「これが見えるか?何だか知っているか?これがどこから来たものか知っているか?何世紀も俺の家族のものだった!それほど昔に遡る家系だ。しかもずっと純血だ!どれだけの値段をつけられた事があるかわかるか?石にペベレル家の紋章が刻まれたこの指輪に!」
概要
「ハリー・ポッター」に登場する人物。
メローピーとモーフィン・ゴーントの父親でトム・リドルの祖父。パーセルマウスであり、純血主義者である。
本編では既に故人。
けっして大柄ではないにもかかわらず肩幅が広く、腕がやけに長い。薄茶色の眼や藪のような頭、しわだらけの顔も相まって猿のような印象を受ける。
ゴーント家は間違いなく純血であると言われる「聖28一族」の一つであり、ホグワーツの創設者の1人であるサラザール・スリザリンの子孫に当たる。また、「死の秘宝」の一つ「蘇りの石」の作成者であるカドマス・ペベレルの子孫でもある。
スリザリンのロケットと「蘇りの石」が入った指輪は先祖代々の家宝として大事にしていたが、後者に関してはそれが「死の秘宝」であることは知らなかった様子(サラザール・スリザリンの子孫とカドマス・ペベレルの子孫が婚姻した結果、現在のゴーント家になりそれぞれの秘宝もゴーント家に受け継がれた)。
ゴーント家の人間は純血を維持する為に近親交配を繰り返してきた結果、情緒不安定と暴力の血筋として知られるようになるほどの精神異常者になり、マールヴォロが生まれる数世代前の時点で先祖代々の莫大な財産は浪費し尽くしていた。マグルが住む土地であるリトル・ハングルトンのボロ屋で貧相な暮らしをしていたが、自分たちは純血だからと現実を見ることはなく、蛇語しか話さない息子と虐待対象であった娘と暮らしていた。
メローピーがマグルに好意を寄せていることに激怒し、息子モーフィンをけしかけた事で二人揃って逮捕される。先に釈放されたマールヴォロは娘が待つ家に帰るも、メローピーは暴力を振るってきた父を見捨てて家を出ており、自業自得の失意のうちに亡くなった。
トム・リドルのミドルネームは彼から取られている。