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宇宙刑事ギャバン

うちゅうけいじぎゃばん

1982年に制作された東映「メタルヒーロー」シリーズ第一弾。銀河連邦警察より派遣された地球担当の宇宙刑事・ギャバンはコンバットスーツを身に纏い、宇宙犯罪組織マクーと戦うのだ!

概要

メタルヒーローシリーズ第一弾。脈々と続いてきた仮面ライダーシリーズが仮面ライダースーパー1で一時終了し、それまでのヒーロー作品に頼らない新たなる特撮ヒーロー番組が求められた際に満を持して作られたのが本作である。

元々は勇者ライディーンのデザイナーで知られる村上克司が描いた私的なイラストがプロデューサーの目にとまり、そこから派生したアイディアからこの希代のヒーローは構築された。スポンサーが長年暖めていた企画だったこともあって潤沢な予算で制作されているため、今の目で見ても迫力満点な映像を楽しめる作品であり、革新的な技術もふんだんに取り入れられたため特撮番組の技術進歩にも大いに貢献した。ストーリーやキャラクター造形も非常に力が入っており、特にギャバンが父・ボイサーと邂逅する第43話は必見である。

2012年1月に『宇宙刑事』シリーズ誕生30周年とスーパー戦隊シリーズ35作を記念して、

映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』が公開されることになった。

スーパー戦隊とメタルヒーローのクロスオーバーは今作が初である(実際はメタルヒーローが放送されてた時代には、後楽園ゆうえんちの屋外ステージショーで年1回の頻度でスーパー戦隊とメタルヒーローの共演は行われていた。なので、正確には「映像作品としてスーパー戦隊とメタルヒーローのクロスオーバーは初」と言う事になる)。

また、単独作品として「宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」の公開が10月に決定している。

新世代の宇宙刑事物語であり、初代ギャバンを始めシャイダーシャリバンとの共演も成される模様である。

登場人物

銀河連邦警察

一条寺烈/ギャバン

本作の主人公。

失踪した父の後任として地球に派遣された宇宙刑事。

Pixivで度々見られる「一乗寺」は誤変換の表記。

ミミー

コム長官の娘。ドルギランに忍び込んで地球に来た。

助手としてギャバンをサポートする。

コム長官

銀河連邦警察の最高責任者にして伝説の宇宙刑事。

ギャバンを地球に派遣する。

マリーン

コム長官の秘書。

ボイサー

消息不明になっていたギャバンの父。

マクーに拉致され、拷問を受けていた。

アラン

ビーズ星の王女を救出するために地球へとやってきた宇宙刑事。

民間人

大山小次郎

怪事件を追っているUFO専門のルポライター。

その為、頻繁にマクーと遭遇する。

藤豪介

烈の勤めるアバロン乗馬クラブのオーナー。

2年前に亡くなった息子夫婦に代わり、孫たちの面倒を見ている。

藤わかば

藤陽一

豪介の孫たち。度々マクーの事件に巻き込まれる。

星野月子

ボイサーの親友であった星野博士の娘。

両親をハンターキラーに殺されている。

伊賀電

日本の森林パトロール隊員。森林荒らし事件を起こすマクーの襲撃に遭い、

バード星で治療を受ける。

宇宙犯罪組織マクー

ドン・ホラー

全銀河の征服を企むマクーの首領。

魔空城の広間の中央に巨体を鎮座させている。

地軸を操作することで、魔空空間を作り出すことができる。

ホラーガール

ドン・ホラーの秘書。鳥のような頭をしており、独特の奇声を発する。

地軸転換装置の操作を担当する。

ハンターキラー

元宇宙刑事。

ボイサーの要請で赴任したが、銀河連邦警察を裏切り、マクーの指揮官となった。

サン・ドルバたちの登場で自らの立場を懸念し、キバの妖術をギャバンに警告する。

発覚後は、暗黒銀河に永久追放された。

サン・ドルバ

ドン・ホラーの息子。

追放されたハンターキラーに代わってマクーの行動隊長となる。

魔女キバ

サン・ドルバの母親で、妖術を使う策略家。

息子に対してはやや過保護な面を持つ。

設定上は女性だが、演じている三谷昇氏は男性である。

獣星人ダブルマン、ダブルガール

マクーが制圧してきた星に生息していた異星人たち。

人間の姿で社会に潜伏し、作戦活動の実行・補佐を務める。

ベム怪獣

マクーが制圧してきた星に生息していた宇宙生物たち。

名前の最後に「~モンスター」と付く。

魔空空間では魔空エネルギーで、地上の3倍のパワーを持つことができる。

ダブルモンスター

生体合体装置を用いて、ダブルマンとベム怪獣を合体させたモンスター。

ベム怪獣の3倍の戦闘力を持つ。

名前の最後に「~ダブラー」と付く。

兵士クラッシャー

マクーの下級兵士。ナイフやビームガンが武器。

宇宙刑事ギャバン

宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを蒸着するタイムは、わずか0.05秒にすぎない!では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!!

銀河連邦警察の若き宇宙刑事。熱き魂と正義の心を持った好漢であり、演じる大葉健二の押し出しの強い容貌や華麗なアクションもあって非常に印象的なキャラクターである。ちなみに宇宙刑事は薄給なのかしょっちゅう借金してる情けない一面も。

超次元高速機ドルギランから転送されるコンバットスーツを”蒸着”することによって戦闘態勢に入る。武器は片手剣・レーザーブレードで、必殺技はレーザーブレードにエネルギーを与え光の剣とした上で大上段から叩き斬るギャバン・ダイナミック。

電子星獣ドル

超次元高速機ドルギランから分離されたユニットが変形した電子星獣。ギャバンの支援メカであり、強力な兵器を内蔵している。

主題歌

若さ、若さって何だ?振り向かないことさ!!

何かと見所の多い作品であるが、今でもネタにされるのが本作の主題歌である。「炎のキン肉マン」や「富士サファリパーク」の歌で知られる串田アキラが熱唱しており、この歌も串田アキラの代表的な歌なのだが、特筆すべきは聴く者を問答無用でギャバンの世界に引きずり込むその歌詞である。特に「若さ、若さって何だ?振り向かない事さ!愛って何だ?躊躇わないことさ!」のフレーズは有名で、未だにネタとして使われ続けている。

余談

アメリカ映画「ロボコップ」が本作からイメージを借りているのは有名な話である。これについては映画関係者がギャバンのデザイナーである村上克司に許可を求めており、村上は快諾している。

その後のメタルヒーローシリーズの、機動刑事ジバン特捜ロボジャンパーソンでは主人公の設定やデザインにロボコップからのイメージを貰っている。

数年前に某県で行われた特捜戦隊デカレンジャーのステージショーにて、ギャバンがゲストとして登場。「宇宙警視総監」という立派な肩書きになっていた他に、ボスとは親友である事が判明した。

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