海に住む妖怪。「海法師(うみほうし)」、「海入道(うみにゅうどう)」とも呼ばれる。
多くは夜間に現れ、穏やかだった海面が突然盛り上がり、巨大な黒い坊主頭の異形が出現し、船を破壊するとされる。
大きさは目撃談によってかなり開きがあり、数メートル程度のものから数キロに及ぶものまで様々である。
伝承によって細かな設定が異なる妖怪でもあり、魚が劫を経て化けたとする説や海で遭難した者の亡霊だとする説など多岐に渡る。
余談だが岡山県では海坊主の一種をぬらりひょんと呼ぶ。
その他
漫画シティーハンターの登場人物、伊集院隼人(ファルコン)の通り名も海坊主である。
主にバズーカなどの重火器を愛用する。口癖は「フン」。
冴羽獠とは親友、かつ宿敵。「この世界で敵に回したらもっとも厄介な奴の一人」とは冴葉の言で、海坊主も冴羽の実力を認め、「おれにも説明できない気持ちがうずく」と、2人の決闘時に漏らしていた。ちなみに、「本名が立派過ぎる」として、海坊主の名前をつけたのも冴羽であり、その愛称があまりにも本人に合いすぎていたため、誰も本名を呼ばなくなったため、お返しに海坊主は「新宿の種馬」という愛称を冴羽につけている(が、お互い結構気に入っているようなところもある)。
しかし、冴羽の女好きにはほとほと閉口している。冴羽とは対照的に、非常にストイックで、また外見に似合わず純情。そのためか、作中では女性にもてる。本人も女性には非常に紳士的に接する。しかし、女性に言い寄られたり、また他人がイチャイチャしているのを見るとすぐに真っ赤になり、頭から湯気を噴出す(そのため冴葉から「くそダコ」「ゆでダコ」とも呼ばれる)。
なお、傭兵時代にエンジェル・ダストにより暴走した冴羽の攻撃により目を負傷、その傷がもとで作中後半からは完全に視力を失っている。が、その状態で車を運転したり、バズーカをぶっ放したりなど、かえって視力を失ってからの方が活躍している(流石に『エンジェル・ハート』になると物語にリアリティを出すためか、視力がないためにできないことの描写が増えた)。同時にギャグメーカーにもなった。猫が大の苦手であり、見る(視力を失ってからは鳴き声を聞く)と失神する(『エンジェル・ハート』では猫アレルギー)。