ジーニー
じーにー
曖昧さ回避
- 中東伝承に登場する煙の精霊・ジンの別称。『アラジンと魔法のランプ』のランプの魔神として有名。
- 1.をモデルとしたディズニー作品の『アラジン』シリーズに登場するランプの魔神。 ⇒ 本項で解説
- Syrpのトイカメラ。「Genie」シリーズ。
- ゲーム『F-ZERO』シリーズの登場キャラクター。 ⇒ ドン・ジーニー
- ゲーム『Shantae』の登場キャラクター。1.と人間のハーフのためか主に海外ユーザーがタグを付けている。 ⇒ シャンティ(Shantae)
- ゲーム『ツインゴッデス』の登場キャラクター。 ⇒ エルフ・ジーニー
- アニメ『PUI PUI モルカー』の登場キャラクター。 ⇒ ジーニー(PUIPUIモルカー)
- アニメ『ミッドナイトホラースクール』の登場キャラクター。 ⇒ ジーニー(ミッドナイトホラースクール)
ランプの精、ジーニーさんでぇぇぇ──────す!!!!
(アニメ版)
我を呼ぶ偉大なるもの、我に命ずる恐るべきもの、
今ここに誓いを守り、3つの願いをかなえよう…
...ちょっとごめん、坊やボスはどこ?
(実写版)
CV:山寺宏一(日本語吹き替え※実写版も含む)、ロビン・ウィリアムズ、ダン・カステラネタ(ともに原語版)
演:ウィル・スミス
『アラジンと魔法のランプ』を原典としたディズニー作品・『アラジン』シリーズに登場。
財宝の眠る「魔法の洞窟」の奥に魔法のランプと共に封印されていたが、アラジンに持ち出され、1万年ぶりに復活を遂げた。
本人曰く「脅威の大宇宙パワー」でどんな願いも3つ実現してくれるが、以下の願い事は例外。
- 生物の殺害(願いと関係ない自発的な殺しも出来ない)
- 死者の蘇生(魔人では決して習得できない魔法)
- 恋愛感情の操作(恋路の「お膳立て」程度なら可能)
- 願い事の件数の増減(増やすのはもちろん減らすのもダメらしい)
- 一度受理された願いのやり直し(物の返却や内容の変更も含む)
叶えた願いの結果を変更・リセットしたい場合は、もう一回分の願いを消費する必要がある。逆に叶え始める直前にタンマをかけるのはセーフ。
また、個人的なサービスや挑発に乗っての実力披露など、主人の願いを聞かずに行った事はデモンストレーションと扱われカウントされない。
性格は非常にひょうきんで闊達。面倒見がよく、サービス精神も旺盛という、ある意味ランプの魔人が天職のようなキャラクターだが、願いを叶え果たすとランプの中に戻らなくてはならず、次にランプの外に出られるのは何百年後になるか分からない上、更にランプの持ち主には逆らえないため、主人によって善悪が決定する中立的な運命にある(実際、ジャファーの手にランプが渡った際には「ご主人が変わった」と言い、前の持ち主となるアラジンを助けられなかった)事から、当人はランプの魔人としての役割から解き放たれたいらしく、いつか自由になれる日をひっそりと待ち望んでいる。
最終的にアラジンの願いで自由の身になり拘束である腕輪が消滅(気に入っていたのか、後の作品では拘束機能がない普通の腕輪をアクセサリーとして着けている)し、世界旅行に出発したが、続編である「ジャファーの逆襲」にてアグラバーに帰還する。
しかし自由の身になった代償か「脅威の大宇宙パワー」は大きく制限がかかり弱体化してしまった(本人曰く「ちょっぴり脅威の小宇宙パワー」、「最近腕が落ちている」とのこと)為、ジーニーになったジャファーや、その後のTV版の強敵相手には苦戦したりあえなく捕らわれたりする描写が目立つようになった。
キングダムハーツシリーズにも、アラジンの世界でほぼ確実に登場している。
余談
ちなみにネット上にて「山寺宏一の歌うフレンドライクミーは一発でOKがでた」というソース不明の噂がまことしやかに語られているが、実写版アラジンのパンフレットで本人から明確に否定された。
要約すると「そんなわけないだろう!(笑)ものすごい時間をかけて、何回もスタッフと相談しながら作り上げた。一気に歌えるようになったのはここ数年」との事。
また、物語冒頭に登場した行商人はジーニーの変装という裏設定がある(服の色がジーニーの色と同じ、指が4本しかない、原語版の中の人がジーニーと同じ、映画の最後で「どうだった?」というジーニーのセリフは冒頭の行商人の語りと繋がっている)。当初はエンディングで正体ばれをする予定だったのだが編集の都合でカットされてしまい、2015年頃にに監督がニュース番組に出て噂を肯定するまでは描写から考察される都市伝説となっていた。
アニメでは本国(英語版)では上記の設定の事もあり、ジーニー役のロビン・ウィリアムズが行商人の声を担当しているが、日本語吹き替え版では別の声優が演じている。そのこともあってか、キングダムハーツではジーニーと行商人は別人として扱われている。
ちなみにだが、ネタバラシは『アラビアン・ナイト』のリプライズが何曲か存在し、ネタバラシは映画の締めくくりを兼ねた最後のリプライズにあったという。
そのシーンの最後に行商人がラクダを魔法で宙に浮かせ、自身もラクダに乗って空高く舞い上がるのだが、その時に姿をよく見ると、ターバンを被ったジーニーであった…そしてジーニーとラクダは旅立っていき、THE ENDというテロップが表示されるというオチだったそう。
他にも行商人が
いや~ハッピーエンドでしたね!そう、この話から学ぶ教訓は、
本当に大事なのは「中身」なんですよね...。そう、中身ですよ!
と言い、突如行商人が砂埃を挙げると、なんとそこにはジーニーがいて、最後は高笑いと共にTHE ENDの文字が映し出され、完成版と同じくいなくなったと思ったらひょっこり現れ
どうだった?
と言って締められるパターンも存在したそうだ。
(完成版においては絵コンテがめくりあげられる描写があるが、ここでも同じだったかは不明)
ちなみに映画の締めくくりとなるリプライズはのちに『アラジン/盗賊王の伝説』及びミュージカル版(歌詞はてこ入れされている上、『ホール・ニュー・ワールド』のリプライズも兼ねている)で使用されることになった。なので、実はその原型にあたるシーンともいえるのだ。
なおこの設定を踏襲し、ミュージカル版では冒頭からまんまジーニーの外見で登場。ランプの話をするときに舞台版ならではのご当地ネタ(例えばNYは自由の女神のミニチュア、東京はランプはランプでもこっちのランプを間違えて出してしまう)と言ったものがあるほか、『アラビアン・ナイト』歌唱後に
と言ってはける演出がある。
実写版では行商人に相当する漁師がジーニーの変装と明確に描写されているほか、吹き替えは山寺宏一氏が務めており『アラビアン・ナイト』も氏の歌唱となっている。
また実写版ではどんな俳優がジーニー役を務めるのか、また本職声優を差し置いての芸能人吹き替えが頻繁に行われる現在、アニメ版の山寺宏一は続投するのかが注目されていた中でジーニー役にウィル・スミス(日本語吹き替えの声優は山寺宏一が定番)の配役が決定した際にはネット中で大きな話題となり、
「意外性ゼロだが完璧のキャスティング、奇跡だ!」
「むしろ本国側が日本版で山ちゃん(山寺宏一)に声を当ててもらおうと寄せにきたのでは?」
「山寺宏一はジーニーとウィル・スミスの強力な接着剤」
などというコメントも見受けられ、ますます「実写版でもジーニーを演じられるのは山寺さんしかいない!」という意見も集まり、案の定実写版でも山寺の配役が決定した。
当の山寺自身も実写化が発表されたときには、「オファーが来なかったら暴れてやろう」「俺、(オファー)来なかったら声優やめるわ」などとラジオでも話していた(ただし実際には住宅ローンが残っているため辞める気はなかったという)ようで、そんな中スミスが配役されたと聞いて「(ジーニーもウィル・スミスも)過去に吹き替えしたことあるぞ。自分にジーニーが回ってくる確率上がったかも!」 という気持ちが強まったという。
実写版ではジャスミンの侍女であるダリアと駆け落ち、物語の最後に結婚する。
だが、人間になった時のジーニーをよく見ると、先述のミュージカル版のような服を着ているのも特徴だ。また、魔人姿のジーニーは青塗りではなく、モーションキャプチャーを用いて後から合成されたものだ。
モーションキャプチャーはディズニーの実写化における必須要素となるようで、他作品でも見られている。