声:朝井彩加(アニメ版)
概要
『逆転裁判2』第4話『さらば、逆転』に初登場。年齢23歳。身長161cm。
被告人の人気俳優・王都楼真悟のマネージャーで、事件の目撃者。芸能界では「有能な美人マネージャー」として有名。冷静沈着で頭脳明晰な女性で、自主性に乏しくて頼りない王都楼を、的確にサポートして、彼の出世に大きく貢献している。王都楼の不甲斐なさに苛立つ事も無く、常日頃から淡々と、彼の世話役もこなしている。時として人懐っこい面を見せる王都楼とは対照的に、いつも相手との距離を取る様な冷めた態度でいる。王都楼からも非常に頼りにされており、携帯電話を通じての相談事の相手をする時も多い。
荷星三郎から「好みのタイプ」として好意を寄せられているが、霧緒本人は彼の思いは知らずに「良い人」という漠然とした印象を持つに留まる。
細身の眼鏡を掛けた、金髪ロングヘアで、青いホルターネックを着用している。
続編『逆転裁判3』第2話『盗まれた逆転』に再登場。年齢24歳。
マネージャー業を廃業し、創業200年を迎える老舗デパート『高菱屋』に勤務している。
成歩堂さん達に何かお礼をしたいという事で、助手の真宵さんの故郷を世間に知って貰う為『倉院の里・秘宝展』の企画とプロモーションを手がけ、責任者を務めている。
以前と違って、髪を後頭部で纏めてアップにして、黒色のホルターネックを着用している。全体的に明るい印象を与える装いとなった。
「半年前の事件で、長年の苦悩を吹っ切れた」と語っており、性格も前作とは別人の様に明るく、朗らかに笑う様になった‥‥が、ドジっ子属性も追加された模様である。初登場時にも「現場から重要な証拠品を、何となく持って行ってしまった事」があるので、過去を吹っ切れた影響で、表面に出て来たのかもしれない。
混乱した時は口調がどもり、眼鏡がずれて、手帳を丸める様になった。
余談だが、彼女の人格形成、また密かに抱えている悩みには「小柄という設定」が強く影響していて、作中でも何度も低身長である事に言及されているのだが、霧緒の公式設定での身長は161cmで、150cm台の女性が多い『逆転裁判』の世界では、高身長の部類に入る。日本人女性の平均身長である、156cmより5cmも高い。攻略本でのインタビューにて「昔から体が小さかった」と発言している事から、今でこそ高いとされる身長だが、幼い頃は低身長であり、当時の劣等感や不安感を未だに引き摺っていると見られる。
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『逆転裁判2』
実は王都楼を藤見野イサオ殺害の真犯人に仕立て上げようとした張本人。
その理由は、2年前に自殺した先輩マネージャー天野由利恵の復讐の為である。
霧緒は昔から自分に自信が持てず、「依存症」という、精神的な病を抱えており、対象に対して盲目的になる悪癖があった。そして、そんな彼女が当時、依存していたのが、先輩マネージャーの由利恵だった。攻略本でのインタビューでは「依存症になった理由は、私自身にも解らず、苦労している。昔から体が小さかったから、それで自信を失くしてしまったと思う」と心境を吐露している。
由利恵は、過去に交際していた王都楼に、さんざん弄ばれて捨てられてしまった。その後、所属事務所を変えて、藤見野と婚約するも、今度は王都楼に「過去の自分達の関係」を藤見野に暴露されて、婚約を解消されるに至った。
婚約破棄された日の夜、由利恵は自殺してしまい、彼女を心底、慕っていた霧緒も後を追って自殺しようとした。
だが「由利恵の遺書を藤見野が隠した可能性がある」と知ると、霧緒は遺書を手に入れる為に彼に接近し、王都楼をスターの座から引きずり下ろそうとしている藤見野に協力した。
「藤見野が王都楼になりすまして行う記者会見」をセッティングし、王都楼が主演を務めている『トノサマン・丙!』の着ぐるみも用意するが、会見の直前に藤見野は殺害されてしまい、遺書が入っていたとされる熊のアクセサリーも現場から消えてしまう。
犯人が王都楼と考えた彼女は、藤見野に渡しておいた着ぐるみを着て顔を隠すと、現場である藤見野の楽屋と王都楼の楽屋を行き来し、王都楼が裁判で有罪となる様に偽装工作を行った。
なお、この時に彼女が何となく現場から持ち去ってしまったサザエのカードにより、事件は思わぬ方向へ進む事になる。
アニメ版では、由利恵との関係が「実の姉妹」に変更されており、依存症の設定は消去されている。王都楼への復讐の動機も「姉の仇討ち」に変更された。
本編では天野由利恵の他に、狩魔冥にも依存してしまった事がある。彼女を妄信する余り、冥からの入れ知恵に従い、裁判で黙秘権を行使し、危うく殺人での有罪判決を受けそうにもなった。その事について、冥も思う所があったらしく、『2』のエンディングでは彼女から霧緒に手紙が送られており、その手紙には「出所したら何でも相談に乗らせて欲しい」と書いてあった。
『逆転裁判3』
上述の通り、芸能界での長年に渡る苦悩を断ち切った為、芸能とは無関係の職業に転職している。ドジな所が増えたからか、ある目的から倉院の里の秘宝を狙う者を警備として雇ったり、秘宝である倉院の壺を割ってしまい、それを誤魔化そうとして、サイコ・ロックも発動させてしまった。もっとも「既に何度も割れている、秘宝の壺」なのが判明しており、正確には接着した破片がバラバラになっただけである。