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ロボット兵(天空の城ラピュタ)の編集履歴

2024-08-31 11:28:28 バージョン

ロボット兵(天空の城ラピュタ)

ろぼっとへい

天空の城ラピュタに登場したロボット。

※ラピュタのロボット兵の原型となったキャラクターについてはロボット兵を参照。

概要

古代空中都市国家ラピュタの遺産及び守護兵。

ロボット兵園丁

戦闘用タイプとそれ以外のタイプ(劇中では園丁をしていた個体が登場)がおり、腕部のトゲ(下記のように飛行用の被膜用装置)の有無で判別できる。また、戦闘タイプは茶色系、園丁をしていた個体は緑色がかった褐色をしていた。


発見当初はメカニズムが生きているのか死んでいるのかさえ曖昧だったが、シータの所持していた飛行石に反応して起動、から放つ破壊光線要塞をメチャメチャに破壊したが、それはシータを護ろうとする行動だった────

こいつが空から降ってこなければ誰もラピュタを信じはしなかった

最初に発見された1体はティディス要塞にて保管されており、かつて空から落下してきた個体(しかも当時落下してきた場所は農村)を軍が回収したものであるとされている(劇中では荒れそうな雲空を眺めていた農夫の上に遥か上空から落下してきて、農夫とその妻らしき女性が慌てて逃げた直後に地面と激突するシーンが描かれている。恐らくはこの時の上空の雲がラピュタを包んでいた低気圧の塊「竜の巣」である。小説版では農地に落ちたのは同じだが、少々、経緯が異なる描写が描かれている)。左腕を半分、右足首の下失っており、この時点ではとうの昔に死んでいると思われていたが、シータが幼少期に教えられた呪文を何気なく唱えた直後に再起動した。このロボット兵を発見したことが政府にラピュタの実在を確信させ、その調査を開始させることになったことがムスカの台詞から解る。


王の末裔であるシータを守るべく行動を開始し、軍の抵抗を物ともせず、逆に頭部の光線砲の攻撃で瞬く間にティディス要塞を火の海に変え、目の当たりにした兵士達にパニックをもたらした。


そのあまりにも圧倒的な火力で焦土と化した辺り一帯の光景を見てひどくショックを受けたシータは、自らの身を挺してまでロボットに攻撃を辞めるよう懇願している。



性能

物語中盤の半壊機や終盤の自壊機の内部構造は、よく見ると妙に生物染みており(機動している時は内部の機構がミミズのようにウネウネと動いている)有機体ロボットの可能性もあるが詳細は不明である。

仮に意思があったとしてもラピュタを荒らさなければほぼ無害で少なくとも邪悪な存在ではないのはほぼ間違いない。

ロボット兵天空の城の英雄ロボット兵

基本的には飛行石を有するラピュタ王家の人間の命に従うように造られているが、長年のうちに劣化や誤作動が起きたのか、勝手に起動して、地上に落下したり、ラピュタ上で機能停止して朽ち果てたり、またはただ黙々とラピュタを護りつつ、どこか人間くさく行動する個体などが出てきている。


ラピュタの科学力で作られたその装甲は非常に堅牢であり、軍の研究でもどんな装甲材が使われているかは分からなかったとムスカが発言している。


重機関銃や兵士が携行するライフル程度では傷一つ付けられておらず、信管を抜いた状態だがトーチカ砲の直撃ですら装甲が凹む程度で致命傷には至らず、軍の最新鋭空中戦艦ゴリアテの砲撃(信管あり)を以ってしてやっと破壊に至るという異様なまでの防御力を有している。

  • このレベルの硬度の装甲は白兵戦における攻撃力にも直結し、もし体当たりでもされようものなら、それだけでも十分に驚異である(実際、中盤で飛行した際には要塞内部の一部を衝突して破壊しながら全くの無傷で飛び続けた)。

シータ「焼き払え!」

両目に見える部位に備えた光線砲は口径が小さい物(右目)と大きい物(左目)があり、小口径は対人用で大口径は遠距離への高火力攻撃に使用している。その射程は長く、要塞から推定5~6Kmは離れている隣町の建物にまで届いている。ちなみに本当の眼(感覚器官)にあたる部位は中央に縦に並んだ二つの小さなセンサーであり、外からの刺激に対しては、ここを発光させて反応していることもあった。

再起動してしばらくは自身の進行の障害となった保管庫の石壁や隔壁を破壊する程度に使用をとどめていたが、トーチカ砲による砲撃が命中した際に外傷こそ負わなかったもののシータにも着弾時の衝撃が及んでしまい(更に直後に軍の兵士達が気絶しているシータを回収しようとした際におさげ髪を掴むなど手荒に扱っている)、これにより軍を「王の末裔たるシータに害を成す敵」と認識したのかそれまでとは打って変わり明らかに光線砲の使用が積極的かつ攻撃的になっており瞬く間に要塞一帯を壊滅状態に追いやってしまった。

その惨状はシータ救出に駆けつけたドーラも思わず「まるで戦(いくさ)だよ」と漏らすほどでありラピュタの技術力、科学力の恐ろしさを物語っていた。


ロボット兵の大口径光線砲から発射された光線はビームやレーザーの様に命中物をそのまま貫通するだけでなく、着弾点を中心に爆発させる効果もあり、要塞に配備されていたトーチカ砲台はこの大口径光線砲により次々と破壊されている。

階段を使い登っている最中に隔壁に閉じ込められかけた時も、大口径レーザーの着弾後に高熱を帯びて隔壁が溶解爆散し、あたかも溶岩流が流れ落ちるかのような地獄絵図の中、自身の体に溶けた鉄が降り注ごうがお構いなく、装甲は焼け落ちたり損傷することなく平然と登ってきている。

ラピュタのロボット兵

対人用の小口径光線は着弾しても爆発しないが、それでも木造橋を一瞬で切断するだけの殺傷力はある。


上記の様な非常に高い破壊力を持っているにもかかわらず劇中では極めて短い間隔で光線砲を連射しており、エネルギー切れや弾切れの概念を感じさせない程の多数の光線砲を発射している。

ロボット兵

更に腕部のトゲの間に皮膜のようなものを展開し翼のように変形させ、胸部にある二つのコブのような形状のブースターを起動させ飛行する事も可能。要塞の半壊機は屋内かつ片腕が欠損していたために不安定であったが、それでも十分に飛翔し目的地点にまで到達している。

手足は極めて柔軟であり、二足歩行は無論の事、四足状態で高速ではい回る、手足を丸める形で収納される、などの挙動が可能。


園丁をしていた個体は話しかけられた際などにあたかも返事をするかのようにセンサーも光らせながら信号音を出している。また歩行する際にも独特の音を一定間隔で出している。自身が移動、接近していることを周囲の歩行者等の人間に知らせるための一種の警告音だったのかもしれないが、詳細は不明(この個体は常に二本足で自身を目立たせるかのようにゆっくり歩いている)。

また、腕部のトゲも存在しないので恐らく飛行能力は有していない。



その後

ロボットロボット兵

舞台がラピュタに移り、庭園や墓石などに大量のロボット兵の亡骸が放置されている。

庭園にはまだ稼働しているロボット兵もおり、主がいなくなったラピュタで一人庭園での作業(園丁)をしていた。


ラピュタ内部には出撃可能な状態で保管されているロボット兵がおびただしい数で残されており、ラピュタの権限を掌握したムスカ大佐の手により再起動。中盤で見せつけた高い性能と数の暴力で軍を攻撃し、ゴリアテすら短時間で撃沈させてしまう。


しかし、パズーとシータが唱えた「滅びの呪文」により、上記の自然の楽園となったラピュタを守っていた園丁の1体を除く全てのロボット兵がラピュタと共に自壊し瓦礫と共に海へ消えていった。

またその際、要塞では砲弾すら致命傷にならない規格外の防御力を発揮した装甲が、崩壊の中で自然落下しただけの瓦礫に損壊させられていたことから、ロボット兵の防御力は素材の物理的堅牢さよりも、稼働中に何らかのエネルギーで補強していると想定される。


余談

園丁をしてる個体はキツネリスを連れている。


ラムダとシグマ

  • 本作に先駆けて、『ルパン三世PART2』・「さらば愛しきルパンよ」に登場していた「ラムダ」にあった二重反転プロペラは無くなっているが、代わりに胸部についたブースターと、腕部から出る飛膜らしきものを使い、飛ぶ事が可能である。


関連イラスト

天空之城巨神兵天空の城ラピュタオハナヲドウゾ天空の城ラピュタ否常口猫バスが来る電磁の城コピュル恐ろしいロボットの兵隊さんだよ。


関連タグ

天空の城ラピュタ ラピュタ


巨神兵 プロトンビーム 目からビーム ガーディアン


流星のロックマン2:ネタバレになるが、ラストダンジョンとなるムー大陸の内部にて、本機が大量に安置されている絵面のオマージュのようなシーンがある。


WALL-E:最低でも700年以上動いているロボット繋がり。妙に人間臭く、孤独となっても役目を遂行し続ける点が庭園のロボットと共通。

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