タグの用法
「先代巫女」には、pixivでは『東方Project』作中の設定上で語られる「博麗霊夢以前の博麗の巫女」における特定の個人または全員を指す場合と二次創作における具体的なキャラクター性を伴った「先代巫女」を指す場合の二通りの用法がある。
2014年11月現在では、「先代巫女」の表記によるタグは主に後者の用法で用いられている。
本記事でも主に後者の用法について記述する。
原作に登場する「博麗霊夢以前の博麗の巫女」についての詳細は「先代の巫女」を参照。
『東方Project』(原作)で語られる「先代の巫女」
主に該当するのは、当代の博麗の巫女である博麗霊夢から見て1世代前の巫女。
2023年の時点では、外見や設定などを伴う具体的なキャラクターとしては登場していないが、
各種の公式メディアで、以下のような情報が語られている。
「そういえば他の人間は先代を『博麗の巫女』と呼んでいたが、余り霊夢のことを巫女とは
呼ばない。 まともに仕事しないからであろう。自業自得だ。
しかし、先代は巫女としか呼ばれていなかったのだ。名前も忘れてしまった」
(『上海アリス通信ver2.7』、森近霖之助)
「神社から巫女の姿が消えてから早25日」
「これは そろそろ新しい巫女を捜さなきゃいけない時期ってことか」
「もう何度目になるのでしょう」
(漫画版『東方儚月抄』底巻、p. 127-129、射命丸文)
「先代の巫女もあんまり変わらないのね 間抜けっぷりが」
(『東方茨歌仙』第十五話「人の寄り付かない神社」、茨木華扇)
射命丸曰く、霊夢以前の巫女は「ネタにするまでもない人物」であった
いずれも断片的なものばかりで、霊夢との関係、代替わりの時期と理由、今はどうしているのかなどは語られていない。
基本的に、その素性は肩書き以外殆ど謎と言えるキャラクターである。
その一方で、二次創作も盛んな東方シリーズゆえ、ファンの間では既出の情報を組み合わせて「先代巫女」に関する出来事や人物像を推測・創作できないかという試みも珍しくない。
射命丸の「巫女が姿を消した」「新しい巫女を捜す」「もう何度目」というセリフが霊夢に限らず過去の巫女たちにも当てはまるものと考えると、
- 先代が姿を消した時点で、後継者は霊夢だと確定していなかった(既に複数の候補者がいたのか、当代巫女の喪失に伴ってイチから探す方式なのかなどは不明)
- 先代巫女自身による引き継ぎや次世代の育成などは行われていない(制度と無関係に育てていた者は居るといった余地はある)
- 「博麗の巫女」という立場は家系や血縁と無関係である(何者かによる任命や、適性を持つ者が無作為に出現するのを見つけ出すなどパターンは色々とあり得る)
といったスキマだらけの推測は可能だが、公式には霊夢と先代の間柄が近しいとも遠いとも、血縁者であるともないとも明言されていないので、霊夢との関係性などについては「空想や仮説で埋める余地がかなりある」というのが現状。
こうした状況に加えて「先代」という響きから、『霊夢の母親ではないか』という説が唱えられた事もあり、二次創作でそうした設定をドラマ作りに大いに活用するファンも見られる。
二次創作における「先代巫女」
上記のとおり「東方シリーズの公式なキャラクターとして」原作内でも存在を言及はされているが、現時点では断片的な情報のみで、イラスト等は存在しないフレーバーテキスト的なレベルにとどまる。
このため、二次創作で「先代巫女」と表現された場合は、原作とは独立した、ある程度の共通イメージの元に作り上げられた各作品ごとのオリジナルキャラクターを指す形になる。
決まった設定がないために様々な描かれ方をしているが、pixivでは後述の『MUGEN』にて作成されたキャラがベースになっていることが多い。
MMDモデル等も存在しており、一介の「オリジナルキャラクター」と呼ぶには些か規模が大きく、広い認知度を持つ存在である。
一方で「公式における先代の巫女」という存在は未登場なだけで原作に確実に存在しており、二次創作にて認知されているキャラクター像と大きく異なる人物として今後登場する可能性が残されている事にも留意すべし。
以下に「二次創作上の先代巫女の共通イメージ」として扱われやすい要素を挙げる。
服装
同じ博麗の巫女である博麗霊夢と非常によく似た巫女服を着ている。
霊夢の服装が「博麗の巫女の制服のようなもの」と言われているせいか、全体的に白と赤の紅白の配色、袖が独立しているため腋が露出しているデザイン、もみあげの髪を赤い布で縛っているなど、霊夢とほぼ変わらない部分も多い。
霊夢との最大の違いは、
フリル付きリボンが無い&黒の配色が加わっているため、全体的に大人びた雰囲気となっている。
描き手によっては褐色肌で描かれる場合もあり、エキゾチックな雰囲気も加わる。
あと、基本的に巨乳。頭身も高めだったりと、成人女性か少なくとも霊夢より年齢や経験を重ねた雰囲気を纏っている場合が多い。
『MUGEN』キャラとしては
ジョブチェンジ東方キャラや天魔様でおなじみのプレート氏によるものが存在。
氏いわく、デザインや設定は、他の方が想像した先代巫女の寄せ集めとのこと。
拳ですべてをねじ伏せて解決しようとする豪快なキャラ。
スペルカードルールの存在しない時代の人物だけあって、戦闘スタイル:臓器破壊+勘と 『物事や概念を突き破る程度の能力』でもって、肉弾戦で相手を捻じ伏せる豪快な戦い方が特徴。
格ゲー的に見ると、サムスピ的な単発火力特化型である。
攻撃モーションが重くまともにコンボが組めない半面、一発受けると硬直やダウンが長く、また攻撃範囲の大きい技も多いので迂闊に攻め込めない。
そして、だいたい5、6発も攻撃が入ればほとんどのキャラが沈む。
最大の奥義と言えるのが「内臓破壊」と呼ばれる超必殺技で、文字通り相手の内臓を突き手の衝撃で潰すエゲツない技。
発生が少し遅く、ガードも可能、威力も低いが、食らった相手はRPGの毒状態のごとく体力がじわじわ減っていく。
のちに「博麗拳術極技『夢想封滅』」というロマン技も搭載された。
第一号は萃夢想・緋想天基準のドットグラフィックだったが、近年になって心綺楼風の新グラフィック版が登場。
新技を多数搭載したほか、操作感覚自体も変化している。
そして制限付き一撃必殺技としてラストワード「武想塵滅」を搭載。心綺楼版の霊夢同様に、決まると特殊カットインが発動する豪華仕様となっている。
詳しくはニコニコMUGENwiki - 先代巫女を参照。
なお、キャラ本体は鳩氏によって代理公開されている。
またpixivユーザーのrekise氏によって素材集が配布されている。
関連イラスト
関連タグ
二次創作関連
東方Project(二次創作) 楽園の撲殺巫女 東方オリキャラ
二次創作上の設定が広まったのは森近霖之助関連の二次創作が切っ掛けであるため、彼とのカップリングで描かれる事がある。→先代霖
「先代巫女」を主体とした二次創作作品の例
もしかして:仙台味噌