「私も戦う!あんたみたいに自分のハンドルは自分で握る!私は私自身を、私の思う所に届けるっ!!」 (バクアゲ1)
「仕事取って来た!届け屋の!」
演:鈴木美羽
概要
元々は、大也が届け屋として引き受けた依頼の「積み荷」として、彼や射士郎と関わりを持ち、後述の理由から志願してブンブンジャーの一員となったという経緯を持つ。
大也達に比べ、戦闘においては全くの素人ではあるものの、戦闘の中で卓越したペダルワークテクを発揮したことから、大也からは運転・操縦の達人「運転屋」と称されるようになる。
人物
天真爛漫にして、いざという時には大胆な行動にも出るムードメーカー(兼トラブルメーカー)な色彩が強い。感情表現も豊かな方で、ハシリヤンやブンブンジャーといった未知の存在と遭遇した際には人一倍の驚きを示し、戦闘の中でも闘志を露わに切り込んでいくことが多い方である。
また、普段はバイトを掛け持ちして様々な店で働いており、それを通して届け屋の仕事を取ってくることもある。
一方で、大也達と関わりを持つ以前は、どちらかといえば周囲の状況に流されがちなところもあり、そのために彼氏がいるにもかかわらず、望まない相手に一目惚れされた上強引に結婚させられる羽目にもなるなど、そうした「他人にハンドルを握られている」有り様に対しては未来自身も、内心不満を抱いていた。
しかしそうした不満を看破し、「自分の人生を自らハンドリングしていく」というスタンスを行動をもって示す大也に感化されてか、(ハシリヤンに目をつけられたとはいえ)祖母の形見であるウェディングドレスを捨てるよう彼から勧められた際には、複雑そうな様子でこれを拒絶し、さらにハシリヤンによってそのドレスが悪用されるや、これを自身の手で取り戻そうとする素振りも見せている。
そしてそれらの思いを、「完全にハンドルを手放した訳じゃない」と大也が汲み取ってみせたのが決定打となり、流されるままに結婚するでも、また彼氏と逃亡するでもなく、記事冒頭に示した台詞にもあるように「自分のハンドルを自分で握る」べくブンブンジャーとして戦うことを選択するに至った。
ブンブンジャーの一員となってからは、本来の芯の強さが前面に出るようになったようで、宇宙人であるブンブンともすぐに打ち解けたり、メンバー入りに対して否定的な立場の射士郎に対してもめげずに接するなど、彼女なりにブンブンジャーや「届け屋」としての仕事を理解し、自分の役割を果たそうと努力を続けている。
一方で大也から指摘されたように、他者への共感性が強いあまり情に流されやすい面もあったり、かと思えば妙に察しが悪かったりするという難点も抱えており、作中でも度々他のメンバーの意図を汲めないままに突っ走ることもあるものの、その点も含めて大也からは「このまっ正直さも軽さも全部、ミラのいいところ」と惚れ込まれているようである。
備考
- 名前は「シフト」と「ミラー」に由来しているものと見られる。そのため、名前の読みも「みらい」や「みく」ではなく「みら」とされている。
- 人間の女性が変身する戦隊ピンクとしては、『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年-2021年)に登場する、キラメイピンクこと大治小夜以来となる。同作もまた、本作と同様に車の要素をモチーフの一つに含む戦隊である。
- 演者の鈴木は、前年の『王様戦隊キングオージャー』の出演者の一人である村上愛花(ヒメノ・ラン役)とは同い年生まれであるのに加え、別の現場で知り合ってから交流があり、本作のオーディションに合格したことを村上に報告した後、現場でのことを尋ねた際に「芝居云々ではなく現場のケータリングの食べ過ぎに注意してね!」と言われたことを明かしている。