概要
レッドアラート討伐の為に用意された、エックス専用のアーマー。
グライドとは「滑る」「滑空する」の意。
その外見はファーストやセカンドなどXシリーズ初期のアーマーに似ており、性能はファルコンやブレードのように空中での機動力を強化する。
性能
今作のエックスはゲーム開始時には選択できず、特定の条件を満たすことで使用できる。
初回プレイにおけるエックスは終盤加入が多く、その関係かノーマルの時点で歴代エックスの中でも強力な性能になっている(初期状態でエアダッシュ可・初期状態フルチャージが高性能)。
ヘッドパーツ
スナイプ・アリクイックステージで入手する。
近くにあるライフ・武器エネルギーなどのアイテムを引き寄せる。
地味な効果で、その吸着力は微々たるもの。
フットパーツ
ソルジャー・ストンコングステージで入手する。
空中を滑空移動する「グライド飛行」が使用可能になる。
空中でジャンプボタンを押すとゆっくり降下しながら着地するまで飛行する。
滑空中に攻撃すると飛行は解除される。
アーマー名の由来であるグライド飛行は、同じく空中を飛翔するX5ファルコンアーマーのフリームーブと比べると機能的に劣り、その性質上低い位置から高い位置へ移動することはできない。
しかし、X7の3Dステージを快適に攻略するのに便利な機能である。
ボディパーツ
ウィンド・カラスティングステージで入手する。
受けるダメージを半減し、のけぞり無効効果を得る(攻撃によってはのけぞる場合あり)。
また、受けたダメージを蓄積して一気に解放する「ギガクラッシュ」が使用可能になる。
今作のギガクラッシュは、X2と違い単発攻撃で、威力はフルチャージショットと同程度。
アームパーツ
フレイム・ハイエナードステージで入手する。
特殊武器のチャージが可能になる。
ライト博士の説明はこれだけだが、さらにノーマルショットの射程が延長され、フルチャージショットに3発のホーミング弾が追加される。
このホーミング付きチャージショットには固有名称がない(便宜上ホーミングチャージショットとする)。
ホーミング弾の威力は低いが、ターゲット以外の敵を狙う性質があり、3D視点での攻撃範囲を拡げてくれる。
歴代の強化チャージショットの中では地味な性能であるものの、そもそも初期フルチャージショットの時点で強力な性能を持ち、それにプラスαが付くと考えると、総合的には優秀なチャージショット。
不遇のアーマー?
X7のエックスは一定条件を満たさないと使用できず、アーマーカプセルにはエックス本人を連れて行く必要があるため入手の際は二度手間になりやすい。
今作は周回制を採用しており、2周目はXが初期解放されているので二度手間は防げるが、難のあるゲーム性から二周目以降を遊ぶ気になれないかもしれない。
エックスの解放条件は、8ボス全員を倒すまたはレスキューを全体の半数である64人救助するというもの。
前者の場合はゼロとアクセルのみで戦わなければならず、後者は強化パーツをほとんどエックスに使うことができなくなる(ストックしようにも使わなければエイリアが廃棄してしまう)。
前作のブレードアーマーも不遇と言われていたが、あちらは度重なる研究で性能が見直されており、良くも悪くも尖った部分がないグライドアーマーは不遇と言えるかもしれない。
ただ、前述の通り見た目は初代以降のファースト〜フォースを彷彿とさせ、性能はバランスよくまとまっている。
グライドアーマー自体は歴代アーマーと比較して性能は控えめであるが、総合的な戦闘力は歴代エックスと比較して決して劣るものではない。
X7のノーマルエックス
今作のノーマルエックスは、前作と比較してフルチャージショットの攻撃判定と威力がアップし、エアダッシュが基本アクションになったことで戦闘力が大幅に強化されている。
ゼロがX3でプレイアブルキャラとなって以降、ナンバリングを重ねる毎にエアダッシュ→2段ジャンプと空中アクションを増やしたのに対し、ノーマルエックスは今作にてエアダッシュ標準装備に至った。
グライドアーマーとX7の3D
今作の強化アーマーは、3D視点攻略に重点を置いたアーマーとなっており、ノーマルエックスのアッパー調整に合わせて3D視点での性能が向上する。
【フットパーツ】グライド飛行は今作の3D視点によって起こりやすいミスを防ぎ、移動の安全性を高める。
【アームパーツ】小型のホーミング弾がつくようになり、ターゲットロックの手間を減らす。
【ボディパーツ】被弾による落下死などのリスクを減らし、3D視点での全画面攻撃を可能にする。
【ヘッドパーツ】ドロップアイテムを自動吸着し、3D視点での移動の手間を減らす。