解説
青い瞳を持つ、白髪の魔女。
ワンダ・マキシモフ / スカーレットウィッチの師匠であり、ファンタスティック・フォーのリードとスーの長男であるフランクリン・リチャーズの乳母。
MCU
フェイズ4のドラマ『ワンダヴィジョン』にて初登場。
黒髪の中年女性。
セイレム出身の魔女で、最強の魔女になることを渇望する。
他者の魔力を奪う能力を持ち、それによって母親や同胞の魔女を衰弱死させた。
ワンダヴィジョン
本作のヴィラン。
ワンダがウェストビューにヘックスを作り出したことを知り、彼女に気づかれないように侵入。
マキシモフ家の隣人・アグネスとして振る舞い、おせっかいだが良き隣人としてワンダに接する。
終盤で正体を現し、それまで陰で様々な工作を働いていたことが判明。
ウェストビューの住人ラルフ・ボーナー(アグネスとして振る舞っていた時にしばしば口にしていた「夫のラルフ」は、彼の名前から取ったと思われる)を操ってワンダの亡き弟ピエトロ・マキシモフに仕立て上げたり、マキシモフ家の飼い犬を事故に見せかけて殺したりもしていた。
自分の家として使っていたラルフの家の地下に工房を作っており、息子たちを探して訪れたワンダを拘束。
ワンダの精神世界に入り込み、彼女がいかにして超能力を手に入れ、発揮してきたのかを知った末に、彼女が無から有を生み出すカオスマジックの使い手「スカーレット・ウィッチ」であると断言する。
ワンダの息子たちを痛めつけたり、ワンダが操っていた街の人々の洗脳を一時的に解除するなどしてワンダを追い詰め、彼女の力を奪おうとするが、攻防でワンダを無力化した魔術を逆に使われてしまったため、敗北する。
罰として、アガサとしての記憶を封印され、本当に「ウェストビューの住人・アグネス」として生きるよう、ワンダに洗脳されてしまう。
また彼女の工房にあった魔術書をワンダが持ち去っているが、これはダークホールドという禁断の書で、本作の次にワンダが登場した『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でもキーアイテムとなる。
なおこの書はドラマ『エージェント・オブ・シールド』や『ランナウェイズ』にも登場し、特に前者ではゴーストライダーやニック・フューリーも存在を知っているほどストーリーに大きく絡んでいるのだが、デザインが大分異なること、メタ的にはどちらも映画シリーズとは関係が薄い作品である(MCUドラマ参照)ことから、同一のものかは微妙なラインと言える。
Agatha: All Along
『ワンダヴィジョン』後の彼女が主人公のドラマシリーズ。2024年9月に配信予定。
ウェストビューの住人も引き続き登場予定。
なお副題について、'24年5月に確定するまで
- House of Harkness
- Coven of Chaos
- Darkhold Diaries
- The Lying Witch with Great Wardrobe
と計4回も変わっている。現状、この変遷については公式から明確な説明はないが、2024年5月のマーベルスタジオXアカウントでの投稿では、正式タイトル「All Along」の発表とともに、この4つの仮題も取り上げられている(タイトル変更自体は前例もあり、珍しくないが、このように変更前のタイトルをプロモーションに使うことは珍しい)。
なお"Coven"は「(13人の)魔女の集会」という意味で、一部コミックではドクター・ストレンジなどの「秩序」属性に対して彼女やワンダは「混沌」="Chaos"とされるため、2人と同類の魔女が登場すると考察されていた。
また近年の欧米のフェミニズムにおいては、「魔女」は「自立した女性」、「カヴン」は「女性同士の連帯」の象徴として扱われていたりする。