解説
3インチ対戦車砲搭載のM10GMCおよび76mm砲搭載のM18ヘルキャットはそれなりの活躍を見せたものの、パンターやティーガーといった重装甲を誇るドイツ軍戦車を正面から撃破するには力不足であった。また、それ以前からより強力な対戦車向けの火砲の戦車への搭載が検討されており、90mm高射砲をベースとした90mm戦車砲が開発された。
90mm戦車砲はT1E1重戦車やM10の試作型に搭載する等の実験が行われていた。90mm砲の威力は十分であったが、前方に向けて絞り込まれた形状のM10の砲塔ではスペースが足りないため、より大型の砲塔が必要であることがわかった。
車体はM10同様、M4シャーマンのものがベースとなっている。
1942年12月、弾薬庫とカウンターウエイトを兼ねる鋳造製の後方張り出し部を付けた新型砲塔を、M10とM10A1に載せた二つの試作車が完成。後者が90mm砲搭載自走砲「M36ジャクソン」として採用された。