概要
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』に登場する仮面ライダーの1人。原作『仮面ライダー龍騎』における仮面ライダーシザースに相当する。
資産家の両親をもつ道楽息子リッチー・プレストンが変身するベンタラの戦士。契約しているアドベントモンスターは「ボルキャンサー」。
親の金で好き放題遊んでいたが、それに心を痛めた父親に勘当されたことで一文無しになる。働くのを嫌い、楽して大金を手入れようとする性格の為に父親の新しい弁護士として現われたゼイビアックスから、ライダーを1人倒す毎に百万ドルを与えるという誘惑に負けてインサイザーとなる。
モテるためにマーシャルアーツを少し身に付けていたため戦闘能力はそれなりにあり、インサイザーの性能も相まってかキット・テイラーやレンとも互角に戦っていた。
劇中では原作と同様仮面ライダーウイングナイトと対決。互角に渡り合い飛翔斬を相殺したことにより追い詰めるが、インサイザーの方がダメージが大きかったのか百万ドルゲットを確信した矢先にベントされてしまい、何が起きたのか理解出来ないまま「こんなのフェアじゃねぇ!」と嘆きながら散っていった。
2話で退場、ナイトと互角に戦う実力を持つが目立った活躍はなし、最終的に必殺技の押し合いに敗北する、負けたライダーがどうなるのかを見せる役割を担うと原典のシザースとほぼ同じ立ち位置であり、設定や立ち位置が大幅に変更されているライダーも多い中で却って珍しい例となった。
その後
TV本編の後日談を描いた小説『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT 2WORLD 1HEARTS』にも登場。
12(13)人のライダーの中では突出した能力を持たないが蟹をモチーフにした戦士だけにその装甲の堅さは全ライダー一の堅さを誇り、自身の誇るライダーの中でトップクラスの防御力を活かした特攻攻撃を編み出したことでウイングナイト(2代目)と互角以上の戦いを展開するまでに成長するという隠れた実力派として再登場。
戦いが終わった事で人間界に戻ってくるが、ベント空間にいた間を「家出していた」と見なされたことで父親から完全に見放され、似た境遇の仲間達と共に駐車場の日雇い労働者として暮らしていた。しかしこの経験によって汗水流して働く事の素晴らしさを知り、同僚達をモンスターから守るためにキット達に協力する様になる。
変身者本人が今までの経験や戦いから人としても1人の戦士としても急成長した事によってTV本編及び原作以上に大活躍をしたことで、小説の黒幕からも「単純だがライダーの能力を十分に引き出した」と称賛されている。
そのほか、彼に化けた偽者が『仮面ライダーディケイド』同様仮面ライダーキャモを破っている。