概要
ダメージを表現する手法には様々なものががある。ここではイラストと共に例を挙げて簡潔に説明していく。
表現例
傷
切り傷のような表現。体中に点在させる数でダメージの具合を変化させることができる。
斬撃による傷の場合は一本線になるようにすると良いか。
車やロボットなどの機械、無機物の場合は傷の表現が生物のものとは異なるだろう。後述の『欠損』と混合することが多くなるかもしれない。
出血(流血)
傷口から血が出ることで、流れたり衣服に染みていく様で表現。
返り血・汚れ
本人以外から発生したもののため、本人自身のダメージではないが、これらもまたダメージや疲労の強調に利用できる。
殴打・蹴り
パンチやキックが当たる瞬間や殴り(蹴り)切った場面を直接描写。
クロスカウンターや殴打の相打ち表現は場面の盛り上げにも一役買ってくれるだろう。
また、非現実的なめりこみのパンチは『ドラえもん』のギャグ描写等で見られる。pixiv百科事典ではジャイアンパンチという記事になっている。
銃撃・ビーム系統
銃で撃たれたり、光線のような攻撃を浴びせられた場面を直接描写。
噛み付き
噛まれている場面そのものや噛み跡を描写。
へこみ・ゆがみ
接触・衝突などによる衝撃で元の形から変形する表現。機械系統のダメージ表現としてよく用いられている。
爆発(爆煙)
機械が損傷し、機体から煙が噴き出したり爆発することで壊れかけの様を表現。
ギャグ作品においては、キャラクターを黒焦げにして爆発オチとすることもある。
感電
電気を浴びせる攻撃を喰らう表現。叫び声や苦悶の表情をせずにはいられない強烈なシーンであるが、骨が透ける演出が入ると途端にギャグ要素が強くなる。
切断
文字通り体から切り離す表現。主に人外の生物に対して用いられる傾向にある。
なお、切断面の表現は人を選ぶため注意。
欠損(部位破壊)
文字通り体の一部または全部がなくなることで深手を表現。生身の肉体での欠損表現は全年齢向きとは言えないため、ここでは紹介しない。
隻眼
片方の目を失った状態。外傷の傷痕が残っていると痛々しさを増強できるか。眼帯で失った目の部分を覆うことも多いが、単なるアクセサリーと見られてしまう可能性もある。
義手
隻腕を義手で補った状況も間接的な表現として適することがある。表情にも力を入れるとそれらしく見えるだろう。
マスク割れ
メットや顔部分の装甲が破壊され、素顔が露になる描写。特撮作品においてはピンチを示す表現として用いられる。
服ビリ
服が破れることでダメージを受けたことを表現。
間接表現
傷そのものを直接描かずに絆創膏やガーゼ、ギプス等を描くことで傷ついた痛々しさを表現する手法。
漫符による記号表現
漫画特有の表現でダメージを表すこともある。例えば、たんこぶや絆創膏2つで×を作ることでダメージをギャグ的に処理することができる。