説明
同人誌即売会にて会場の壁際にブースを置くサークルのことである。
同人誌即売会におけるサークルの配置はランダムでは無く、人気のサークルほど列を伸ばすスペースの確保出来る外側に置かれる傾向にある。
そのため、「島中<誕生日席<偽壁<壁<シャッター」の順番で大手となる。
中でも壁はスペースが島と比べてかなり余裕があるため、これまでの混雑実績に頒布予定部数を加味して混雑が予想される、いわゆる人気サークルがこの配置となる。割合としては1割前後であり、いわゆる神絵師に分類されるような絵師である。
そのためか、アグネスデジタル(ウマ娘)等、イラストでは何かと壁サークルをネタにしていることが多い。
クオリティが高いため、同人誌即売会に不慣れな内は壁サークルさえ回っておけばハズレがないなどとも言われる。
なおコミックマーケット準備会の正式な呼称は「外周」である。
余談:壁越え
このように基本的には人気順に配置されるのだが、コミックマーケット104においてはジャンルACVIのサークルがまとめて壁に配置されるという珍事が発生した。これは同ゲームの序盤の難所「壁越え」にちなんだものだと推測されている。
稀にだが、このようなネタ配置もあるので、100%人気サークルという過信は禁物である。
関連用語の説明
サークルの区別には様々な用語があるが、個別の記事がないためココに記載する。(出来た際はそちらに分けて欲しい)
シャッターサークル
壁側の中でも「シャッター前」は、建物の外(ビッグサイトで言えばトラックヤード側)に長蛇の列の形成が前提となる極一握りの大手。わずか何%という最上位。
人気ゲームの公式絵師、覇権アニメ・漫画の原作者やアニメのお疲れ様スタッフ本が多く配置される傾向にある。
コミックマーケットの場合、抱き枕カバーなど布物はサークル入場者のお使い分だけで既に売り切れ、アーリー入場でも買えないことも珍しくはない。
偽壁サークル
島中の中でも、外周側で大きな通路に面したサークルを偽壁と呼ぶ。丁度、壁サークルの向かい側となるため偽壁という用語となる。
コミックマーケット104においてはジャンルブルーアーカイブにおいて混雑サークルが多すぎて、通常の大通りに人気サークルが配置されたことが明言されており、そのようなサークルも偽壁に該当する。このような場合、一見島中サークルと判別が付かない。
またコミックマーケットにおいては最終日にジャンル:男性向けを一列分の席を無くし、その分を待機列用のスペースに当てている。このことから、偽壁の中でも特に混雑が予想されるサークルがここに配置されている等、偽壁内でも序列がある。
誕生日席サークル
島中の中でも外周以外のお誕生日席のことを誕生日席サークルと呼ぶ。
全体の3割弱を占め、ここまで来てようやく黒字が出せるレベル。
基本的には同じ作品・同じキャラを固めて配置する都合上、相対的に人気なサークルが選ばれている。同ジャンル内の争いが激しい場合、相応の実力がある場合でもお誕生日席を外れることがあるため、かなり運が関わる。他にも同キャラやグルーピングが少ないと、そもそもお誕生日席が発生しないこともあり、申し込み時点で注意する必要がある。
余談であるが、ぼっち・ざ・ろっく!の原作者はまじあき先生はコミケ初参加で誕生日席サークルに配置されたが、アニメが大ヒットした影響で急遽ぼっち席が外周に作られ移動させられるという珍事があった。
島中サークル
島中でお誕生日席以外の、もっとも一般的なサークル。サークル参加者の実に7割弱が該当する。
そのほとんどが赤字であり、同人の厳しさを物語っている。
ここまで読んだ通り、人気の序列的には一番下になってしまうのだが、そもそも同人誌即売会はクオリティが高い物を買いに来るというよりは作者の情熱が籠もった好きなものを買いに来る場所なので、島中も見てあげて欲しい。
島中の中でもキャラ人気・ジャンル人気があるものは大通り沿いに配置される傾向にある。
実例としてはブルーアーカイブにおける人気キャラ聖園ミカはコミックマーケット103やコミックマーケット104で連続して大通りに配置されている。
余談であるが、ゲーム艦隊これくしょんが爆発的に流行った際、関連するサークル:C2機関が島中に配置されスタッフ本を出していたという珍事があった。このように驚くべき掘り出し物が島中に埋もれているということも稀ではない。サークルは隅々までチェックしよう。