概要
エニックス(現:スクウェア・エニックス)が1992(平成4)年に発売したスーパーファミコン用アクションRPG。
天空の神の愛弟子であり、天空の者である主人公を操作して魔王デストールとマグリッド王の取引によりすべての命が消えた地を救うことが目的。
『アクトレイザー』から続くクインテット制作のゲームで、SEなどに流用が多いが、中には流用されていないSEもある。
本作と『ガイア幻想紀』『天地創造』を纏めてソウル三部作と呼ばれることもある。
海外版におけるエンディングでリーサの整形が異なる。
ストーリー
フレイル王国を統治するマグリッド王はとても欲深い男であった。
ある日、レオという天才発明家の噂を耳にした彼はレオを監禁し悪魔を召喚する装置を作らせた。
そして、悪魔とマグリッド王の間で
「生き物の命ひとつと金ひとつを交換する」
という契約が行われた。
そして、一本の草や花、一羽の鳥と命が消えていき、やがてすべての命が地上から消え去った。
命が消え去った地上を見た天空の神は愛弟子である主人公に
「悪魔の誘いに乗った人間は愚かですが、彼らにもう一度希望を与えることとましょう。」
「地上へと往き世界を復興させなさい。」
と命じた。
そして、主人公は魂を救う者「ソウルブレイダー」として地に降り立った。
大まかなシステム
一般的なRPGと同様に見下ろし視点のアクションRPG。ダンジョン内の悪魔の巣から出てくる魔物を全滅させると巣がプレートに変わりそれを踏むことによって先へ進む道が出てきたり、魔物の巣に囚われていた生き物の魂が解放され町(またはそれに該当する所)に命が戻ってくる。各エリアのボスを倒すとそのエリアの最重要人物の魂が開放され、その人物に話すと魔界へ進攻するためのカギとなる石が入手でき、次のエリアへと行き来できるようになる。
攻撃
主人公の攻撃手段は剣と魔法による攻撃が主となる。
剣
Bボタンによる振り攻撃とLまたはRを押しっぱなしにする突き攻撃とがあり、威力と攻撃範囲は振り攻撃のほうが大きいが、突きでは威力と攻撃範囲に劣る代わりに剣が敵に触れている間中連続してダメージを与えることができ、剣が向いている先に後述する「ジェム」がある場合それを引き寄せることができる。また、突き攻撃の時はカニ歩きになるが攻撃中の移動が可能。
また、剣にはレベルが設定されておりこのレベルに達していないときは装備しても振ることができず、突くことしかできない。ただし、普通にプレーしている限りこれが問題になることは殆どない。
敵の中には特殊な装甲を纏っている敵や、実体のない幽霊がおり、これらの敵については対応した剣である斬鉄剣やヨミのつるぎを装備していないと倒すことができない。
魔法
主人公の周りをまわる「ソウル」とよばれる天空の者の魂から放たれる。魔法の使用に当たってはMPという概念がなく敵を倒したときに出てくる「ジェム」という宝石を消費する。このジェムは主人公が死んでしまうと「ふしぎなつぼ」という消費アイテムを装備しているときを除き0になってしまう為注意が必要。その代わりレベルによる所有ジェムの上限は設定されていない。また、各所に巧妙に隠されているアイテム「カミのエンブレム」を8つ集めると入手できる「まりょくのみなもと」というアイテムを装備しているときは魔法の使用によるジェムの消費がなくなる。
魔法のうち、魔王デストールを倒すのに必要な「ゴッドバード」の魔法のみ他の魔法と異なり剣を振ると同時に放たれるが、ゴッドバードのみ「ソウルブレード」と「ソウルアーマー」を装備している状態でなければ放てない。
ソウル
魔法を放つほかに各所にそれぞれの場所の生き物の姿をした天空の者がおり、彼らが仲間になるとソウルの箇所近くの暗闇や見えない敵などが見えるようになったり、火山からの火山弾を打ち消すことができるようになる。
防具
敵からのダメージを減らすが、序盤に手に入る「てつのよろい」以外は特定のトラップや特定の場所からのダメージを無効にするものがあり、場所によって防具を変える必要がある。また、弱い敵からダメージを受けなくなるものや被ダメージ後の無敵時間が長くなるもの、魔法使用時のジェム消費が半分になるものといった特殊なものもある。
アイテム
多くがストーリーを進めるためのものだが、攻撃力や防御力に関連する腕輪やHPが0になったとき体力を満タンまで回復させる薬草、特定の仕掛けを動かすためのものなどがある。ちなみに、アイテムも装備していないと効果を発揮しないので要注意。