解説
声：荻野晴朗（神々のトライフォース2/ゼルダ無双）
この世の美しいものを求めてやまない謎めいた司祭。
人間や魔物を絵画に変える能力を持ち、自身も自由に壁画になれる。その絵柄は独特。
ハイラル各地で暗躍し、七賢者の末裔やゼルダ姫を次々と絵に変える事件を起こす。
かなりの自信家で美意識が高く、七賢者やゼルダ、そしてそれらを描いた自分の絵を「美しい」と評す一方で、リンクをはじめとするそれ以外の人間を「美しくない壁絵の落書き」と罵る（しかし、絵に変えた人物たちの画風はというと…）。
ボス敵として
リンクとは一度目に第1ダンジョンの「東の神殿」で、二度目に「ハイラル城」で戦うことになる。
ある程度ダメージを与えると、必ず湯気を立てて地団駄を踏む。
また、彼の戦闘BGMには自身を讃えるような歌詞が付いている。
二度目の戦い後はハイラルの別世界「ロウラル」に逃げ込み、七賢者の力を使ってかつて力のトライフォースに封印されていた「魔王ガノン」を復活させる。
その後、力のトライフォースを入手するために彼と融合し、ガノンそっくりの姿になる（通称：ユガガノンまたはユガノン）。
しかし、その場に現れたロウラルの王女ヒルダに封印される。このままでは倒せないため、リンクはヒルダ姫の言葉に従い勇気のトライフォースを探しに向かうのだが……。
ゼルダ無双での活躍
「ゼルダ無双ハイラルオールスターズ」ではダウンロードコンテンツとして登場。「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2パック」のダウンロードで使用可能になる。使用武器は額ぶち。
余談
名前の由来は油画（油絵のこと）の音読み「ユガ」からきている。
自分の作品を過大に評価したり、自分のテーマソングを口遊むなど、その性格や言動でギラヒムを連想した人も多いだろう。また言葉使いや役回りはアグニムを思わせる。
中性的な顔立ちや派手な化粧から、女性だと思っていたプレイヤーも少なくないらしく、ラヴィオやサハスラーラによって真実を知ることとなる。
スマブラSPではACEランクのスピリッツで登場。絵心教室のビンス先生+ガーネフで召喚可能。同じビンス先生を必要とするスピリッツと比べるとやや強いがスロットがあっちが3つなのにこっちは2つしかない。
関連イラスト
関連タグ
彼の目的（ネタバレ注意）
※以下、『神トラ2』のネタバレ注意。
実は彼はヒルダの家来であり、彼女の命令で今回の事件を起こした（当然封印されたのも一種の演出であり、リンクに勇気のトライフォースを探させるための狂言である）。
その目的はハイラルのトライフォースの簒奪。ロウラルはトライフォースを失い崩壊しつつあり、トライフォースを取り戻し世界を救うべくハイラルに派遣されたのだった。
ラストダンジョンでリンクから勇気のトライフォースを奪うべくヒルダによって呼び出されリンクと対決。
しかし当のユガにとっては、ロウラルの事はどうでもよかった。
彼の真の目的は、トライフォースを完成させ、この世の全てを自分の作品に作り替えること。そしてこの世で最も美しいヒルダを絵画にして手中に収めたいという歪んだ欲望を持っていた。
最終決戦の最中、ヒルダを裏切り絵画に変え、ゼルダから手に入れた知恵のトライフォースもろとも吸収。リンクの勇気のトライフォースも奪おうと再度襲い掛かる。
だが、ゼルダの助力で光の弓矢を得たリンクの活躍で倒された。生死は不明だが、これまでの七賢者発言から、ガノンともども封印されたと思われる。
更なる余談
ゼルダシリーズでは珍しく、主君を裏切ってラスボスになるキャラである。またゼルダ無双に登場するプレイアブルキャラクターの中でも、ガノンドロフを除いて唯一出演したラスボスでもある。
真の関連タグ
アグニム（神々のトライフォース）：オマージュ元だが、実際の立ち回りは真逆。アグニムはハイラルの司祭であるのに対しユガはロウラルの司祭である。またアグニムはガノンに操られているのに対しユガはガノンの力を支配している。
更なるネタバレ
※以下、『神トラ2』の後半ストーリーの更なるネタバレ、および難易度「ハードモード」後半のお楽しみ要素に関するネタバレ注意。
彼を倒した後、ロウラルの聖地で、ヒルダの口からある経緯を聞かされる。
それは彼が聖地の奥地にあるハイラルの入り口を見つけ、その向こう側にトライフォースがあることを知ってハイラルのトライフォースを奪おうと企てたというものである。
つまり、今回の事件は彼がハイラルの入り口を発見したことにより始まったといえるだろう。
しかし話はそれだけでは終わらない。
ハードモードで追加されるラヴィオの日記の二日目には、ヒルダが何者かに騙されていたことを示唆する内容が書かれている。
ヒルダが関わった人物は極めて限られており、その中で彼女を騙す動機がありそうな人物は、ハイラルの入り口を真っ先に見つけた彼以外に考えられない。
（後のゼルダ無双の悪役のようにガノンがそそのかしたとも考えられるが、作中台詞が一つもなく、何処まで自分の意思をもって動いていたのか不明確な点が多い。）
彼は、物語が始まる前から、既にヒルダを裏切っていたのかもしれない…
