CV:緒乃冬華(旧名・大浦冬華)
概要
千年を生きた『絶対の魔女』。"努力する者は報われる"を現実化する力を持つ。元老院に名を連ねる大魔女であり、奇跡の魔女・ベルンカステル卿と同格の存在。
カケラ(いわゆるパラレルワールド)の海に漂う複数の世界を行き来できる航海者でもあり、戦人やベアトリーチェが居るメタ世界よりも更に上位世界に位置している。
自らを宇宙最強の魔女と称しており、一度力を発揮すると絶対の圧倒的パワーで全てをねじ伏せる。作中で披露した技は全てを飲み込むブラックホールの生成・お菓子による流星群の攻撃(EP8にて披露)とどれも宇宙規模の攻撃。
勝負所で遊びや寄り道に走るベアトリーチェに対しては相性が良い。逆に単純で素直で正直な事からベルンカステルには動きを読まれやすく、かつて一度勝負に敗れており本人は負けた事をとても根にもっている。
性格
明朗快活でお調子者。やや初突猛進ぎみな所があり、ベルンカステルからは「あの子たまに本当にバカだから」と言われる程パーな様子。(本人は別の意味で超パーだと自称しているが……)
ベルンカステルとの関係
ベルンカステルとは友人関係であり、友情を超えてもはや愛情と言える感情をお互いに持っている。相思相愛の関係。しかしその愛情は共にかなり歪んでおり、もはやヤンデレの域にまで達している。
過去
過去のゲーム盤にて、主は不明だが駒として弄ばれロジックエラーに閉じ込められた経験がある。ベルンカステルと同じ経験をしたが、唯一違ったのは脱出を失敗した数を数えなかった事であり、そのおかげで心をを壊さずに済んだ。脱出を失敗した数を数え、その代償として心を壊してしまったベルンカステルをとても気にかけている。
「 私はね、ベルンがどんなに冷酷で残忍で最悪のゲロカスであっても、私だけは私だけは本当の姿を知っててあげたいの。そして私もね、私の本当の姿を理解してくれるのは、地獄の生還者であるあの子だけだと思ってるのよ。 」
本編での活躍
EP2の5巻裏お茶会にて初登場。ベアトリーチェのゲーム盤を観戦しに来ている。プレイヤーに助言を与えてゲームの邪魔をするベルンカステルに対抗する為、ベアトリーチェが呼んだ。
ベルンカステルに対して愛憎入りし混じった感情をもっており、ベルンカステルと「永遠に閉じ込めて一緒にいる」為ベアトリーチェのゲームに力を貸している。その為右代宮戦人と敵対するベアトリーチェの味方となり、当初は悪役的な立ち位置だった。
当のベルンカステルは退屈から逃れるためにゲームを鑑賞しなければならない身のため、ゲームを永遠の引き分けにする限り、彼女はゲームの観客席から逃れられない。
しかし、ベアトリーチェがゲームに「勝っても負けてもどちらでも良い」と思っている事に勘づき、このゲームを永遠に引き分けにする様に改めて厳しい態度で叱咤した。
正体について
名前の意味するところはギリシアで使われるイオニア式数記法だと思われる。すなわちラムダ(λ(Λ))=『30』、デルタ(δ(Δ))=4、で『34』を表すことができる。
つまり『ひぐらしのなく頃に』に登場した鷹野三四(田無美代子)が連想され、その容姿も田無美代子に酷似しているが、関連は不明。
北条沙都子との関連性
その一方、金髪に特徴的な高笑いや、負けず嫌いで強気な性格、ベルンカステルに指摘された「ケーキの問題」など、『ひぐらし』の登場人物である北条沙都子を彷彿とさせる一面も多々ある。
実際、『ひぐらしのなく頃に卒』での沙都子はアニメ版・漫画版共にラムダデルタ要素を思わせる台詞や描写(「殺人扇風機ドッジボール」という台詞等)が多数あり、エウアから梨花同様「繰り返す者」としての力を授かった以降は「絶対」というラムダデルタが司る意思にまでこだわるようになる。
その沙都子だが、『ひぐらし卒』の第10話にて、沙都子から『繰り返す者』としての別人格が生まれ、その人格は沙都子から分離して独自の存在となり、自らをカケラの海(『なく頃に』シリーズにおける上層世界)を自在に歩き渡る「魔女」と称する。
そして『ひぐらし卒』の終盤にて、独立を果たした沙都子の『繰り返す者』としての魔女人格と、梨花の『繰り返す者』としての魔女人格がそれぞれ敵対し、互いの抱く愛憎の感情をぶつけ合う関係へと発展する。
その最終回では、結果的に2人の魔女人格は本音をぶつけ合うことで和解に至り、『繰り返す者』としての精神を保つ為に互いに一旦離れる道を選択し、沙都子の魔女人格は役目を果たしたかのように、今まで乗っ取っていた沙都子の身体を沙都子本来の人格に還すことを決めて、何処かへと去っていった。
この沙都子と梨花の両魔女人格が互いの別れを告げる際、魔女梨花が「 あんたが北に行くなら、私は南へ 」、魔女沙都子が「 東へ行くなら、私は西へ 」へと悪態を突きつつ、最後は2人揃って「「 いつか会えるわ。また何かのなく頃に 」」と締めるシーンがあるが、これは『うみねこのなく頃に散』のepisode8最後のシーンでベルンカステルとラムダデルタが互いの別れを告げた時と同じ台詞なのである。
これらの描写から『うみねこ』のファンの間では、この沙都子の魔女としての別人格がいずれ絶対の魔女・ラムダデルタとなる存在なのでは?という考察が挙げられている。
なお『ひぐらし卒』の最終回が終えた後、原作者の竜騎士07氏がラムダデルタと沙都子の関連性について質問された際、現在の沙都子の魔女人格はラムダデルタには「まだ」至っていないとだけ明かしている(ニコニコ生放送の公式配信にて)。
ちなみに、ラムダデルタの容姿と声が沙都子よりも田無美代子に酷似している点については、漫画『うみねこのなく宴に』にてベルンカステルがラムダデルタの経緯について少し明かしている描写がある。
それによると現在のラムダデルタの容姿は「田無美代子」をベースにしているが、中身は別人であると明言されている。この「中身は別人」という部分については、ラムダデルタの身体は美代子だが、中身は沙都子の魔女人格であると考察することもできる。
これらの情報を合わせると、『ひぐらし卒』の最終回で沙都子の身体から出ていくことを決めた沙都子の魔女人格がその後、カケラの海を漂う内に美代子がいる過去の世界に飛び、自分の新しい身体として美代子を選び、彼女の中に憑依することで現在のラムダデルタが完成するのでは?と考察するファンもいる。
この説の場合、ラムダデルタの容姿と声は田無美代子寄りだが、性格は北条沙都子寄りという謎の部分にも説明がつく。
なおラムダデルタと対をなすベルンカステルの正体については、既に竜騎士07氏から「古手梨花の『繰り返す者』としての人格が分離し、それが魔女化した存在」であることが明かされているが、ラムダデルタの正体については明かされていない。
そのため、ラムダデルタの正体については『なく頃に』シリーズにおける最大の謎の1つと言える。
余談
超パーよ!
バカってこと?・・・・え?!ちがう?!
うみねこキャラなの?!東方キャラだと思ってた!!
「確かに私のパーはベルンのチョキに負けるけど、パーより遥かに凄い超パーだったらチョキにだって勝てるでしょ?
つまりこのラムダデルタ卿は、超パーってわけ!」
初登場時の上のセリフがあまりに強烈だった為、一時は『パー子』などと⑨(チルノ)的なキャラ付けをされた事もある。
そのネタを受けてか、アニメ版の次回予告では「パーフェクトフリーズ!!」などと言ってのけた。
学園祭のコスプレといい、この手のネタやっちゃっていいのか!?