CV:伊藤美紀
人物
「とんとことん」所在地にかつてあったメイド喫茶「侍女茶館(じじょさかん)」の店長。
容姿からそれなりの年齢だったと思われ、1960年代にはすでに圧倒的な影響力を持っていた。
1980年にメイド喫茶「侍女茶館」を開業。メイド喫茶としては珍しく、「非暴力」をスローガンに掲げた。当時、嵐子と凪(当時の名は「ウズコ」)もここで働いていた。
しかし1985年、とあるメイドに射殺された。
5話の嵐子の回想や11話の彼女の独白から、美千代の考え方が少なからず、嵐子に影響を与えたことが示唆されており、「なごみさんは美千代さんに似ている」と語り、同じように尊敬の対象だったことが示唆されている。
曖昧さ回避
成人向け漫画及びアダルトアニメ・八尺八話快樂巡りの登場人物。「牛の首」の挿話に登場。2022年12月18日現在、本タグはこれ関連のイラストのみ、かつR-18だけのため注意。
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最終話のネタバレ注意
だが、実際は事実とは逆であった。
もともと、美千代は武闘派で「侍女茶館」も、開業当初は武闘路線を取るメイド喫茶であった。美千代はラーメン屋「怒羅磨」の大将の言葉(凪は「何かに飢えた目をしていた」)から、拾ってきたウズコ(凪)を、(拾われた恩もあってか)そうした美千代に影響を受け、「ケダモノランドグループ」で武闘路線を取ってきたのだ。
しかし、嵐子が「侍女茶館」に入ると、その純粋な人柄に美千代は影響を受け、暴力を一切しない「平和なメイド」に考えを変えた。尊敬していた美千代の「変節」にウズコは幻滅、美千代を変えた元凶の嵐子とも対立。
美千代を嵌めて、抹殺するに至ったのだった。
楽しげにライブをするなごみを見て、凪はこき下ろした上で、「お前は嵐子に似ているな」と発している。
この発言は、嵐子が思っていたものとは逆の事実を示し、どんなときでも楽しげで、悪く言えば空気も読めないなごみも、美千代を感化させたことを自覚していなかった嵐子と同じく純粋無垢な人物であり、そのふたりを重ね合わせたのだろう。
また、それは凪の屈折した美千代への感情から発露したものでもあった。
その思い込みが、渦子ー凪を武闘路線に走らせ、一種の「幻想上の美千代」に縛られた凪は、嵐子の言う「楽しいメイド」に何か思うもの感じても、それに納得できずに葛藤する。
それが、最終的に凪を破滅に至らせることになってしまった。