ネロ・ウルフ
ねろうるふ
1の概要
Nero Wolfe. 日本では普通「ネロ」と表記呼びされるが、訳者によっては「ニーロ・ウルフ」となっていることも。
米本国ではシャーロック・ホームズと並ぶ程の人気がある名探偵キャラで、「ネロ・ウルフ賞」というミステリ文学賞もある。
モンテネグロ出身の現アメリカ人で、ニューヨークのマンハッタンに事務所兼住居を構える。年齢は(作者メモによると)56歳。
「体重7分の1トン(約140キロ)」の大巨漢。おまけに大の乗り物及び外出嫌いで自宅からは余程のことがない限り一歩も離れず、事件捜査には後述する調査員達を使って情報を集めさせ関係者達を呼びつけ、自分はいつもデスクを前に椅子へどっしり座ったままビールを飲みつつ頭だけを回転させて謎を解き明かす、いわゆる安楽椅子探偵のひとり。
大の美食家な上に高価な蘭の花の栽培が趣味(一日2時間×2回は温室に籠り、その間本業は後回し)で、自分専用の一流コックや園丁もわざわざ雇っているため、ウルフを雇った依頼者はたいてい目の玉の飛び出るような高額の報酬をふんだくられる羽目になる。
探偵という自分の仕事に対する矜持は強く、自分の信念と金銭利益のためなら警察(主にNY市警殺人課のクレイマー警視)や法曹関係者、FBI等を相手に回してきりきりまいさせることも。だが真の根は愛国者で、国家や法律には基本的に従うところがある。
独身で大の女嫌い。人物の好き嫌いも(男女問わず)ハッキリしている。
抱えている部下の一番手が「秘書兼ボディーガード兼オフィスマネージャー兼探偵助手兼奴隷(自称。そしてこの物語の語り部)」の若くて(といっても30代前半)ハンサムなアーチー・グッドウィンで、この凸凹コンビによる仲が良いのか悪いのか、信頼関係があるのか否なのかな丁々発止のやりとりがこの作品毎度の名物。他に腕利きフリーランス探偵(のため起用すると別途経費がかかる)のソール・パンザーらがレギュラーメンバー。