アポロン・ヘッダー!、トラングー!、レッガー!
スペース・ヘッダーイン!
不要部分収納!
三体接合!
(エネルギーインジケータ全灯点灯)
「合身(がっ~し~ん)!」
ナレーター「合身。それは、スペースクリアー号と共にヘッダーロボットに入ったタケシが接合した3体のロボットと同じ大きさに巨大化することである!」
ダ~イア~ポロ~ン!
概要
CV:村山明
※上記の文章は合身シーンのシークエンスを再現
ダイアポロンとは 「UFO戦士ダイアポロン」に登場する(一応の)主人公ロボットである(後述)。
普段はアポロンヘッダー、アポロントラングー、アポロンレッガーの3体のロボットに分離しており、タケシが危機に陥るとタケシのテレパシーで、アポロン基地から戦場へ飛来する。
3体が合身した後、タケシがエネルギー体となりつつ巨大化し、一体化することでダイアポロンが完成する。「合身」後のダイアポロンのデザインはアメリカンフットボール選手の容姿をモチーフにしている。
タケシは光エネルギーで構成されているアポロン星人特有の能力である『身体を自在に拡大縮小できる能力』を用いダイアポロンとの合身を成し遂げているが、120メートルもの巨体まで巨大化し、なおかつダイアポロンの能力をフルに発揮しなければならない(通常のアポロン星人はそこまで巨大化できないらしい)ため膨大なエネルギーを必要とする。そのためにも体内にある「キー・エナルジー」のエネルギーを使用しなければならないのである。
なお、合体ロボットの名である「ダイアポロン」はタケシのアポロン星人としての名前でもある。
スペック
頭頂高 120m、重量 100t。
3体のアポロンロボットが合体し誕生する巨大ロボットで、太陽光線(光エネルギー)をエネルギー源とする超動力発生装置「エナルジーハート」の端末「キー・エナルジー」で駆動する。ただし、起動させるにはキー・エナルジーを体内に持つタケシが合身する必要がある。合身しない状態でもスペースクリアーのコックピットから動かすことが可能だが、キー・エナルジーが起動していない状態であるため戦闘能力は大幅に減少する。
アポロンロボット
三体とも頭頂高 40m、重量 30t。分離時でも合体後の武装を一部使用可能。
アポロンヘッダー
ダイアポロンの頭部と胴を構成する。メイン カラーは赤とシルバー。胸部のエンブレムが開き、スペースクリアーが収納され、合身準備に入る。
アポロントラングー
ダイアポロンの胸部装甲と背部、腕を構成する。メイン カラーは赤と黄色。合体時と同様にカッターソーサーを使う事が可能。
アポロンレッガー
ダイアポロンの腰と脚部を構成する。メイン カラーは青とシルバー。合体時と同様にブーメランカッターを使う事が可能。
UFO
スペースクリアー
タケシの操縦する、UFOタイプの戦闘機。円盤状だが飛行機のような機首とコックピットを持ち、3基のロケットエンジンと底部に配したローターで飛行する。搭乗時はジャンプし「クリアー・イン!」とコールすることによって、戦闘コスチュームを装着し、バイザーが自動的に開いて飛び乗る形を取る。
前代未聞の合身
3体のロボット同士が合体して完成するダイアポロン。しかし、ダイアポロンが壮絶と呼ばれているのは「その後」で、ダイアポロンの中に居るタケシが、ウルトラセブンの変身シーンのSEと共にダイアポロンと同じ大きさに巨大化しつつ一体化する。理由としてキー・エナルジーのエネルギーとアポロン星人特有の体質が重なって発生した現象と考えられる(上記の通り、アポロン星人は人の形をしているエネルギー生命体である)。
ロボットとの融合は1972年放送のアストロガンガーで星カンタローがガンガーと融合する前例があり、此方を合身の元祖にする見方も出来るが、具体的に合身を使ったのはダイアポロンが最初であった。
そう言う意味ではダイアポロンを一応ロボットと言ったが、巨大ヒーローと言う見方も出来、意見が分かれる所である(合体前は完全なロボットではあるのでロボという意味では間違ってはいないが)。
しかし、ダイアポロン(というよりキー・エナルジー)にも意思があると思われる描写もあり、タケシが慢心になったためにダイアポロンから合身を拒絶されたり、スペースクリアーごと排除されたりする等の描写があり、非常に摩訶不思議な存在といえる。
後年にも主人公とロボットが合身する作品があることから見ても、ダイアポロンの影響は大きいと言えよう。
武装・必殺技
ダイアポロンボール
尖った両肩の突端を外し、左右合体させて、ラグビーボール状の武器とする。必要に応じてブレードを出す場合もある。カッター・剣・盾と三役兼ねる汎用性の高い武具。
ダイアポロンビーム
序盤の必殺技で、体内で圧縮した光エネルギーを胸のエンブレムから放出する。エネルギーを抑えることで連射も可能。
ダイアポロンの技の中でもっとも使用頻度が高い。
アポロンデストロイ
番組中盤から登場するダイアポロン最狂にして最凶の必殺技。
何故「最狂にして最凶」なのか?それは、アポロン星人が持つ伸縮能力を用いダイアポロンが一度ミクロ化し、敵の体内に入り元の大きさに戻るヒーローロボットとは思えないえげつない必殺技だからで、防御手段ゼロの正に銀河の北斗神拳にして北斗百裂拳と言え、1970年代だからこそ出来た最凶の必殺技である。
アポロンソーサー
腹部から発射された、エッジ付きのソーサーで相手を切り裂く。エネルギーに覆われている。
カッターソーサー
アポロンソーサー同様の小型エッジソーサーで主に牽引に使用。
ブーメランカッター
つま先の部分が飛び出し両脇から翼状の刃が出、目標物を切り裂く。
トリビア
実はダイアポロンの準備稿デザインは原作漫画銀河戦士アポロンで主人公・アキラが巨大化した時に被る兜をロボット風にアレンジしたものであったが、急遽アメフト選手もモチーフに変えた逸話もある(小学館の学年誌に掲載されたダイアポロンのデザインは準備稿のものでアメフトのイメージからかけ離れたデザインの頭部であった)。
今は亡きみのり書房刊のアニメ雑誌OUTでキャラデザの芦田豊雄がダイアポロンカリスマ芦田と名乗った元ネタでもある。