概要
漫画『魔法少女にあこがれて』に登場する魔法少女「トレスマジア」のひとり、水神小夜が変身するマジアアズールは、真面目で正義感が強く、その凛とした出で立ちとクールな佇まいで登場…したにも関わらず、エノルミータ(特にマジアベーゼ)との戦いを重ねていく中で、内に秘められたある嗜好が大きくなり、どんどんポンコツになってしまい、ついに読者・視聴者から付けられた評価が「アズールはもう駄目だ」である。
駄目になっていく経緯
※漫画『魔法少女にあこがれて』のネタバレを含みます。
Episode.03
実家の神社で巫女として境内を掃除中、社殿の影でSM雑誌を読んでいた柊うてなが勝手に変身してしまい、1対1で対決することに、しかし、うてなが【支配の鞭(フルスタ・ドミネイト)】で、境内にあった狐のお面をアズールに向けて飛ばし、アズールは視界と気配の察知能力を奪われてしまう。ついには武器であるアズールソードを取られてしまい、目隠しをされた状態でうてなに身体中を触られてしまう。マジアマゼンタとマジアサルファの到着を察したうてなは、最後に
「今日は…ここまでですから…また…楽しいことしましょうね…」
と耳元で囁き姿を消す。変身を解除した小夜はマゼンタたちに介抱されるが、さっきの囁きがリフレインし、なぜか満更でもない様子でいた。
Episode.04
ファミレスで作戦会議をするトレスマジアの3人。花菱はるかに「ひどいことされたんでしょ?」と問われるも「大したことでは…!」と返すも、
(楽しいことってどんなことよ…!どんなことをして私で楽しもうと…)
と悶々としながら考え込んでいた。
Episode.07
阿良河キウィ(レオパルト)につられて変身させられてしまったマジアベーゼ。トレスマジア3人と対峙するが、サルファの煽りを真に受けたレオパルトをマゼンタとサルファが追った結果、アズールとベーゼが戦うことに。しかしアズールはベーゼを前に、
(あの鞭で魔物を創りだす…今日は何を…!私にどんなことをしようというの…!)
と全く戦いに集中できず、その隙にベーゼが【支配の鞭】で植物の魔物を生み出し、あっという間にアズールは捕らえられてしまう。さすがにベーゼも(何してるのこの人…)と呆れ返っていた。
しばらく放置しようとしたベーゼだったが、縛られたことでアズールの胸が強調されたことに我慢できず、乳ビンタを仕掛けた。しかし、その間にレオパルトが魔力切れ寸前でピンチに陥り、ベーゼはさっき買ったばかりのアズールのフィギュアを身代わりにして姿を消した。サルファは中途半端に終わった戦いにイライラしながら、縛られたままのアズールを見つけ、
「とりあえずアレ助けよか」
と、仲間でありながら「アレ」呼ばわりされるのであった。
Episode.10
ここ最近の戦いにおいて、ベーゼが(なんか最近捕まえやすいな)と思われるほど、簡単に魔物に捕まってしまうアズール。小夜自身もそれに気づいていて、踏ん切りを付けるためにベーゼとのタイマン勝負を持ちかける。しかし、一瞬の油断を突かれ、またベーゼに弄ばれてしまう。力尽きたアズールはあろうことか、ベーゼの足元に這いつくばり、
「ベーゼ…さま…♡」
と、ベーゼに屈してしまう。しかしベーゼはこれを足蹴にし、「正義のヒロイン、トレスマジアが悪の組織に媚びへつらう?解釈違いにも程がある。ヒロインとしての矜恃を持ちなさい」と説教され、立ち去られてしまう。
Episode.14
ベーゼたちがロコムジカたちと戦っている間、トレスマジアたちは特訓をすることに。アズールは滝行によって精神を統一している…のかと思いきや、
「すごいわ…体いっぱいに激しい圧を感じる…これはなかなか…」
と別の感情が溢れ出し、サルファからは「滝行で煩悩が増えるってどんな神経してはんの?」とツッコまれた。ちなみに単行本3巻のおまけ4コマ漫画では、マゼンタとサルファに対して、「(滝行中に)ちょっと滝の上から飛び降りて私をブッ叩いてもらえないかしら?」と涎を垂らしながら提案し、「こっわ何言うてんねんアンタ」とサルファに却下されている。
しかし…
アズールがここまで駄目になったのはベーゼによる調教のせいではあるものの、それは決してアズールにとっては無駄ではなく、「痛み」を「愛」として受け止められるようになったアズールは、より強い力を手にし、新たな姿を見せることになる…
(詳細は「マジアアズール」の記事を参照)