2. 時間とともに周期的に大きさと向きが変化する電流(交流電流)のこと。本項で説明する。
交流(電気)
交番電流の略。(英:alternating current, AC)
また、同様に時間とともに周期的に大きさとその正負が変化する電圧を交流電圧という。特に電流、電圧の区別をせずに交流または交流信号と呼ぶこともある。対義語は直流。
交流の代表的な波形は正弦波であり、狭義の交流は正弦波交流 (sinusoidal alternating current) を指すが、広義には周期的に大きさと向きが変化するものであれば正弦波に限らない波形のものも含む。正弦波以外の交流は非正弦波交流 (non-sinusoidal alternating current) といい矩形波交流や三角波交流などがある。
交流電流の利用例
- 送電:日本においては各電力会社の送電には交流電流が用いられている。変圧が容易で遠距離の送電が簡単であることが主な理由となっている。歴史的経過から主に東日本では周波数50Hz、西日本では60Hzとなっている。
- 鉄道の電化:変電所を少なくできる、大容量送電が可能であるといったことからJRグループにおいては新幹線全線及び北海道・東北・北陸・九州地域の在来線で採用されている。JR以外の一般鉄道路線ではつくばエクスプレス(一部区間)、阿武隈急行、仙台空港鉄道が採用している。