概要
地球連合軍大佐で、C.E.75時点におけるブルーコスモス残党の指導者。
これといった特徴のない普通のモブ兵士然とした風体をしているが、その影響力と戦術は各国から危険視されている。
前作におけるブルーコスモスのトップであったロード・ジブリールの後釜として武力侵攻を行なっているが、従来のブルーコスモスは世論や地球連合軍を味方につけて武力を正当化していたのに対し、ジブリール亡き後は純粋なテロ集団に成り果てている。ミケールはそんなテロ集団と化した自軍を纏め上げ、国に縛られなくなった事を活かして世界各地に神出鬼没に現れ、無差別テロ(パルチザン)を繰り広げた。その上で自身の存在は徹底的なまでに隠しており、コンパスの情報網を持ってしても潜伏先を掴めなかった。
しかし遂にファウンデーション王国によって、王国とユーラシア連邦の軍事境界線地帯に潜んでいる事が突き止められてしまい、コンパスとファウンデーション軍の猛攻を受ける。
ところがその最中、アコードの能力によりせん妄状態に陥ったコンパスのモビルスーツ部隊隊長キラ・ヤマトが、戦場から脱出しようとしたミケールの幻影を誤認してユーラシア連邦に領空侵犯してしまったことで状況は一変。ミケール捕縛はそっちのけで、侵略行為を行ったキラ及びコンパスモビルスーツ部隊への粛清が開始されることとなる…。
劇場アニメでは、その後のミケールはどうなったのか、その場にミケールが実際に居たのか、そもそも実在する人物なのかすら曖昧なまま物語からフェードアウトしていくが、小説版ではその辺りが補足されている。曰く、ミケール本人は当初の潜伏先と見られていた砦跡に実際に居たようで、コンパスとブラックナイトスコードの戦闘が始まり混乱する戦況のどさくさに紛れて本当に脱出しようとしたところ、ファウンデーションがユーラシア連邦の仕業に見せかけて放った核ミサイルの炎に巻き込まれ、死亡したようである。輸送機に乗り込もうとして核の炎に晒される兵士のシーンはPV(本予告)でも発表されており、それがミケールだった模様。
一介の軍人にしてはあまりにも優秀である事、ミケール捕縛作戦時のファウンデーションの戦力投入のタイミングが良すぎる事、さらに作戦自体どさくさに紛れてラクス・クラインを略取するのが最終目的だったことから、ファウンデーションがブルーコスモスを操る為に立てた傀儡では?という推測もされている。(公式サイトでのキャラ設定公開や小説版の補足が入るまでは、架空の存在なのではないかと実在すら疑われていた。)
余談
名前の由来は「Michael=ミカエル」を由来とした『マイケル』のイタリア語圏の『ミケーレ=Michele』と思われる。
尚、ミゲル・アイマンも由来は同じで、マイケルのドイツ語圏の『ミゲル=Miguel』となっている。