あなたのせいで、世界は滅んだ。
とうとうはじめるんだな!望むものをとりもどす、デュエルを!!!
概要
原作松本しげのぶ、作画金林洋による新たなデュエル・マスターズ。
正確には、漫画をはじめとした新プロジェクトを指す。
2024年2月1日から3月21日まで、週間コロコロコミックにて「Duel_Masters_LOST〜追憶の水晶〜」のタイトルで第一部が連載されており、松本大先生がネームを切っている。
2024年10月4日よりアニメ版がデュエル・マスターズ公式Youtube「デュエチューブ」ほか各配信サービスにて配信開始された。
製作会社はJ.C.STAFFで、キャストは現在放映されているデュエル・マスターズWINから続投が基本なようだ。
2024年8月8日より、第二部である『月下の死神』が連載開始された。
またそれと連動して、漫画『FE』での黒城のエピソード、「死神が生まれた日」が、2024年10月17日に限定公開された。
特徴
デュエル・マスターズWINの主人公、斬札ウィンが主人公として続投されるが、現在の中学生よりも先の高校生、しかも記憶喪失で過去の記憶が無い、という衝撃の設定が公開されている。
他にもアビス・レボリューションにて突如現れたゼニス・セレスが本格登場し、作品に関わるカードは『アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華』に収録される等、連動した展開が行われている。
後の『天下夢双!!デュエキングDreaM 2024』でも、LOSTに関連したカードが収録されており、デュエチューブでは『何か怪しい奴はLOST関連(要約)』とも説明されており、今後も通常弾以外での展開・先行公開がある模様。
また作風として、第1話から一般人が容赦なくクリーチャーに食われる等、モブに厳しい。
これまでのデュエル・マスターズを上回るレベルでハードで、なんと対象年齢12歳以上という異例の措置がとられている。
作品の説明で、錬人が引き合いに出される時点でお察しである。
本作でのデュエマは、現実世界に突如クリーチャーが跋扈する領域が出現し、その領域内ではカードに書かれた内容やルールが絶対的な法則として適用される。
つまり、シールドを展開する行為はそのまま自分の命を守る事になり、マナを支払う事で召喚されたクリーチャーはプレイヤーに従う。
そして敗者は従来の『真のデュエル』の様に命を落とす、または大切な何かを代償として支払う事になり、一話冒頭から世界すら賭けの対象になっているかの様な説明がなされている。
このハードな作風についてデュエチューブでは、人間とクリーチャーの関係が崩れており、これまでのシリーズとは前提から違う為、と説明されている。
その関係上、実際にデュエマをするシーンは少なく、クリーチャーの力による破壊等、リアルファイト寄りの描写が多め。
前述した通り、実際の真のデュエルシーンでも、シールドを出さないと周りのクリーチャーに喰われてしまうといった、子供向けを捨てたデスマッチそのものになっている。
また、現時点ではデュエル・マスターズWINにいた人間キャラクターはウィンを除いて登場していない。
第2章での展開から、「本当にWIN編の世界なのか?」と考察するファンも少なくない。
ストーリー
※以下公式より引用
全く新しい、もう一つの「デュエル・マスターズ」物語が始まる──。
過去の記憶を全て失った「斬札ウィン」は東京で一人暮らしをしている。
平凡な日常を過ごすウィンだが、徐々に世界の崩壊の足音が近づいてくる。
ウィンの隠された過去とは──?
登場人物
第1章~追憶の水晶~から
CV:鵜澤正太郎
主人公。過去の記憶を失い、気付いた時には半年前から東京で一人暮らしをしていた。
昼間はボーッとしており、同年代のチンピラにボコボコにされ、バイトもクビになるという有り様だが、夜中は友達と遊びに出かけるなど活発になる、昼夜逆転じみた生活をしている。
記憶喪失でもデュエマの腕は衰えていない模様。しかし、所持しているデッキが1つしかなく、「なんか懐かしい」と発言しており、デュエマから離れてしばらく経っている模様。
カードを介して、常人離れした力を得ているシーンがある。
- 香取ニイカ
CV:菱川花菜
ヒロイン。記憶喪失のウィンが一番心を許している同級生。インフルエンサー。
しかしアビスロイヤルを気に入ったり、闇に対して不穏な言動を見せる。
また、何故かウィンを「闇の王」と称している(単にウィンのデッキが闇文明メインだからかもしれないが)。また、ウィンを何かと気にかけていたり、クリスタが「ウィンは自分の婚約者」といった旨の発言をしたときには憤っており、ウィンに好意を寄せている可能性がある。
そして第4話にて、クリーチャー達が実体化する「境界線の向こう側の世界」に入り込んでしまい、水晶に閉じ込められた挙げ句、アラカンに生きたまま喰われるも、ウィンが勝利した事で一命を取り留める。
ちなみにお気に入りはブック=ラギルップ。
CV:井上ほの花
重要人物。
唯一ウィンの過去を知る謎のヒロインで、邪神と水晶の華のパッケージイラストで先行登場。
実はゼニスの使い手で、ウィンの婚約者(自称)。
だが、ウィンの好物であるタコさんウィンナーのフルコースをウィンに振る舞うなど、ウィンに関する情報は少なからず持っている様子。
幽霊の様に消えたり現れたりを繰り返し、ウィンを何処かに招こうとする。
しかし、ウィンがジャシンの使い手だったことは把握していなかった。
第6話の描写から、タブラ=ラーサに命を捧げてしまっているらしく、全身がガラスの様にヒビ割れ、最終的に消滅した。
最後にウィンの秘密に関するヒントを遺す。
- 宮井
CV:佐藤元
ウィンの親友。ウィンとニイカとは別の高校に通っている。
小学生時代からデュエマをやっており、関東グランプリ2位の腕前をもつ少年。
第2章ではカードショップ『レッドプレイン』にウィンを招き、その後ウィンに闇サイトのアドレスを送り付けてくる。後日である第2話、何者か(序盤では黒い死神にやられたのだが、報告のため犯人が明らかになっていない)によって殺されたとウィンの担任の先生に告げられ、さらに死んでるわけではないが、外傷なしに心臓が無くなっているという奇妙な怪事件が起こっている。
第2章~月下の死神~から
黒い死神と呼ばれている謎の男。
彼の瞳を見た者は命を奪われるという噂があるという。
クリスタルカードを狙ってウィン達を襲撃する。
どうやらバロムとは「契約済み」であり、右腕が異形と化している他、本人やジャシンによるとウィンとは「同類」とのこと。
- 葉山メグル
カードショップ『レッドプレイン』の店長。九十九矢ワユミとは恋仲。
だが、ニイカの発言でメグルに疑惑を持ったワユミにより、大量の心臓が祀られた部屋を見られ………
- 九十九矢ワユミ
カードショップ『レッドプレイン』の常連客。
使用デッキは火文明の速攻デッキ。
登場初期から右腕を負傷しているところが見受けられていたが…第2章第2話で黒い死神からウィンを庇い、パパの仇と言っている辺り、その傷は黒い死神によるものだと思われる。
クリーチャー
登場人物達の切り札となるクリーチャー達は、何かしらの「契約」を所有者と交わしている描写がある。
CV:羽多野渉
第1話終盤から登場。
突如現れた境界線の向こう側、クリーチャー達が跋扈する地獄の様な領域にアビスロイヤルを引き連れて現れる。
どうやらウィンとは久しぶりの再会らしく、記事冒頭のセリフと共にかなりヤル気を見せている。
クリスタとのデュエルにて、最強形態であるアビスベル=覇統=ジャシン帝として登場する。
第2章で襲撃を受けたウィンに合体を勧める等、相変わらず何を企んでいるのか分からない。
何故かバロムの存在を感じても、「強いクリーチャー」程度の反応しか見せない。
今作ではクリーチャーはゾーンの中でのみ自由に行動ができるためか、ジャシンくんの姿では登場していない。
第1章第4話にてシルエットで登場。
クリスタを導く役割らしく、クリスタのデッキに入っている。
しかし劇中では、彼女にウィンとデュエルするよう誘導しており、背景ストーリーでの本性を考えると不穏な要素しかない。
そして第6話でついに登場し、ウィンのクリーチャーを洗脳する形で効果を発揮。
第2章第1話でシルエットで登場。
不可解な殺人事件の現場に急行する警察官を、突如現れて抹殺している。
黒城との契約により、彼の右腕を異形化させ、死神を思わせる大鎌を操る力を与えている。
デュエチューブにて関係があると紹介された存在。
既存のクリーチャーと比較しても、かなり異質な姿が特徴。
用語
- ゾーン
突如現実世界に現れた地獄の領域。
クリーチャー達が実体化し、街は荒廃した姿になっており、この領域に迷い込めば命は無い。
- リージョン
ウィンの出生に関係のある場所。
それ以外の情報は一切不明で、クリスタもここからウィンを迎えに来た模様。
デュエル・マスターズのマークが刻まれた透明なカード。
リージョンへの道を示す物らしいが、コレを巡ってウィンは黒城に襲撃される。
人類の未来を左右するとも語られている。
- デモンロード
宮井がウィンに教えた闇サイト。
あらゆる物を取り引きし、場合によっては犯罪の依頼すら取り扱う危険なサイト。
この世の物ではない存在も出品され、そして、ウィンのクリスタルカードは150億もの値がついていた。
余談
- ちなみに松本大先生、シリーズ発表前にコロコロで70ページの漫画を描いたばかりであり、ネームかつ休載があるとは言え週間連載なので体を心配する声が続出した。更には『ウルトラマン アロング・ケイム・ア・スパイダーマン』と『バトルミー』の原作を務めているため本当に心配せざる得ない。
- ウィンは東京に住んでいるようだが、これは河越やシラハマやマイハマのような架空のものか、それとも我々が知る日本の東京かどうかは不明。
- また、先ほどにも言われた通り、現時点ではデュエル・マスターズWINにいたキャラクターはウィンを除いて登場していないものの、本作のヒロインであるニイカのスマホをよく見ると……
- LOSTとは英語で「負けた」「失った」という、マイナスの意味が込められた英単語で、WINとは真逆のもの。デュエチューブによると、込められた意味はまだまだあるらしいが、果たして…
- アビス・レボリューション後の王道篇との繋がりも、現状は不明。
- COMPLEX戦後の新章にて、ジャシン帝がウィンの事を「闇の王」と呼んでおり、本編とリンク要素が散りばめられている。
- 本作から本格登場しているゼニス・セレスは商品展開上だと上記のアビス・レボリューション 外伝の一種のみしか取り上げられておらず、またその弾の背景ストーリーでは上記のクリス=タブラ=ラーサはジャシンによって敗北している。
- その後アニメとの連動で、新規ゼニスや水晶マナ関連カードが登場し、タブラ=ラーサもリメイク版が発表される等、変則的な形で商品展開が決定した。
- ゼニスの次はバロムが登場したが、突如現れた謎の種族、ツォルキンもほぼ登場が確定している。そのツォルキン関連の設定は、非常に不穏な内容となっているが………
- アニメ版では原作と違う描写がある、例を挙げると落としたレアカードの下りは原作では『天頂と停滞と水晶の決断』になっていたがアニメではアナカラーのガチデッキのパラレルカードがちらほらと見かけている。しかも『飛翔龍5000VT』に至っては最高レアのダイアモンド仕様と飯を食ってもお釣りが出る相場のカードがある。こんな高額デッキをなんで落としてしまったんだろうか…。
サブタイトル
複数のシーズンで長期展開される事が判明しており、3章以降も既に構想が練られている事が示唆されている。
- 第1章 ~追憶の水晶~ (全7話)
- 第2章 ~月下の死神~ (連載中)
スタッフ
漫画
原作:松本しげのぶ
作画:金林洋
テクニカルアドバイザー:押目祥樹
アニメ
原作・ストーリー原案:松本しげのぶ
作画・キャラクターデザイン原案:金林洋
監督:福島利規
シリーズ構成:加藤陽一
キャラクターデザイン:橋詰力
美術監督:明石聖子
色彩設計:石川恭介
撮影監督:茂木智孝
CGディレクター:田所洋行
音響監督:高寺たけし
音響:坂部剛
主題歌:月詠み「ナラティブ」
アニメーション制作統括:松倉友二
アニメーション制作:J.C.STAFF
関連タグ
デュエル・マスターズWIN・決闘学園編:直近のシリーズだが、どう繋がるのか現時点では不明。
ドラゴン娘になりたくないっ!:デュエマを題材とした短編アニメ。ただし、WINとは繋がらない。どちらもメインキャラが高校生である。コラボアニメがある。