(※言葉では非常に説明しづらい作品なので、目次より「4 関連動画」を選び、奇跡的に現存するプレイ動画を見てもらう事を強くお薦めします。)
概要
『神々のトライフォース』の続編。グラフィックなどは神トラの者がそのまま流用されている。ただし主人公はリンクではなく、プレイヤー自身となる。
ゼルダの伝説シリーズとしては初となるリンク以外の人物が主人公のゲームである。
あらすじ
6年前、勇者リンクが魔王ガノンを倒してからハイラルの地には平穏な日々が流れていた。
しかし、最近になって毎晩同じ悪夢を見る王女ゼルダは、新たなる危機を感じていた。
それは「魔王ガノンの復活」……彼女には、夢がそれを暗示しているように感じられたのである。
そんなある日、突如天空より現れた謎の光。
何かを感じ取ったゼルダ姫がその光の落ちた場所に向かうと、そこには奇妙な服(洋服)を着た若者が横たわっていた。
異変を感じ、先に同じ場所へとやってきた賢者サハスラーラの弟アジナとも出会い、二人で東の神殿近くの祠にてその若者を介抱しつつ久しぶりの再会を懐かしんでいたが、姫であるという立場上、ゼルダ姫はアジナのいる祠から城へ戻っていった。
だがその直後、深い傷を負った東の神殿の兵士が現れる。彼の発言により、アジナはハイラルに突如多くの魔物が復活し、兵士が全滅させられた事を知らされる。
かつて光の勇者とされマスターソードを扱えたリンクは、既にこのハイラルにはいない。
ガノンを封印した後、新たなる冒険を求めて旅に出てしまったのだ。
故にマスターソードは主を失い、再び聖域にて永遠の眠りについている。
さらに賢者サハスラーラは危機を既に察していたものの、現時点で唯一ガノンを封印出来る存在……つまりリンクを探して旅に出ていた。
この危機的な状況ではあるが、ゼルダ姫は若者に不思議な力を感じていた。
アジナはゼルダ姫が言っていた「この方に勇気があるのなら、光の勇者になれるのでは……」という言葉を信じ、光より現れし若者に縋る事とした。
いや、もはや縋る事しかできなかった。
はたして、若者は"光の勇者"となり、ハイラルを救うことができるのだろうか……?
サテラビュー
この作品は一般販売された訳ではなく、スーパーファミコン専用周辺機器サテラビューと、データや音声を受信する為のBS放送受信設備によって受信する事の出来た「サウンドリンクゲーム」であり、その知名度は極端に少ない。
しかし、サウンドリンクゲーム末期の作品だけありゲーム内容・ラジオ放送共に作り込まれており、プレイする事のできた人物からの評価はとても高く、今現在でもラジオ音源付きでの移植を望む者も多い。
(※現在はサテラビューのサービスが終了している為、合法的な形で遊ぶ事は不可能である。)
一連の流れ
衛星時計と連動したシステムの為、実際の時間に合わせてゲームが進行される。
以下はその流れを簡潔に示したものである。
プレイヤーは18:00に受信を開始し、受信中の間にプロローグやそれまでのあらすじを聞く。
そして18:07になった瞬間、プレイヤーは行動可能となる(全世界同時ゲームスタート)。
18:07〜18:57までゲームをプレイし(18:57となった時点でプレイは強制終了される)、
その後次回への繋ぎやエピローグが流れ19:59〜20:00にゲーム終了。
この時間による縛りはサウンドリンクゲームにおける「お約束」とも言うべきルールであり、また「サテラー」(サテラビュー利用者)の間では一般的に暗黙の了解とされていたルールである。
またこの流れにおける1時間は「ゼルダタイム」と呼ばれ、このゲームは決められた日の決められた1時間しか遊ぶ事が出来ない非常に貴重なゲームであった。
主人公
この作品は「"プレイヤー自身"がハイラルにやってきた」という設定の物語である為、サテラビューにおける受信用ソフトウェアである「BS-X」にて設定していた性別によって、「野球帽の少年」「ポニーテールの少女」がそれぞれ主人公となる。
受信時に選択する事は出来ず、あらかじめ「BS-X」にて「セイテン缶」というアイテムを使い使用したい性別に変えておく以外に方法はなかった。
(今作では前作「BSゼルダの伝説」のような性別によるボイスの変更はないと思われているが、情報が不足している為に確定できていない状態である)
初回放送日程
- 第1話
1997/03/30 〜 1997/04/05
- 第2話
1997/04/06 〜 1997/04/12
- 第3話
1997/04/13 〜 1997/04/19
- 第4話
1997/04/20 〜 1997/04/26
(いずれも18:00〜19:00の一時間のみ放送された)
関連動画
簡潔な説明動画
(※但し、「毎週一定以上まで進めないとクリアできなくなる」というのは間違っており、その週の前までに集めなければ進行できなくなるアイテムはまとめて貰える場所が現れるので、いきなり4話から始めたとしても寄り道の無い巧いプレイであればクリアは可能である。)
※実際のプレイ動画
1話
2話
3話
4話(最終話)
関連タグ
リルトの誓い:オマージュ元。
ゼルダの伝説②_神々のトライフォース:オマージュ元。こちらはサハスラーラの孫サハラが登場する。
シリーズの時系列(大人リンク敗北ルート)
神々のトライフォース→古代の石盤→夢をみる島→ふしぎの木の実→神々のトライフォース2→トライフォース3銃士→初代ゼルダの伝説→リンクの冒険