概要
センシティブ(sensitive)とは、「敏感」「取り扱い注意」という意味の英語の形容詞。『センス(感覚)』からきていることでも分かるように外部からの刺激に敏感であることが第一義で、デリケートと似た意味合いである。転じて「慎重に取り扱わなくてはならない問題」も意味する。
創作においては、「R-18」及び「R-18G」の言い換えとも言える表現だが、後述の通り微エロや特殊性癖どころか、性的でなくても論争を呼びかねない政治的・宗教的な内容等より広い範囲も含まれる場合がある。
pixivにおけるセンシティブ判定
pixivでは規約により「センシティブな内容が含まれている可能性のある作品」(別表記で「センシティブなコンテンツの可能性」)はR-18作品でなくとも自動的に閲覧規制の対象になり、ゲストユーザーは閲覧が不可能となる。具体的には性的な作品やグロ系の作品などが対象となるが、基準は不明瞭である。おそらくAIが自動判定していると思われるが、全く性的でもなければグロテスクでもないのにこの判定を受けてしまっているイラストも少なくない。
例えば、上記イラストはおいしそうな葡萄の房をリアルに描いただけなのに何故かセンシティブ判定を受けている。このイラストは「葡萄」のメイン画像に使用されていたが、現在は変更されている。「ブドウ」「ぶどう」「グレープ」のメイン画像も同じく葡萄の房を描いたイラストであるが、いずれもセンシティブ判定を受けておらず、何故このイラストだけセンシティブ判定に引っかかったのか不可解である。
ケルビン525を持ったインクリングを描いたこのイラストも「ケルビン525」のメイン画像に使用されていたが、原因がわからないままセンシティブ扱いになってしまい、現在はメイン画像から外されている。
ただ現在は同記事内のイラストも全てセンシティブ判定を受けていないため、こちらも上記の画像同様理由が不可解。
イラストによっては、タグが原因でセンシティブ判定を受けているとみられるものもある。例えば「幼女」タグがついている作品は問答無用でセンシティブの扱いになるらしく、「幼女」の記事に掲載されているイラストは、どれもいかがわしい作品ではないのに全てセンシティブ判定を食らってしまっている。いったんセンシティブ判定を食らった作品はタグを外しても判定は変わらない。ただ、上記のヨォーヨの絵の場合は解除を申し出たユーザーがいたらしく、現在では未ログインユーザーでも閲覧可能になっている(この作品はセンシティブ判定を理由に一時「ヨォーヨ」の記事のメイン画像から外されたが、現在では復帰されている)。
判定の解除は、問い合わせのページなどを通じ、pixiv運営に申し出ることができる。
ただし、解除される可能性があるのは"性的・グロテスクな内容の含まれないセンシティブ判定を受けているイラスト"に限られている模様(Googleの基準や端末本体の設定により、一部作品については表示できない場合がある)。解除の申請を行う際はイラストのIDを明記することをおすすめする。
また、2023年9月の下旬頃から、ログインできているにもかかわらず一部の記事において関連記事のメイン画像がセンシティブ判定のものになっている不具合が発見されている。
さらに、発見日時は不明だがゲストユーザーが記事内に貼り付けられたセンシティブ判定の画像をクリックすると、作品のページではなく今閲覧している記事のリンクに移動してしまう不具合も発見されていたが、2024年4月上旬の新記事ページの実装に併せる形で修正された。
なお、ピクシブ百科事典のガイドラインでは「暴力性、危険性、刺激性の強いもの」「性に関連したもの」など「18歳未満の方の閲覧が不適切なもの」の投稿が禁止であるが、YouTubeの漫画系チャンネルの拷問ネタの記事が乱立されるなど、「イラストは不当な規制を受けているのに、外部サイトの動画貼り付けは野放し」という本末転倒なことになってしまっている。
ちなみに、デスクトップ版において作品タグにカーソルを合わせるとタグに対応したピクシブ百科事典の記事のメイン画像が表示されるが、その画像がセンシティブ判定を食らっていた場合にゲストユーザーがカーソルを合わせるとどういうことか判定を無視する。
各サービスにおけるセンシティブ判定
YouTubeではセンシティブな内容の動画は収益を外されたり、配信を停止させられることがある。しかし、上記の漫画系チャンネルのように性的な要素やグロテスクな要素が含まれる作品であっても、センシティブ判定を受けないで全年齢で投稿されているケースも多い(非常にまれだが、明らかに子供向けではない動画でも子供向けの判定を受けるなど、似たようなケースがある。とはいえこれは視聴者の半数以上が子供(判定曖昧)なのが原因と考えられるが)。アップロード主はそのような事態を防ぐために予めR-18及びR-18Gタグを付けてゾーニングすることが推奨されている。
pixivと同様の不可解なセンシティブ判定は元TwitterのXにもしばしば見られ、見る者を和ませるような猫の画像すらセンシティブ扱いになることもある。前述の通りAIによる自動処理に粗があるのだろう。
- ちなみに「from:自分のID -filter:safe」で検索すると「safeではない」自分のツイートが判明する。「safeではない」がイコールセンシティブ扱いという訳でもないらしいが、これで自分のtweetの判定を検索しているユーザーも少なくない。
- しかし2023年5月現在、「牛乳」「ヌードル」等の本来まったく性的でない単語も「safeではない」判定をされてしまっている。AIの性能を何とかしろ。
pixivのセンシティブ判定仕様による弊害
ピクシブ百科事典では、センシティブ判定を受けていることを知らずにセンシティブ判定の画像(特に微妙な画像)を記事内に掲載する行為が多発している。
主にセンシティブ判定の概念が分からない理解力に欠けたユーザーがこの行為をしてしまう傾向にある………が、もしセンシティブ判定の概念を分かっているユーザーがいてもpixivの仕様上ログイン中にセンシティブ判定を受けている作品であることが判別できず、事前に確認できないなど様々な理由がある。
この行為は意図的かどうかにかかわらず、ゲストユーザーやpixivに入会していない第三者にとっては不便や迷惑に感じられることもある(もちろん、画像の有無を気にしていない閲覧者にとっては、その限りではない)。
そのため、万が一このような行為を発見した場合は、
- 対象作品の枠を削除・変更し、対象作品がセンシティブ判定を受けていることを編集内容の入力フォームやメッセージ機能を経由して指摘する。
- 指摘する側のユーザーもこの作品をどうしても掲載したいと思っている場合は、上記の対応に加え対象作品のセンシティブ判定の解除申請を行う。
のような対応を推奨する(もちろん、意図的な場合や、内容やキャラクターの容姿的にセンシティブ判定の作品が掲載されやすい記事に掲載する場合は例外とする)。
関連タグ
pixivの仕様関連
最後に
裸の女性が描かれているこのイラストこそ(R-18を除けば)現存する最古のセンシティブ判定のイラストである。