概要
馬の姿をした伝説のポケモン。自分勝手で乱暴者な性格でもあり、近隣に住む人やポケモンに対しても「自らの縄張りを脅かす不届き者」として怒りを向け、容赦なく襲いかかり作物を食い荒らす「暴君」として皆を困らせていた。
そこへやってきた豊穣の王バドレックスによって調伏された結果、忠実な愛馬として長きにわたり活躍する様になったらしい。
設定からしてバドレックスと縁が深く、バドレックスが真の力を発揮するために必要な相棒。
ただし「キズナのタヅナを持たないバドレックスを無視して雪原で暴れる」「そもそもバドレックスの居ないパルデア地方までやってきて何事もなかったかのように生活する」など、彼らからバドレックスへの情は特にないかのような描写も目立つ。
彼らとバドレックスが一体となった「人馬一体の姿」はバドレックス単体として扱われるため、禁止級が参戦可能なルールでは白馬とブリザポスあるいは黒馬とレイスポスを同時にメンバーに組み込むことができる。「同じポケモンは同じメンバーに組み込めない」というルール下で同じ馬が並ぶのはなんだかシュール。
登場史
二頭とバドレックスの伝説が残るカンムリ雪原で生活していたが、信仰と力を失った主を身限り、根無し草の乱暴者へと戻っていた。
主人公は、力を取り戻し彼らとの復縁を望むバドレックスからの依頼で、その行方を捜索する事になる。
『剣盾』ではこのシナリオ上でそれぞれの好物である2種のニンジンの素「ニンジンのタネ」が、なぜかたった1つしか手に入らないレアアイテムとなっているため、片方しか誘き出すことができない。
そしてバドレックスも片方と再会したところで満足してしまうため、1つのロムではどちらか片方しか入手することが出来ず、両方を入手するには2つのロムが必要となる。
また登場のし方にクセがあり、村を荒らす存在として単独登場する際には捕獲ができない。捕獲はバドレックスと合体した状態で行われ、バドレックスを捕獲して分離してはじめて愛馬の個体値を判定できる仕様のため、個体値厳選が困難。
ブリザポスの最遅個体を求める廃人たちを大いに苦しめたという。
第9世代の『ポケモンSV』のDLC藍の円盤ではパルデア地方にも出現。今回も完全シングルでは片方しか出現しないが、ユニオンサークルでサークルミッションを達成すればもう1匹も姿を現してくれる。
つまり、1ロムで2匹の両方を揃えられ、なおかつ登場世代では叶わなかった愛馬単独での戦闘と厳選も可能になっている。
が、肝心の主がパルデアに不在のため、主も含めた3匹を揃えるには結局『SV』と『剣盾』という2つのロムが必要になる。
余談
彼らのタイプであるこおりとゴーストは、どちらも主なバドレックスの弱点である。
全盛期のバドレックスは弱点をものともせず戦えたのだろうが、力が弱まってからは負けるようになった、という意味合いがあるのかもしれない。
また、この2匹と主のフォルムチェンジの存在はDLC配信まで一切明かされなかった。
バドレックスはムゲンダイナとは別由来と思われる青色のオーラの力を使ってダイマックスし、これがバドレックスとムゲンダイナが戦ったとする説の根拠の1つとなっている。
この説を真実とした場合、ポス馬たちが単体でダイマックスするとなると、自分の主にトラウマを植え付けた仇敵のエネルギーを使ってしまうこととなる。では2匹がそんなことをするかというと普通にする。前述の描写も含め、なかなかにシビアな性格のようだ。
関連タグ
トルネロス・ボルトロス - 自分勝手で乱暴な設定で知られる伝説ポケモンの先輩。縁の深いもう1匹の手で調伏された点も同様。これらに加え1ロムで片方しか手に入らない設定だった『剣盾』時代は、彼らを連想するプレイヤーも少なくなかったという。
レジエレキ・レジドラゴ - 同じく冠の雪原初出の伝説ポケモン。こちらは対になっているわけではないが、やはりどちらか片方しか手に入れることはできず、両方手に入れたい場合はロムが2つ必要になる。