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レック・イット・ラルフ

れっくいっとらるふ

2013年3月23日に公開されたディズニー映画「シュガー・ラッシュ」の主人公であり、劇中ゲーム「Fix-It Felix Jr.」の悪役。

I'M GONNA WRECK IT!(こわしてやる!)

CV:ジョン・C・ライリー / 山寺宏一(吹き替え)

人物

主人公。1980年代のレトロアーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックスJr.」の悪役

身長9フィート(約2.7m)、体重643ポンド(約290kg)の大男。一人称は「俺」。

怪力でアパートビルを殴り壊し、主人公フェリックスを妨害するのが仕事。

ゲーム中では「ジーンたちに住処である森を追い出され、その場所にマンションができたことを怒って仕返しのため暴れた」という設定になっており、普段は皆が住むマンションから離れた瓦礫の山で過ごしている。

毎回、泥に落とされているため、同じ色のチョコレートが嫌い。

ドジ短気だが、悪役と設定されているとは思えないほど心優しい性格を持っており、

実は『フェリックスのようなヒーローになりたい』と思っている。

そのため自分の立場に納得しておらず「悪役お悩み相談会」にもめったに姿を見せない。

本来は共演者と仲良くなり、相方のフェリックスのようにメダルやパイが欲しいと思っているが、

誰にも感謝されない憎まれ役を演じることに耐えられなくなり、他のゲームで活躍して、自分だってヒーローの証のメダルを取れると見返すために旅立つ。

ゲーム界のタブーを犯した彼の冒険は、やがて「シュガー・ラッシュ」の世界の裏側に隠された陰謀に迫る大冒険へと発展していく。

シュガー・ラッシュ

ネタバレ注意!!

「俺はラルフ。悪役だ」

スーパーマリオブラザーズクッパストリートファイターベガが出席している悪役お悩み相談会(会場はパックマンのステージの中)。そこでラルフは「悪役を辞めようと思う」と発言。それを聞いたグズタイジケモンスターになる、クッパは炎を吐くなど出席者達は驚き、ベガから「まさかターボする気じゃないだろうな?」と確認されるも、ラルフはそれを否定した。

かつてゲームセンターには「ターボタイム」という大人気のレースゲームがあった。主人公のターボはかなりの自信家で目立ちたがり屋だったという。しかし、後続のレースゲーム「ロードブラスターズ」に人気を取られ、嫉妬したターボはそのゲームに侵入。自身のゲームを捨てて、乗っ取ろうと画策するもゲームがクラッシュ。主人公が不在となったターボタイムと、ターボによりゲーム自体が壊れてしまったロードブラスターズの筐体は店から撤去されることとなってしまった。このように「自身のゲームから最新のゲームへ鞍替え、乗っ取ろうとすること」をゲーム世界では「ターボする」と表現され、数十年後の今も禁忌の行為とされている。

自身のゲームに帰ってきた際に『Fix-It Felix Jr.』の30周年パーティーを開催していた。ひとりだけ除け者にされた事に憤り、パーティー会場を窺うものの、お祝いのケーキなどの粗雑な扱いを受け、ヒーローのメダルを手にして見返してやると出ていった。タッパーのバーにて彼に「悪役でもヒーローのメダルが取れるゲームが無いか?」と相談しに訪れて、その帰りに最新型のシューティングゲーム『Hero's Duty(ヒーローズ・デューティー)』の隊員マルコフスキーと遭遇。彼は精神的に参っていて、その愚痴からそこならヒーローのメダルが取れると聴きつけ、マルコフスキーから隊員服を奪った後、そのゲームへ侵入。ひとり独断で塔の上まで上り詰めるも、サイ・バグの卵を踏んでしまい、襲われた拍子に脱出用シャトルも起動してしまい、ゲームターミナルを暴れ回った末にお菓子とスイーツのレースゲーム『シュガー・ラッシュ』に不時着する。

その頃、Fix-It Felix Jr.ではコイン警報(人間がプレイしようとコインを入れたと知らせる告知)が鳴っても現れないラルフにパニックになるフェリックス達。すると、キューバートがやってきて「ラルフがターボしてしまった」といい、彼の行方を追い、Hero's Dutyに訪れる。ちょうどその時に脱出用シャトルにラルフが搭乗していたのを目撃、カルホーン軍曹と共にその後を追った。

話を戻してラルフは、そこでヴァネロペという一人の少女と出会う。彼女からメダルを取り返そうとするも抗争の末、獲られてしまいそれが次のレースの参加料として使われてしまう。レース会場へと向かう課程によってお菓子まみれの大男となり、現場を荒らすもののキャンディ大王達によって捕らえられる。

捕まえられた際に、シュガー・ラッシュに来た理由を話すも聞き入れてもらえず逃走。難を逃れて、歩いていたが、そこでヴァネロペのいじめの現場を目撃し、いじめっ子たちを追い払い彼女がプログラムの欠陥により、バグやノイズが生じるようになり、周りから迫害されてきた事実を知る。ヴァネロペから協力を持ち掛けられ、互いの利害の一致からそれを渋々、承諾する。

「んあぁぁ!!、絶対勝てよ!」

ビアードパパが管轄しているカート製造工場に侵入。ラルフは作るのは下手なんだと出来上がったカートを悲観していたが、ヴァネロペは「これ、最高!!」と はしゃいでいた。作った人"ヴァネロペとラルフ"という文字も書いて……

喜んだのも束の間、侵入がバレて逃走。巨大なコーラ火山のふもとに突っ込む形で彼女の秘密基地に到着して、何とか巻いた。彼女曰くここはゲーム内の裏ステージに値する場所で今も使われていなく、ずっとひとりでここで暮らしているという。ラルフは彼女もひとりぼっちということから、その場を自身の拳で舗装し、簡易的な練習場を作成し、彼女がレースに優勝できるよう二人の共同生活が始まり、最初は嫌々だったが、次第に二人は打ち解けてゆく

キャンディ大王に呼び出され、ヴァネロペをどうしてそこまで嫌うんだ?と問い詰めるも彼曰く「彼女の不具合によって、遊んでいる子供たちが『壊れている』と認識して、電源を抜かれたら、バックアップがないヴァネロペが消滅してしまい、復活できない」ことを危惧しての対応だったのだ。その交渉材料としてメダルも返還される。だが、何か隠し持ってるでしょ?とヴァネロペにキャンディ大王からメダルを受け取った事がバレてしまい、彼女から批難されるも

「お、お前のためなんだぞ!?」

とヴァネロペの夢を諦めさせるために二人で作ったカートを自らの手で破壊し、「あんたは本当の悪者だよ」と泣きじゃくる彼女を背にFix-It Felix Jr.へと物悲しく帰ってゆく。

しかし、ラルフが帰ってきた時に『Fix-It Felix Jr.』は既に故障の烙印を押され、電源を切られるとFix-It Felix Jr.の世界は消滅してしまうため、消滅を免れようとゲームから撤退していて住人はジーンしかいなかった。そして、自身が手にしたもののちっぽけさと喪失感、身勝手な行為だった事も痛感し、マンションの上階から手にしたヒーローのメダルをゲーム内からスクリーンに向かって、放り投げ、そこに当たった。

すると、故障中の貼紙が少しズレ、その先にラルフが見た光景はゲーム内で存在してはいけないバグと忌避されていたヴァネロペがシュガー・ラッシュの筐体に主役であるかのようなイラストが描かれていることに気付いたラルフは再びシュガー・ラッシュに入り、サワー・ビルに詰め寄る。

「おい、のど飴!。

 どういう事か説明しろ。

 ヴァネロペがいるべきじゃないなら

 何でゲーム機にあの子の絵が付いているんだ?」

サワー・ビルが言うには「ヴァネロペも健全な普通のキャラクターだったが、キャンディ大王がヴァネロペのプログラムを引き剝がし(不具合とバグの原因)、登場キャラクター達の記憶を封印して彼女が本当は誰なのか分からなくなっている」という。城に囚われているフェリックスとヴァネロペを助けに向かい、フェリックスに自身が間違っていたこと、彼に壊したカートを直してもらい、ヴァネロペも救出して彼女とも仲直りした。

開始したレースにも順調に進んでいる彼女を応援していたが、フェリックスと共にシュガー・ラッシュに来ていたカルホーン軍曹により、突如として糾弾される。その理由は「ラルフと組み付いていたサイ・バグはヨーグルトの池に落ちて絶命したと思われていたが環境に適応した上で生き永らえていて、それにより増殖および繫殖。これによってシュガー・ラッシュどころかゲームセンター全体の危機になっている」という。地面を突き破って無数のサイ・バグが出現し、世界崩壊と言わんばかりの地獄絵図と化してしまった。

ラルフはヴァネロペを連れて、シュガー・ラッシュから脱出しようとするも彼女は見えない壁により、脱出できなかった。そして、ラルフは"とあること"を思いつき、コーラ火山の頂上に向かった。それは「コーラ火山を噴火させて、擬似的なビーコンを起こさせてサイ・バグを撃破しよう」との考えだった(サイ・バグはビーコンと呼ばれる光の柱に惹かれる習性を持つため)。

しかし、順調に頂上のメントスに一撃を加えてゆくもののそこに立ちはだかるキャンディ大王の正体にして伝説のレーサーの成れの果てと対峙し、羽交い絞めにされ上空に飛ばれるものの、それを振りほどき

「俺は悪役!、それでいい!。

 ヒーローになれない事は悪いことじゃない!。

 だって、あの子を救けることができるんだ」

とコーラ火山の幾多のメントスに向かって拳を突き出しながら落下してゆく。ラルフの作戦は見事に成功し、ラスボスもろともサイ・バグ達は全て消滅したものの、そのまま彼も火口へ入りそうだったがバグによる瞬間移動をコントロールしたヴァネロペによって救出される。フェリックスによって、ゴールラインが直されて彼女がゴールした瞬間にリセット機能が発動。シュガー・ラッシュの登場キャラ達の記憶も戻り、世界も修復された。

その後は変わらず悪役に勤しんでいるという。ただ今回の件を通して、Fix-It Felix Jr.のみんながラルフに対して優しくなり、「ヒーローになるのにメダルはいらない」、「今は悪役である事を誇りに思う」という。そして、何よりラルフが嬉しいのがマンションから投げ出される時だ、何故なら「ヴァネロペがシュガー・ラッシュで子供たちと楽しそうに走っている所がバッチリと見える」とのこと。

本編や絵本などでは「偏見で苦悩している悪役が真のヒーローを目指す」という内容だが小説版では見解が異なり、「自分の立場の大切さをわかっていない未熟な悪役」として描かれている。

シュガー・ラッシュ:オンライン

ネタバレ注意!!

ある日、シュガー・ラッシュの筐体のハンドルが破損してしまい、ebayで替えのハンドルを購入するべくラルフと共にインターネットの世界へ足を運び、初めてゲームセンターの外を出てインターネットという広い世界を見る

ハンドル購入には多額の金が必要であることを知った二人は、JPスパムリーから情報を得て、スローター・レースのシャンクの車を盗もうとするも、シャンクに阻まれてしまう。しかしシャンクはラルフのおもしろ動画を取り、「それを「バズ・チューブ」のイエスのもとに届けるといい」というアドバイスをした。

シャンクとスローター・レースに対して好意的なヴァネロペに対し、ラルフの方は否定的であった。

バズ・チューブにたどり着いた二人は、イエスから「動画を人が見ること」によってハート、つまりお金を得られるという説明を受ける。しかしシャンクにとってもらった動画だけではハンドル購入に十分なハートを得られないことに気付いたラルフは、自身のおもしろ動画をたくさん作ることによって ハートを稼ぐことにした。このときポップアップに興味を持ったヴァネロペはバズ・チューブに残らなくてはならないラルフと別行動をとろうとするのに対し、ラルフは次のように言った。

この6年間一度も離れたことないだろ?一人じゃさみしいよ

しかしやむを得ずヴァネロペと別行動をとることにした。

ネタバレ

シュガー・ラッシュを直すため、そして何よりもヴァネロペの確保するために強引な手段をもってしてでもハートをかき集めようとしたラルフ。動画のコメント欄で自身のわるぐちを見て傷つくも、どうにかハンドル購入のためのハート=お金を貯めることに成功。後はebayでハンドル購入の手続きを済ませてヴァネロペと合流するだけ…のはずだった。

ヴァネロペがなかなか来ないのにイライラしたラルフは、ヴァネロペに電話を入れてみた。しかしここで彼はヴァネロペとシャンクの会話を聞いてしまう。会話の内容はヴァネロペはシュガー・ラッシュではなくスローター・レースで生きたいというものであった。ラルフにしてみれば好ましくない考えである。

ラルフはウイルスによってスローター・レースをダウンさせればヴァネロペは自分のもとに戻ってくるのではと考えた。そこで彼はスパムリーの紹介を受けウイルスを売るダブル・ダンのもとへ行き、「アーサー」というウイルスを入手する。アーサーは弱点=不安定なものを探知し、それを拡散するウイルスなのだ。それを受け取ったラルフはそれをスローター・レースに解き放った。

一方ヴァネロペはスローター・レースにてシャンクらとともにレースに参加していた。そこへアーサーがヴァネロペの不具合を探知し、それを拡散。スローター・レースはたちまち崩壊していった。スローター・レースのキャラクターとして組み込まれていないヴァネロペはこのままではゲームオーバーで死んでしまう。それに気づいたラルフは命がけでヴァネロペを救い出す。

「スローター・レースがダウンしたのは自分の不具合のせいだ」と自責の念に駆られるヴァネロペに対し、ラルフはウイルスをまいたのは自分であることを明かす。それに対し、ヴァネロペは

あんたとなんかもう一秒も一緒にいたくない!そんなことするなんて!!

そういうなり前作でラルフに渡したメダルを取り上げ、遠くへ投げ捨てた。

おい!よせ!

混乱状態になるラルフ。そしてヴァネロペは「あたしのことはもうほっといて」とラルフのそばから離れてしまう。絶望にくれるラルフの背後に、スローター・レースからアーサーが現れる。そして混乱状態のラルフを「弱点」として探知、インターネット中に拡散するのであった……

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しゅがー!!!しゅがー!!!by貸家住居管理人[pixivimage:39**太文字**727087]