概要
第二次世界大戦中、ソ連が開発・運用したT-34ベースの自走砲。
1943年初めにドイツ軍のティーガーⅠ戦車がソ連軍に鹵獲された。T-34のF-34 76.2mm砲で撃破するには至近距離まで接近しなくてはならず、対抗するためには52-K 85mm高射砲やA-19 122mmカノン砲クラスの重火砲が必要と判明した。
52-K 85mm高射砲を改造したD-5S 85mm戦車砲をSU-122の車体に搭載することとなり、1943年8月より生産が開始された。
ティーガーⅠの側面を距離500mで射貫できた。
1944年にT-34-85の大量生産が開始され、同じ砲を使用するSU-85は生産終了となったが、後継車のSU-100の生産の遅れから、その車体を流用したSU-85Mが12月まで生産された。
戦後はワルシャワ条約機構加盟国の各国軍に供給され、1960年代まで使用された。