「 実に鑑賞に値する 」
CV:日髙のり子
以下の記事には重大なネタバレを含む記述があるのです。閲覧には注意してくださいなのです。
概要
『ひぐらしのなく頃に業・卒』に登場するキャラクター。『郷壊し編』から初登場した謎の美女。
身長は高く、20~30代程度の女性の姿をしていると思われる。髪型は青紫のロングヘアーで、巫女装束を着ている。頭部の後ろに輪っかがあることも特徴。
一人称は「我(われ、わが)」、二人称は「そなた」であり、羽入と違い口癖らしい口癖は特にない。女王様のような尊大な口調で話す。
当初は名前がなかったが、「郷壊し編其の六」において、沙都子から名前を聞かれた際に自分に名前をつけろと命令し、その際に北条沙都子が「えー、うー、あー」と唸りながら考えたことで決まった。
能力等は羽入より上であり、羽入の事を「出来損ない」と見下している。
羽入が自分の存在を犠牲にしないと出来ないような事も、普通に可能。羽入と違ってノーリスクでの記憶引き継ぎ出来るようにする事も可能だが、エウア自身にとってノーリスクでも、エウアに能力を与えられた者にとって本当にノーリスクかどうかは不明である。
なお、「業」、「卒」における惨劇の裏で糸を引いていた本作の真の事件の首謀者である。(沙都子と梨花を利用して惨劇を起こさせていたため)
2021.9.17にひぐらしのなく頃に命実装が発表された。公式ツイート
北条沙都子との関係
沙都子にループ能力を与えたが、同じ目的の為に共闘する対等なパートナーではなく、沙都子の心の弱さに付け込んで、退屈しのぎに利用しているに過ぎない。
自分では沙都子の挑戦を見守る観察者だと言っているが、実際は自身が面白いと感じるもの=惨劇を起こしそうな人間を選んで、波動のような能力で呼び寄せ、能力を与えている主犯である。
このように、沙都子を闇落ちさせた元凶であり、羽入とは違いシリアスキャラかつ、本物の邪神とも言える存在である。
羽入が人間と対等に接するのに対し、尊大で上から目線。沙都子の事も、共感や同情ではなく、暇潰しのおもちゃ程度にしか思っていない。
そして沙都子がなにかと裏で動き惨劇が起きると、大笑いし、「実に鑑賞に値する」という(もはや登場する度に言っている)。
真実を全て伝えていない怪しささえも纏っており、意味深な言葉を発していていたり、「卒」のOPにおいてはあくびさえもしている。
まずその根拠となるのは、近しい者が繰り返す事で記憶継承をされており、これを沙都子は利用してやるという風に息巻いているが、予期せぬ重要なリスクがはらんでいる可能性が十分にある。
さらに「卒」7話においてはエウアは沙都子に後出しのリスクを伝えている(沙都子が先に死んだ場合、梨花のいない世界に飛ばされる可能性もある等)。
沙都子の所業にエウアが飽きた場合、梨花に加担したり、他のキャラに干渉しないという保障は何処にも無いのである。
ただ別世界の同一人物とされている「フィーア」との関係は良かったらしく、彼女がフィーアとしての記憶を失っていることに内心ショックを受けており、最後まで沙都子の邪魔や裏切ることはなかった。
『うみねこのなく頃に』との関連性
この作品にはフェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラという、エウアに酷似したキャラクターが登場する。
しかしながら、フェザリーヌは「魔女」と名乗り、エウアは「神」と名乗るという差異がある他、エウアが巫女装束風であるのに対し、フェザリーヌは和風モチーフのドレスという違いがある。
エウアの名前がまだ不明だった頃、原作者の竜騎士07氏から「フェザリーヌとは異なる名前」であると予告されていたが、両者が同一人物であるのかの明言は避けられていた。
前述にある通り、「エウア」という名は沙都子によって命名されたものであり、彼女の本名というわけではない。
もっとも、本作品(関連作品を含むシリーズ全体)における、魔女&神の設定&定義にはわからない事の方が多く、結局の所、エウアとフェザリーヌとの関係は「別名」であること以外、何も示されていないに等しい。
エウアの正体がフェザリーヌと関係があるのか無いのか、別人がフェザリーヌによく似た姿を纏っている可能性も否定はできず、神か魔女かという事も100%信用する事はできない。
過去に竜騎士07氏が明かした情報として、フェザリーヌが角(記憶維持装置)の損傷によって別人格へと退化した姿が羽入であるという裏設定がある(『うみねこのなく頃に散episode8真相解明読本』のインタビューにて)。
さらに、本作のエウアは自身のことを「羽入のオリジナル」と称し、羽入のことを度々「分身」「出来損ない」と言い放つ描写がある他、エウアとフェザリーヌ共に梨花(及び彼女から派生したベルンカステル)のことを「猫」と表現することが多いという共通点を持つ。
またエウアと沙都子の会話にて「我らを記しし者」というさらに上位の存在を仄めかしており、自身が物語の中の登場人物という範疇にいる存在であると認識している節があり、かつてフェザリーヌも何者かが創作した物語の中の登場人物(駒)だった時代があるという設定がある。
これらの情報を会わせると、エウア、羽入、フェザリーヌの正体・関係性が見えてくるが、竜騎士07氏曰く、『うみねこ』を知らない視聴者が混乱しない配慮として、彼女らの正体をはっきりと明かすことは現時点では控えるとのこと(『Febri』のインタビュー記事にて)。
『ひぐらし卒』の最終回にて、羽入の攻撃でエウアの角にダメージが入ったが、羽入と同じくらいのサイズの体型まで退化しただけで、記憶に影響は出ていないことから、少なくともこの退化した形態は、羽入と同一人物であるフェザリーヌにはまだ至っていない状態、もしくはフェザリーヌと関係がある別の存在であると考えられる。
『ひぐらし業・卒』において、エウアの正体については最後まで明言されることなく、羽入から『ひぐらし』の世界から永遠に立ち去るよう言い渡され、彼女の勇気ある行動に免じてその要求を快諾し、自ら舞台から降りていった。
『キコニアのなく頃に』との関連性
『ひぐらし業』の第21話にて、エウアが沙都子と初対面した際「 『赤き海の星』以来であるな 」と挨拶し、沙都子に対して「 『フィーア』、『光代』だったか? それとも、『特異脊髄標本LD3105号』と呼んだ方が似合いか? 」と言い放つ謎の台詞がある。
これらの台詞の中にある「フィーア」という名は、『キコニアのなく頃に』で登場するフィーア・ドライツィヒ(鷹野三四に酷似した女性)のことを指しているのではと考察するファンもいる。
フィーアの他にも「赤き海の星」という『キコニア』に関連するワードが出てくる等、エウアは『ひぐらし』『うみねこ』のキャラクターだけでなく、『キコニア』のキャラクターにも関係している可能性がある。
もしエウアが『なく頃に』シリーズ全作に関わる重要なキャラクターなのだとしたら、エウアの台詞から時系列的には『キコニア』→『ひぐらし』→『うみねこ』ということになる。
余談
エウアの初登場時はフェザリーヌに酷似していることや名前が明言されてなかった為、「エウア」タグ無しの「フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ」タグでのエウアを描いたイラストもpixiv上では投稿されている。
関連イラスト
関連タグ
ひぐらしのなく頃に業 ひぐらしのなく頃に卒 ひぐらしのなく頃に命
ネタバレ注意
アニメ版では、羽入との交戦で敗北を認めて退散するが、それに対し、漫画版(巡)では梨花や沙都子の戦いが重点とされているため、彼女らの戦いを終始傍観し、アニメ版のように羽入との交戦もなく、放置されたまま完結を迎える。
いずれにせよ、沙都子を数々の凶行に走らせておきながら、相応の報いや制裁を受けたとは言い難い結末である。