、なごみの想いが伝わった両者は後半は真剣勝負で、汗を流したのだった。

試合後、嵐子はある人物と邂逅する。

「ケダモノランドグループ」総帥・であった。

凪からはかつて、袂を分かつ原因となった、メイドを巡る考え方について、平和なメイドの時代は終わったとして、銃を手に取るべきだと問う。しかし、嵐子は迷いがあったのか、その問いに明確には答えなかった。


第10話では前々から店に来ている自分のファンであった末広とデートする事となり、普段と違った装いで彼との交流を楽しむ。しかし彼の正体は…。さらにそこで今まで謎であった同僚のパンダ、御徒町の正体も知る事となるが…

詳しくはリンク先を参照。


過去

万年嵐子10

キャラクター紹介では「一度メイドをやめ、また戻ってきた(要約)」とあるが、これはメイド喫茶間の抗争に関与し、投獄されていたためらしい(前述の番号は、刑務所時代の囚人番号と思われる)。→参考リンク

恐らく、15年前のメイド喫茶店長射殺事件が関係していると思われる。

いずれにせよ、階下にあるラーメン店の大将と面識があるのは、そういうことだろう。

上述の手慣れた振る舞いも、元メイドゆえの経験の高さゆえと思われる。


5話で36歳の誕生日を迎えたが、その際には「自分が感情的になるのは、店を貶された時」という発言をしていた。

その時の回想シーンにて、塀の中に入る前(15年以上前)の彼女が登場。「侍女茶館」というメイド喫茶に、勤務している様子が描かれている。

メイド同士の争いが激化しつつある中、嵐子も戦う術を身に付けるべきと先輩メイドたちから言われていたが、当時の彼女は乗り気ではなかった様子。しかしその様子を見ていた店長の老女メイド・美千代からは、「争いが嫌いでも構わない」といった主旨の言葉をかけられていた。

ちなみに「侍女茶館」は、『英国風のメイド喫茶』といったコンセプトらしく、内装もイギリスのカフェ風、メイド服も正統派メイドのようなデザインである。その店舗は、現在「とんとことん」になっている。


また、6話の回想シーンでは、嵐子は「侍女茶館」在籍中、同じくメイドとして当時在籍していた「ケダモノランドグループ」現代表の凪と、メイド同士の「姉妹の契り(名札を交換する。要するにヤクザにおける義兄弟の杯)」を交わしていた。しかし美千代を守るためには攻撃に出る事も辞さない凪に対して専守防衛の方針を貫くべきだと訴えた結果、喧嘩別れになり名札を返された過去を持つ。その経験もあってねるらとの敵対を避けるために彼女と姉妹の契りを交わすことを考えるなごみに対し、「姉妹の契りも絶対ではない」と忠告した。

また、その後の凪の現状については「今はどうしているか」とも語っており、「ケダモノランドグループ」現代表と同一人物であるとは知らなかった。これは凪が名前を何らかの理由で変えていた(「侍女茶館」時代は「ウズコ(渦子?)」と呼ばれていた)からで、8話で再会した際、本人から事の次第を知り、同一人物であることを知ることとなった。

10話で美千代を射殺した実行犯の御徒町の回想で、美千代の事件後に、嵐子は敵討ちをしようとして警察に捕まったことで、「非暴力」を掲げていた「侍女茶館」の信頼を失墜させて閉業させてしまい、「とんとことん」が開業するまで空きテナントになっていた。


関連タグ

アキバ冥途戦争 とんとことん

和平なごみ 凪(アキバ冥途戦争) 美千代

なご嵐 末嵐













11話、ネタバレ注意










































けじめ


お萌様効果で大繁盛する「とんとことん」だったが、凪から「ケダモノランドグループ」からの絶縁状を叩き付けられる。その後は「とんとことん」に誹謗中傷の落書きや他店舗のメイド達が店内の客に絡んで追い出すなど営業妨害が行われ、すべては凪との因縁がある自分の所為だと考え、けじめを付けるべく凪の元へ行くことを決意。

ラーメン屋「怒羅磨」でみんなでラーメンを食べている時に自分の過去を明かし、「とんとことん」を守るために一人で凪の元に行くと伝えた。みんなも他に方法が無いと止む無く認め、一緒に付いて行こうとするなごみも力づくで阻止した。だが翌日、エレベーターで一階に降りると、みんなが待ち構えており、嵐子に協力し無事に「とんとことん」へ生きて帰ってくることを目指す。みんなの覚悟を見た嵐子は彼女達に感謝した(その際、タイミング悪くエレベーターが閉まって挟まれるというなんとも締りの悪い展開になったが…)。

嵐子となごみ以外のみんなが凪の直営店「ギラギライオン」を襲撃して人質を取って立て籠もり、メイド達がそちらに注意が行っている間に嵐子となごみは「ケダモノランドグループ」本社に侵入し、凪がいる最上階に向かおうとしたが、その動きが読まれていたのか大勢のメイド達がエレベーターで待ち伏せていた。しかし、武器を取り上げられるがそのまま凪のいる部屋に通される。

なごみがお萌様の称号と人形を返却するが、その人形でなごみが凪に殴られると、凪から自分に幹部の席を用意する代わりに「とんとことん」のメンバーを始末しろと取引される。だが、嵐子はそれを断り、「とんとことん」の絶縁状を解く代わりに自分の命を差し出そうと土下座して懇願する。それに激怒した凪に日本刀で右手を刺され、何故「とんとことん」に拘るのかと問われ、家族のような楽しさがあると答えた。

その答えに笑い出した凪は、なごみに詰めろ(髪を切り落とせ)と命令する。なごみはすぐに承諾して日本刀でハーフツインを切ろうとしたため嵐子は必死に止めるが、凪はなごみが嵐子にとって大切な存在と見抜くと彼女を人質に取り、自分を殺すかなごみを見捨てるかと天秤に懸けられる。激昂して凪を撃とうとしたが、なごみの説得に我に返ると、涙ながらに自分の命と引き換えに「とんとことん」の絶縁解除を懇願し、「とんとことん」は自分の家と答えた。その言葉を受けて凪は「侍女茶館」時代のことを想起し、そこから何か思うものを感じ、嵐子の勧誘を諦めてなごみを解放し、「とんとことん」の絶縁を解く代わりにおひねりちゃんを今までの10倍納めることで手打ちとした。

嵐子は去り際に凪に「ぜひ「とんとことん」に来てみてください。「とんとことん」は、いつでもご主人様のお家になりますブー」とお願いしたが、凪は二人が去った後に「誰があんな豚小屋に行くか」と呟いていた。


その後、「とんとことん」に帰還し、「ギラギライオン」に立て籠もっていた面々とも再会。そして、みんなに「おかえりなさいませ、豚小屋へ」と感謝を述べた。


しかし……
















唐突に迎えた幕引き ~こんなにも晴れた空の下で~


その後、なごみとともに大通りの露店に訪れる。先の凪との対決時に、ダメになってしまったヘアゴムの代わりとなるヘアピンを買うためだ。

嵐子はその露店のひとつで可愛いヘアピンを見つける。

ピンクの花が付いたヘアピン。

となりで色とりどりのヘアピンを、楽しそうに選ぶなごみ。

嵐子はそれを、なごみへのプレゼントに買おうと思い、手に取る。

その嵐子の顔には、今まで見せたことのない、優しげな、嬉し笑顔が浮かんでいた。

商店街 嵐子 奈古美






そして、手に取ったヘアピンを買おうとした、その時、







突然ピンク髪のメイドに背後から刺されてしまう。


致命傷を負って倒れた嵐子に気付いたなごみが抱きかかえるが、嵐子はなごみに買おうとしたヘアピンを渡すと、必死に声を掛けるなごみに反応することなくうわ言を呟き、

嵐子さん

「もっと……みんなと……メイド……してたいな……」


を最期になごみの腕の中で事切れ、波乱万丈に満ちた人生に呆気なく幕を閉じてしまった……

同時になごみはまた目の前で大切なメイド仲間を喪うことになった。

享年36歳。その後、葬儀が執り行われたが、(「ケダモノランドグループ」から花輪こそ送られていたが)参列者は「とんとことん」のみという家族葬並みの小規模であった。そして、彼女の非業の死によってが暴走し始めてしまう……。


なお、犯人は第1話で嵐子が潰した「メイドリアングループ」傘下系列店「チュキチュキつきちゃん」の残党のメイド(CV:鈴木愛奈)で店を潰された怨恨によるものだった。


彼女の突然の、あまりにも呆気ない死に、視聴者の大半は現実を受け止めきれず、担当声優の死亡コメントや公式HPの12話の予告とあらすじを見るまで誰もが彼女の生存を願っていた。

加えて前者は、放送週の日曜日(12月18日)にツイートされた死亡コメントは、赤井と袋鼠役員の担当声優によるコメントしか掲載されておらず、「実は生存しているのではないか」「次回で助かるのではないか」という微かな希望が生まれたが、翌日に嵐子の死亡コメントが掲載されたことで死亡が確定した。

死亡コメントが発表されたあと、公式アカウントはアイコンもヘッダーもモノクロ基調とし、喪に服した(最終話放送後は元に戻っている)。

なお、嵐子の死亡についてシリーズ構成担当の比企氏はスタッフ座談会にて「“居場所”がテーマの作品だと思っていて、嵐子は居場所を守ってはいるんですけど、(他の人の)居場所を奪ってもいる。だから絶対に殺したいとは思っていました」と述べている。

座談会リンク


ネタバレを含めた関連タグ

悲劇のヒロイン

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