ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

友情・努力・勝利の編集履歴

2024-08-19 17:53:51 バージョン

友情・努力・勝利

ゆうじょうどりょくしょうり

漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』が掲げている三大原則(と言われるもの)。

友情努力勝利

漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(WJ)は、すべての掲載作品にこの要素3つのうち「最低1つ」入れることを編集方針としていると言われている。

この原則は、同誌の前身ともいえる『少年ブック』から受け継いだものであり、元は小学校4年生・5年生を対象にしたアンケート(「一番心あたたまる言葉」「一番大切に思う言葉」「一番嬉しい言葉」)によって決められたものである。


たまに誤解されるが、「ジャンプの少年漫画はこの3要素をすべて盛り込まなければならない」というわけではなく、WJ連載作品でも全要素をまんべんなく兼ね備えた作品のほうが少ない。

例えば『BLEACH』では「(主人公の)勝利」が、『ドラゴンボール』では「友情」が話を追うごとに欠如していったと言われ、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズも、大半は3要素のどれかひとつが足りていないと評されることがある。


「『こち亀』のどこに友情・努力・勝利があるんですか?」という具合のツッコミがされることもあり、実際3要素のひとつも入っていないジャンプ作品も結構多い。

ジャンプ漫画賞の公式アカウントでは、この3原則について「公式で掲げた原則ではない」「あってもなくてもどちらでもいい」とコメントしている


特に軽視されやすいのは「努力」の要素で、近年のエンターテインメント作品ではいわゆる「俺TUEEE」のように、”努力”よりも“チート”が好まれる傾向にあるとよく言われ、ジャンプ作品でも主人公の成長の理由づけとして「現実では考えられない身体能力」「何者かに特別な力を授けられる」「親や先祖が英雄だったり、生まれつきのエリート」といった設定がしばしば持ち出される(なお、主人公が上記の属性を持ち合わせたうえで苦難に遭遇し、これを乗り越えるという展開もよくあるが)。

とはいえ、初めから無敵の主人公が何の苦戦もなく敵をぶちのめしていくだけではストーリーとして何も面白くないため、「血筋の覚醒」「長く辛い修行が必要なはずなのに、有り余る才能とセンスで一発で成功させてしまう」といったようなパワーアップイベントが挟まれたことで修行を省略されることもあり、結果として「友情や努力の結果勝ったのではなく、初めから強くなると定められた血統を持っている天才様に雑魚が刃向かったから蹴散らされた」という身も蓋もないものに見えてしまい、「才能、血筋、勝利」の三つすべてを兼ね備えてこそジャンプ漫画と皮肉を言われることが多い。(他者を抜き去ってなお余りあるとんでもない才能と血筋を持っているのに全然勝たせてもらえない主人公もいるにはいるのだが)


この傾向は最近に始まった話でもない。ジャンプ黄金期を現出した編集者のひとりである鳥嶋和彦(元WJ編集長)は、「友情」「勝利」を「子供にとって正しい」としつつも「努力」については「子供は努力なんか好きじゃない、むしろ大嫌い」「全く無意味ですね。あんなのはバカが言うこと」と、自ら雑誌のコンセプトをボロクソに否定している。


結果、大抵の作品は主人公が強くなる「努力」のプロセス自体こそ描かれているが、過程は飛ばす形で端折られ、必要最低限の描写に留められている(鳥嶋の言によると、修行シーンばかり見せられる読者が飽きて離れてしまわないように、とのこと)。


この風潮により、味方が天才ばかりになったことで「主人公組が苦戦していると颯爽と現れて敵をぶちのめすスタンドプレーの天才キャラクター」が消え、「その天才キャラクターが苦戦する敵に努力を重ねた主人公が勝つさまを見て友情の大切さを知り、万を辞して仲間入り」という王道展開も消滅してしまったが、逆に「味方側の天才たちが寄ってたかっても勝ち目が見出せなかった大敵を、今までろくな活躍ができなかったキャラクターの磨いた技能がピンポイントでブッ刺さって大金星」というベストバウト(名勝負)的な展開が現れるようになった。


各原則

友情

味方のために尽くす、チームワークを重視する、味方の仇討ちをする、相手を思いやる(愛情)、などといった利他的な行動を重んじるもの。


努力

ひとつの目標に向かって懸命に突き進むこと、そして何があっても決してあきらめないという強い意志を重んじるもの。


勝利

敵に打ち勝つこと、また、スポーツなどで比類なき栄光を手にすることを重んじるもの。


「友情・努力・勝利」に直接言及したジャンプ作品


関連タグ

週刊少年ジャンプ ジャンプ漫画 スポ根 少年漫画 男子小学生


表記ゆれ

努力・友情・勝利


外部リンク

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました