1.データイーストのゲーム。本稿ではこちらを解説する。
2.同人ゲーム『アクセルシティ』のキャラクター。
解説
『ウルフファング』はデータイーストより1991年にリリースしたアーケードゲーム。
同社がリリースしたゲーム『チェルノブ』の流れを汲む強制横スクロールアクション
シューティングである。
正式なタイトルは『ウルフファング 空牙2001』。ストーリーは同社が1989年にリリースした
シューティングゲーム『空牙』の続編。
全5面。3面からはステージが分岐されており、好きなコースを選択できる。
選んだコースによって、難易度とエンディングがそれぞれ異なる(全4パターン存在)。
ステージ分岐がなく全12ミッションを通してプレイする、上級者用の「スペシャルモード」もある。
国外では『ROHGA -ARMOR FORCE-』(意訳すれば『装甲機兵小隊 狼牙』)のタイトルでリリース。
こちらは最初からステージ分岐なしの全12ステージでプレイ。
コンシューマー機にはプレイステーションとセガサターンにそれぞれ移植されている。
新しい操作方法を盛り込んだプラスモードや、オープニングムービー・新規グラフィック・
音声・隠しカラーの追加など、オリジナル版にはなかった新要素が盛り込まれているが、
ロード中にBGMが途切れたり、オリジナル版には登場していた味方爆撃機が出現しないなど、
移植度は完璧ではない。
データイースト倒産後、著作権は現在、パオンが所有している。
物語
AD1999年の、後に「第一次ラグナロック戦役」と呼ばれる、正体不明の組織「ラグナロック」と
戦術戦闘部隊「空牙」との熾烈を極めた争いから2年。
AD2001年、壊滅したはずの「ラグナロック」がオセアニア大陸で再び動き始める。
活動を阻止するべく前線へ向かうのは、「第一次ラグナロック戦役」で得た技術を元に新たに造られた、
あらゆる任務・環境に対応可能な戦闘兵器「装甲機兵」。
「ヴァルキュリア隊」「シルフ隊」による爆撃目標を明確化させるため、
完成されたばかりの「装甲機兵」が実戦テストも兼ねて投入される。
人類の運命は「鋼の牙を持つ狼」達に委ねられることとなる。
装甲機兵とは
ボディ(サブウエポン)、アーム(近接武器)、レッグ(脚部)の各パーツを4種類の中から選択して
換装する事で自機の見た目と性能が変化し、組み上げられたパーツに応じた機体名が付けられる
(海外版は機体名なし)。
メインショットはバルカン、グレネード、レーザー、クラスターの4種類で、アイテムを取る事で
変更・パワーアップできる。また、自機を援護する猟兵と呼ばれるオプションがあり、
装着した脚部パーツによって2~4人まで搭乗できる。
パーツ
●ボディ(サブウエポン)
ホーミングミサイル(HM)
多数の誘導ミサイルを発射する。チャージの段階が進むにつれて発射数が増える。
エレクトリッガー(EL)
自機を中心に電磁バリアを発生する。唯一敵弾を消すことが出来るが威力は弱め。
チャージ段階に応じて効果範囲が広がる。
フレイムランチャー(FL)
真上に火炎弾を射出し、火の雨を降らせる。チャージ段階に応じて火炎弾を降らせる
範囲が広くなる。
グレネードランチャー(GL)
自機の左右に爆弾をばら撒き、敵などに着弾すると炸裂して爆風が左右に飛び、
地面に着弾すると火柱が上がる。チャージ段階に応じて弾数が増える。
サブウェポンの中では最も強力だが射程距離が狭く扱いづらい。
●アーム(近接武器)
ナックルショット(NS)
パンチ。連射性に優れるが、単発あたりの威力は平均的。
ビームソード(BS)
剣で上段から斬りつける。威力は弱いが、自機周囲のほぼ全域をカバーし、出も早い。
ミサイルや敵の体当たりの迎撃などの防御に向いている。
アイアンクロー(IC)
爪で下段から斬り上げる。自機前方180度(足元 - 頭上)をカバー。
攻撃力はビームソードよりも高いが振りが少々遅い。
パイルバンカー(PB)
自機前方横一直線上に杭を打ち出す。リーチ・攻撃力は最強だが、連射性能が悪い。
●レッグ(脚部)
2足滑走型 (2W)
移動速度は速いがジャンプ力は低め。猟兵(オプション)は2人まで搭乗可能。
2足ホバー型 (2H)
移動速度は遅いがジャンプ力は高め。猟兵は2人まで搭乗可能。
4脚走行型 (4W)
移動速度は最も遅いがジャンプ力は最も高い。猟兵は4人まで搭乗可能。
6輪操舵型 (6W)
移動速度は最も速いがジャンプ力は最も低い。猟兵は4人まで搭乗可能。
関連動画
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