アビディアの森で活躍する見習いレンジャー。親切な言動の裏には、少し内向的な性格が隠されている。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場人物。前日譚である漫画『原神セレベンツ』では中心人物となる。
「え、スメールに行くの? それじゃ、コレイによろしく伝えておいてくれない?う~ん…もう随分経ったし、髪とか長くなってたりして。背はちゃんと伸びたかなぁ?」
──アンバー
人物
幼いころスメールの風土病"魔鱗病"を患い、それを治療できるという甘言に踊らされてファデュイに引き渡され、魔神の残滓を注入する実験台にされた少女。
この実験によって「黒焔の蛇」と呼ばれる凶悪な力を持つに至り、その後孤独な迫害と放浪の末にモンドへと流れ着いた。自らを生き地獄に落としたファデュイを強く憎んでおり、モンドに来ていた使節を殺害する黒焔事件を起こした。
その壮絶な過去もあり、人間不信で攻撃的な言動が目立ったが、その時出会ったアンバーの働きかけにより少しずつ心を開いていく。
リサの計らいによってモンドを訪れたセノの手で魔神の残滓を封印された後は、医療を学ぶためスメールに帰る彼に同行した。
現在はアビディアの森でティナリを師と仰ぎ、見習いレンジャーとして修行の日々を送っている。
理解者に恵まれた居場所とアンバーという憧れを得たことで、荒んでいた頃から一転し、現在は真摯な態度と仕事ぶりを見せて地元民の信頼を勝ち得ている。
一方、過去の出来事は未だに心の傷になっており、「過去の自分を乗り越えたい」という思いに常々突き動かされている節がある。少し付き合った程度の人間でも彼女が明るく真面目な性格を無理をして演じていると分かるほどに人見知りとコミュ障を拗らせており、余裕が無くなってくるとかつての人間不信まで顔を出す。
また、元々スメール出身であるものの、離れていた時期が長かったため国内情勢等には少し疎い模様。
能力と戦術
2022/8/25~9/9の期間限定祈願「深き森の巡回者」で追加。バトルコンテンツ「深境螺旋」第四層のクリア報酬でも配布される。
フィールドにとどまる時間の長い攻撃で、継続的なダメージを与える事を得意とする、草元素サブアタッカー兼サポーター。
自身の攻撃力は乏しいが、元素付着要因としての適性があり、元素スキル・元素爆発ともに「草元素が絡む元素反応(燃焼・開花・激化)を起こす」ことで性能が向上するようになっている。
天賦
- 通常攻撃・祈りの射技
最大4段。長押しでの狙い撃ち(重撃)は草元素攻撃へと変化する。
ダメージ倍率はそこそこ高めだが主力として使うには足りない性能。
スメールで登場した草元素ギミックの起動など、アンバー同様戦闘時以外で真価を発揮しやすい。
- 元素スキル「花触葉讃」
前方に弧を描いて戻ってくるリーフブーメランを投擲し、軌道上の敵に草元素ダメージを与える。
キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「フライリーフワインダー」が開封されると、リーフブーメランが戻って来るまでに草元素が関わる元素反応を起こすと、ブーメランが返って来てから3秒間、キャラの周囲にコレイの攻撃力の40%分の草元素ダメージを持続的に発生させる「芽生え」状態が付与されるようになる。
- 元素爆発「ニャンコトレジャー」
『頼むよ、コレアンバー!』
コレアンバー人形を投擲する。人形は着弾地点を中心に爆発し草元素範囲ダメージを与えた後に元素エリアを展開し、エリア内に草元素ダメージを連続して発生させる。
また、キャラ突破段階4(Lv60~70)で天賦「徐かなること森の如く」が開封されると、元素エリア内のキャラが草元素が関わる元素反応を起こした時にエリアの持続時間を+1秒する(最大3回)。
- 天賦「スメールの飛行チャンピオン」
パーティ全員の滑空時の消費スタミナを減少させる非戦闘系天賦。アンバーやウェンティなどの同一の性能の天賦とは効果は重複しない。
なお、スメールに飛行チャンピオンという公認称号は存在しない。
命ノ星座
第一重「ディープウッドパトロール」 | 待機時の元素チャージ効率+20% |
---|---|
第二重「フォレストハイカー」 | 天賦「フライリーフワインダー」に"今回の「芽生え」状態が継続している間にチーム内キャラが草元素が関わる元素反応を起こすと、「芽生え」状態の継続時間+3秒"の効果が追加される |
第三重「セントオブサマー」 | 元素スキルの天賦Lv.+3 |
第四重「ギフトオブフォレスト」 | 元素爆発発動から12秒間、自分以外の周囲のチーム全員の元素熟知+60 |
第五重「オールエンバーズ」 | 元素爆発の天賦Lv.+3 |
第六重「フォーリングアロー」 | 元素スキル命中時にミニコレアンバーを生成し、攻撃力の200%分の草元素ダメージを与える。元素スキル1回につき1体だけ生成可能 |
2凸で草元素散布役として化ける。3秒の延長というのはかなり大きい。そもコレイを使っているという大抵の旅人は元素攻撃系アタッカーか設置・付与系サブアタッカーの火力増強を狙っているわけで、「ブーメランとその後の芽生えで1回ずつ草系元素反応を起こす」という時間延長の条件は意識せずとも「相方」への交代で勝手に満たす事が出来る。
装備選定について
元素爆発の必要エネルギーは「60」と平均的であるものの、全体的な元素粒子生成量が低いため、元素チャージ効率を200%前後まで盛れる装備構成が推奨される。(☆4「西風猟弓」や☆4「祭礼の弓」のようなチャージ特化型の固有能力を持つ武器を使うなら160%程度で実用に足りる)。
☆5なら「終焉を嘆く詩」が最もおすすめだがサポーターなら誰にでも合う弓であるため競争率も激しい。
聖遺物は戦術の軸に据えたい反応によって砂(時計)・杯・冠に求めるメインステータスが変わってくる。
激化(雷+草元素反応)なら攻撃/熟知・草バフ・会心率/ダメ、
開花(水+草元素反応)なら熟知/チャージ・熟知・熟知が良い。
おすすめ聖遺物は激化・開花両方とも「深林の記憶」4セットが最もダメージが出る。
次点では激化ならチャージ効率と元素爆発の火力を上げる「絶縁の旗印」4セット、
開花なら元素熟知を上昇させる「金メッキの夢」4セット、
サポート特化なら「旧貴族のしつけ」、「千岩牢固」、「教官」4セットが良い。
草元素の旅人との相違点
草元素の旅人と性能が似ていると言われるが、細かく見るとかなり違う。
以下、相違点
- 元素粒子生成量が旅人と比較してコレイの方が少ない(全キャラと比較してもコレイは低い)。
- 元素爆発の範囲が旅人>コレイとなっている。「開花」反応だと更に謙虚になる。
- 元素爆発の持続時間、クールタイム、必要エネルギー、バフ性能が旅人は15秒、20秒、80、元素バフ+12%・元素熟知+60。コレイは6~9秒、15秒、60、元素熟知+60となっている。
- 草元素+炎元素の「燃焼」反応は旅人が数秒後に爆発して終了に対し、コレイは爆発せず終了しない。それに伴い旅人は「開花」反応後に炎元素を付着させる「烈開花」反応が使いづらくなっている。
- 逆に「激化」反応は範囲が広くダメバフのある旅人の方が有利となっている。
結論:「燃焼」、「開花」反応はコレイが使いやすく、「激化」反応は旅人の方が使いやすくなっている。ただし「烈開花」反応を起こさない(=「開花」パーティに炎元素キャラを入れない)のなら範囲が広くなる旅人の方が良い。
ただし、育成の楽さは旅人の方が上となっている。
- コレイは育成素材がスメールの物が必須で凸には祈願(ガチャ)が必須
- ただし草旅人の完凸はスメールの探索とストーリーの完走が必須であるため、ストーリーを進めていない序盤時点で完凸したいならコレイに軍配が上がる。
- ゲームの進行具合によるが、通常スメール入りする頃の旅人の武器や聖遺物が充実しているのに対してコレイは一から育てる必要がある。
- 草元素の力を得たばかりの旅人の天賦レベルは当然オール1だが、武器レベルが90、聖遺物のレアリティが★5で装備箇所すべてのレベルが最大値の20なら元素スキルダメージが4桁を叩き出すことができ、元素爆発もそこそこのダメージが出てくる。
- その代わり旅人の天賦レベルアップの素材はレベルごとに違ってくる、具体的には「忠言」「創意」「篤行」シリーズ(いずれも秘境の周回が必須)をすべて集める必要があるので育成優先度はどうしても低くなってしまう(天空紀行を開放すると天賦素材が手に入るので少し楽になる)。
余談
- 前日譚である漫画『原神セレベンツ』内では当初「コナ」と表記されていたが、これは日本語訳にあたっての誤訳だったため、現在は「コレイ」に差し替えられている。
- モンドにある掲示板にはリリース当初から彼女と思しき人物について書かれた文章があり、スメールと同時の実装が期待されていた。
- ゲームでは穏健な者も幾らかいると判明したファデュイだが、コレイと関わった者は悉く悪辣な輩ばかりであり(ネタバレにつき内容は省略)、文字通り全てを奪われた彼女が病んでしまうのも無理は無かった。
- 現在は大分改善されたとはいえ、周囲の誰にも明かせない事は未だに多く、一人になりたくなると木のうろに籠もっているらしい。
- 魔神の残滓はその気になれば封印を解く事もできるが「毒を呷って渇きを癒す」ような行為であり、今後一度でも使えば命の保証は出来ないとセノから釘を刺されている。コレイ本人もこの負の遺産を使う気などさらさら無く、レンジャーとして、そして「神の目」使いとして成長することでこれに頼る可能性そのものが少しずつ消えていく事に喜びを感じている。
- 何でも胃に入れないと死ぬような放浪生活を経験していた事から、嫌いな食べ物というものは存在しない。強いて言うならキノコであるが、これは入隊直後ろくに確認もせず口にして、ティナリにこっぴどく叱られたのが忘れられないため。
- 好きな食べ物は腹持ちや携帯性などの実用性でいうならピタだが、純粋な好みだけで言うなら大根の揚げ団子。アンバーと過ごした日々を思い出すからかもしれない。漫画を読んだ上でゲームで「好きな食べ物」についてコレイに訊くと…。
- 得意なものはサバイバル、苦手なものは筆記試験。つい最近まで周囲の環境が成長を許してくれなかったが「学は無いが地頭と生きる力はあるタイプ」といえる。
- 元素爆発、固有天賦、「飾りをつけて左腰に提げる」という神の目の携帯法、そしてその飾りのデザインなど、コレイの中でいかにアンバーの存在が大きいかが随所で垣間見え、彼女を「誰かを照らす光」として自分の目標に掲げている。
- Ver.3.3で実装されたカードゲーム七聖召喚では、実装時点では数少ない草元素キャラ(モンスターカード以外のプレイアブルキャラのカードでは唯一)となっていた。ただし現在は彼女以外にもヨォーヨ、アルハイゼン、ナヒーダ、白朮、ティナリとそこそこいる。
- 2023年の誕生日、ゲーム内メールでは誤字を心配していたが、手紙の最後あたりで(日本語版では)本来は「間違って」のところを「問違って」という誤字をしている。
- 普段はティナリが手紙をチェックしているが、手紙の内容がそのティナリが関係する相談事であったため、チェックを頼むわけにもいかずそのまま出した模様。
関連リンク
関連イラスト
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~~この先、魔神任務やイベントのネタバレ注意~~
ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 魔神任務第三章第一幕
アビディアの森に着いて間もなく、いくつかの偶然が重なり倒れてしまった旅人がガンダルヴァ村に運ばれてきた時に顔を合わせる事になる。旅人が回復してからは共にパトロールを行ったり、アンバーへのあふれる愛を早口オタクになって語ったりした後、旅路へと戻る旅人を見送った。
薬や携行食を落としたりなどの一見そそっかしい部分が目立つが、これは生まれつき患ったスメールの風土病"魔鱗病"の症状で細かな力加減が出来なくなっているせいである。
なお、皮肉にもファデュイに注がれた魔神の残滓は(その他の副作用はともかく)魔鱗病の抑制には正しく効果を発揮しており、最近の"死域"の拡大も相まって、魔神の残滓をセノに封印してもらいスメールに帰国してからのほうが体調は思わしくないらしい。
- 期間限定イベント「イノセンスの彫刻」
Ver3.0の期間限定イベントに登場。イベントを完走しなくても導入部で仲間に加入する。
木のうろの中で書き散らして発散していた弱音をアランナラの痕跡に間違われ、売れっ子童話作家のタンジェ(実際は息子のラーズィーの構想を本にしているだけ)たちを振り回す原因になってしまい、自身も相当に恥ずかしい思いをするが、結果としてこの親子のわだかまりを解消するきっかけになった。
- 魔神任務第三章第五幕
物語の本筋に絡んで来ることはないが、ある存在が全てを賭して災厄を駆逐した際に魔鱗病も根絶されたため、彼女も生来の苦難から解き放たれ、健康な身体を得ることとなった。
しかし周囲から見れば無理をする理由が「病気で後が無いから」から「健康体になれたから」に変わっただけで、もうしばらくは一挙一動に周りが神経をすり減らす日々が続きそうである。
- 期間限定イベント「風花の吐息」
ver3.5の風花祭で、ティナリとセノと共にモンドを訪れた。この際に一人でモンドまで旅ができる程度には実力をつけている事と、たまにアンバーのもとを訪ねている事が明らかになり旅人達を安堵させた。
今回の訪問ではスクロースと知り合い、とある「予言」の調査に奔走する事になるのだが、慣れないうちは必死に話題を探しては会話が続かなくなり気まずい沈黙が訪れるという「コミュ障の化学反応」を見る側が居た堪れなくなるレベルで引き起こしていた。
しかしその後はアンバーのような「憧れ」でも、ティナリのような「導き」でもない、「同じような境遇」からスクロースが理解と歩み寄りを見せたおかげで、自身の焦りや劣等感を解きほぐされ、「かけがえのない友人」を得て人間として一歩成長することが出来た。
ちなみに劇中で曰くして、今のコレイは「曲げられてしまった真っ直ぐな心が元に戻ろうとしている途中(要約)」であるとか。