概説
滝から落ちる滝の水を浴びることで、精神を鍛錬する修行の一種。
また禊の一種として身を清めるため、あるいは願掛けのために行われることも多い。
近年ではマッサージ効果もあることが判明している。
古くは神道の禊として、また密教や修験道、山岳信仰の修業として行われてきた。
自然の水源である滝に打たれることで、精神を鍛錬し、また自然の霊験を得ようとするための修業とされる。
水圧がもたらす忍耐修行
「たかだか滝に打たれるぐらいがなんだ」と思う人も多いだろうが、実は水行でもハードな部類に属する。
まず滝の水温だが、自然に流れる山水を利用するためとにかく冷たい。
夏場でも長時間続けると体温を奪われ、体が震え始めるほどである。
そして頭上から水が絶え間なく叩きつけられるため、呼吸が難しいという意外な責めが表在化する。
試しに風呂場のシャワーを全開にして、頭のテッペンから被ってみて欲しい。この状態でラクラク呼吸が出来たら大したものである。
仏教や山岳信仰では読経も平行するため、口から水が入るうえに、頭上からの水圧で圧迫され、ただ滝に打たれる以上に厳しい修行となる。