概要
巧真理とは、主人公の1人の乾巧とヒロインの1人の園田真理のノーマルカップリング、或いはコンビである。
二人の関係
ベルトの偶然により出会った二人だったが、気の強い真理と素直になれない巧は特に物語序盤は口喧嘩が耐えなかった他猫舌の巧に嫌がらせで鍋焼きうどんを作ったりお子様だからという理由で他の3人(真理、啓太郎、草加)がカレーに対して巧の食事だけ旗までつけたお子様ランチを作っていた、これには巧も「こんなもん食えっか!!」…とキレて捨てようとするが流石にマズイと思ったのか旗だけ取ってその場を去った。だが、時間をかけて互いをかけがえのない大切な仲間であるとちゃんと認識していた。巧の正体を知った真理も最初は彼を拒絶してしまったが、後に巧を受け入れて再び仲間として信頼しあっていた。
20年後、パラダイス・リゲインドでは(ネタバレ注意)
散歩に行くと出ていったっきり数年前に姿を消した巧が再び帰ってきた…!……と思っていたが、、
海堂 「乾のヤツ……裏切りやがった!!」
そう、巧は人間を襲わないオルフェノクでさえも新しいファイズとして海堂やその仲間のオルフェノクを倒そうとしてきたのだ。真理は何が何だか分からず何かの間違いだと思っていた。
その後…真理は玲菜の手によって気絶させられ連れ去られ、オルフェノクとして覚醒してしまったのだった。さらにその後、頭の中の囁きに惑わされ海堂やケイを襲う真理であったが現れた巧にも攻撃をするが彼にとどめを刺そうとはせず真理は逃げ出してしまった。
その後、転落死しようと飛び降りるがもちろん簡単には死ねず、雨が降り始める中現れた巧に抱えられて近くの廃校へと運ばれるのであった。
保健室で目覚めた真理に対し、巧は飛び降りを図った彼女の行動を「お前らしくもない」と指摘し、「今を生きろ」と励ましの言葉を掛ける。
真理は、オルフェノクとの共存を望んでいたはずの自分にも「人間として生きていたかった」という理屈で説明できない感情があることを吐露し、巧の言葉を拒絶して逃げるように出て行こうとする。
巧 「真理…!!」
引き留めようとする巧の手を振り払おうともがく真理だが、巧は真理に縋りつくように膝を落とし、震える声で今まで隠し続けてきた本音を吐き出した。
巧 「…助けてくれ…」
その言葉を聞いた真理は、躊躇いながらも蹲る巧を抱き締め、2人はオルフェノクとしての姿を晒し合い互いの愛を確かめ合った。
互いの孤独と不安に寄り添い、分かち合うその行為を経て、2人は自らの存在と生に対する絶望の底から抜け出し、かつてとは異なる形ながらも誤魔化しなく語り合える関係へと至ることができた。
巧 「お前のことが心配で、死んでる場合じゃない」
真理 「それは…こっちの台詞かな」
ラストシーンでは言葉のやり取りこそそっけないものの「ラブラブ」と揶揄されるような行動を見せており、望まぬ事態とはいえ同じオルフェノクとなったことで互いの苦しみを共有した2人は、20年の時を経てようやく結ばれたと言えるのかもしれない。