データ
概要
生い立ち
叔父にエアアンセムがいるほか、4代母にアイドリームドアドリームをもち、アドマイヤベガやアドマイヤドン、ハープスターを親戚に持つ。
1歳時のセレクトセールは主取りになるも、2歳時の千葉サラブレッドセールで4410万円で林田オーナーのビープロジェクトが落札。
馬名は冠名+「歌劇」だが、オーナーが代表取締役を務めていたベラジオコーポレーションののスロット店舗ブランドからとられたものとみられる。
競走馬時代
2-3歳
2歳11月に短期免許で来日中のダミアン・レーン鞍上で、阪神芝1800mでデビューして新馬勝ち。
2歳は新馬戦のみとなり、3歳初戦は1月のセントポーリア賞(3歳1勝クラス・東京芝1800m)を鞍上横山武史で勝って2連勝。キャリア3戦目も鞍上継続で2戦連続の関東遠征でもあるGⅡスプリングステークスを選択。このレースは過去重馬場でレースも過去2戦の先行策と異なり、後方寄りで外を回る競馬となるが、最後の直線で上がり最速の末脚で差し切り重賞初勝利。その後、皐月賞に挑むものの、2戦続けて騎乗していた横山武史はソールオリエンス騎乗を選んだため、田辺裕信を起用。レースは3番人気となるが、先行策を選んだものの、重馬場で1000m58秒5という超ハイペース戦が馬に合わず、早い段階で息切れしてしまい10着に終わる。
次戦は日本ダービーを選択。この敗戦の影響か9番人気に。横山武史がソールオリエンスに継続騎乗、田辺もプリンシパルS勝ちのパクスオトマニカを選択したため横山和生に乗り替わり。ダービーで好成績の多い1枠1番を獲得。じっくりと構えてレースを進め、4角からスパートをはじめ、直線では馬群の間からラチ沿いに進路を取って一気に前に迫る。最後は4頭の激しい叩き合いになったが僅かに後れを取り、1着からはタイム差なしの4着と悔しい競馬になった。
夏は休養に入り菊花賞を目指していたのだが、夏負けが長引いて思うような調整ができず出走を断念。秋の出走に関しては、有馬記念も噂に流れたが、最終的に鞍上継続で12月のGⅢチャレンジカップを出走。レースでは好スタートからの先行策で進め、直線ではベラジオオペラが馬群から先に抜け出すが、内にいた(この時点で)3勝2着5回を記録する実力馬ボッケリーニが伸びて先頭に立ち、ボッケリーニの末脚が勝ったかと思われたが、ここでベラジオオペラ粘り込みを見せボッケリーニを追撃。最後は2頭の勝負となり、決着は写真判定にもつれ込む。結果は僅か1cm差でベラジオオペラに軍配が上がり、重賞2勝目を飾り3歳を終えた。
4歳
京都記念から始動し、4歳になってからも鞍上横山和生を続投。このレースは中団で前にいるプラダリアをマークする形でレースを進め、直線に入ったところでプラダリアに接近し、同じタイミングで進出し始め、最後はプラダリアとのマッチレースとなるが、この勝負はプラダリアに軍配が上がり、最後は1馬身程度振り切られ2着に終わる。続いてはダービー以来のGⅠとなる大阪杯に出走。11番からスタートし、レースではスタート直後は前目の競馬として押して位置を取りに行く積極策に出る。道中半ばで突如ローシャムパークが直後まで押し上げてくる大きな動きはあったが1000m60秒2とペース自体は淡々と流れ、4角で前後に合わせるように追い出され進出を開始。残り200m地点で粘ったスタニングローズを抜き去り、外のローシャムパークとの追い比べに突入。そこに間から伏兵ルージュエヴァイユも割って入ってきたがギリギリで振り切りゴールイン。同世代の春のクラシックホース2頭も退け、念願のGⅠ勝利を果たした。また、この勝利は馬主と調教師にとって初GⅠ勝利。鞍上横山和生騎手にとってはGⅠ3勝目となった。
その後4月24日に次走として宝塚記念を目指していることを林田オーナーが自身のX(Twitter)で明かした。
余談
- 本馬の攻め馬担当は助手や騎手ではなく上村師自身が務める。