解説
ラムちゃんのかつて相思相愛だった元婚約者でランちゃんが惚れている鬼族のイケメン。初登場は第6話「愛で殺したい」。
あたるの母や友引高校の女子生徒が一目惚れし、間違って抱き着いてしまった三宅しのぶがその気になるほどの地球人基準で見てもハンサムで本人も自覚があり、後述の牛鬼状態を馬鹿にしていた顔面偏差値が劣る「ラムちゃん後援会」を自称するあたるの同級生らをわざわざ人間態に戻って鼻で笑ったことがある。
しかし性格はかなりの天然ボケな上に、単語程度の言葉しか話せないレベルでテンちゃんを含めた作中に登場する鬼族の中でも知能が低い。
更には底無しの大食漢で食べ物を見れば食いつかずにはいられない「いやしい」性格であたるの母の手の甲にキスしたように見えて実は持ってきたイモが食べれるか味見しただけという具合である。
オマケに興奮すると、見るからに滑稽で巨大な虎柄の牛鬼に変身し、先述のように割と煽り耐性が低い。ちなみに原作では食べ過ぎると牛鬼の化け物形態からしばらく戻れなくなり、80年代版アニメでは雷への耐性が限界に来ると牛鬼になる。
ラムちゃんから「まともな日本語でプロポーズしたら(復縁を考えても良い)」との条件を出されると真に受け、反故(ほご)にされて激怒したことがある一方、イケメンであることやランちゃんが自分に惚れていることを利用するといった具合にたまに悪知恵が働くこともある。
いわゆる残念なイケメンであり、原作漫画においては面堂終太郎よりも早く登場した残念なイケメン第1号でもある。ちなみに、面堂終太郎よりもハンサムなので面堂の精神にダメージを与えている。
そもそも相思相愛だったはずのラムちゃんと破局した理由は、所構わず食べ物を優先する卑しさや滑稽な牛鬼の姿、ラムちゃんが持ってきたプレゼントを食べ物と思って食べたことなどが理由である。
もっとも振ったのはラムちゃんの方で、レイ本人には未練があるので、復縁するために地球まで追ってきたのが初登場のきっかけである。
初登場時はラムちゃんの洒落にならない嘘を信じて逆上して諸星あたると決闘をすることになったが敗北した。なお、原作とアニメ版では決闘内容が異なり、アニメ版では落雷耐久勝負なのに対して、原作ではイモの早食い大食い対決であり、原作に限るとあたる以上に大食いなサクラ先生にも不戦敗状態である。
その後も、ラムちゃんと復縁するために度々地球に来ているので、割と一途で、あたるを襲うこともあるが大体食べ物で回避されている。
「うる星やつら」終盤では、大量の食事や弁当を用意してくることもあり、ランちゃんとデート(餌付け)することが増える。また、牛鬼状態の姿はよりデフォルメされたものへと変化している。
ついでに「うる星やつら」終盤リセットされた未来の中には、ラムちゃんと結婚してランちゃんに呪われつづける未来とランちゃんと一緒になる未来があったりする。
余談
牛鬼に変身する設定は、ウシトラ(艮)すなわち鬼門の方角に由来している。
旧アニメでレイの声を演じた玄田哲章氏は令和版では幼少期のラム達の担任である惑星教師CAO-2の声を演じた。
関連タグ
ムース(らんま1/2):人間態の容姿の一部と立ち位置が踏襲されている。