CV:小山剛志
概要
「とんとことん」階下に店を構えるラーメン店「怒羅磨」の店主。
「とんとことん」の協力者的な存在らしく、寡黙で口数は少ないが、店員たちを様々な形で励ます、言わば「よき隣人」。
人物
1話では、なごみと嵐子が「チュキチュキつきちゃん」へ「お使い」に行く際、拳銃の入った紙袋を渡している。
同じビルにあるからか「とんとことん」とは深い交流がある節があり、4話では客として来店した上で調教師に仕込まれたなごみのケチャップアートについて「腕を上げた」とほめている。5話でも店員らの頼みを受けて、嵐子の誕生日ケーキを用意するなど、その付き合いは公私を問わない。「腕によりをかけて作った自信作」と称していた事から、ケーキは彼が自ら作った模様。
また、なごみとねるらが交わした「姉妹の契り」の仲人を務めている。
当然ながら、本職であるラーメンの腕前も抜群であり、嵐子やなごみは何度も口にしている(上記「姉妹の契り」も、一杯のラーメンを用いて行われた)。
店は長く続けているらしく、7話でもなごみにラーメンをおごった際、
「(昔からの客は)変わらない味だと言ってくれている」
との事だが、実際は「(店を続けるため、)色々とラーメンの味は変えている」とも付け加えている。
ここから「変わらず続けるために、変えるものもある」という主旨の言葉を、なごみに伝えた。
11話で「とんとことん」が「ケダモノランドグループ」から絶縁、この責任を取るため嵐子が凪とひとりでケジメを取ろうとする。この際に嵐子に替え玉を注文されて替え玉ならぬ替え弾を渡していた。
そして、「アイツ、お前らに出会ってから本当に楽しそうにしてやがった。お前らのこと守ろうと必死なんだろう。不器用なヤツだ」と「とんとことん」に来てからの嵐子の様子を明かし、あぐねていたメンバーらの背中を押した。
過去
今は「とんとことん」がある場所に、「侍女茶館」があった時代にも「怒羅磨」は存在していた。
また、嵐子が凪と交わした、「姉妹の契り」について、仲人を務めたことが示唆されるなど、嵐子とは旧知の間柄らしい。
余談
業務用冷凍ストレートスープが普及した現代においても、7話での彼の発言は現実のラーメン業界で実際に行われていることである。
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最終話のネタバレ注意
嵐子を殺害され、大切な人を2人も喪ったなごみ。彼女はその仇討ちとして凪の殺害と「ケダモノランドグループ」の壊滅を決意。
そんななごみは凪の居場所を尋ねるべく、怒羅磨を訪れ、大将から聞き出そうとする。しかし、大将はこれを拒絶。
頑なに聞こうとするなごみに凪の過去を話す。
階上にあった「侍女茶館」の店長・美千代は、まだ今の大将が下積みだったころの「怒羅磨」の常連だった。そんな美千代がある少女を連れてくる。それが渦子ーのちの凪ーだった。浮浪児だったのか、身なりはボロボロだったが、その少女からは「何かに飢えた目」を感じたと言う。
美千代や嵐子も亡き今、彼女に居場所はないひとりぼっちじゃないかとこぼした。
そして、「とんとことん」に乗り込むべく、やってきた凪が立ち退きを求める。しかし、これを拒絶する。さらに大将は嵐子について口にする。
それに激昂した凪に、大将は射殺される。(その際にこれからはラーメンでは無くつけ麺の時代だと凪は述べていた。)
凪は葛藤しており、もはやたった1人の縁者でもあった大将の身を案じてか立ち退きを求めたが拒否され、退く事もできず嵐子のことで揺れてしまう心を引き留めようと、大将の命を奪ってしまったのかもしれない。